不妊治療の最初の手順は不妊の原因を調べることです


不妊治療を始める前にまず行うのが不妊症の原因を調べるための検査です。
男性であれば精子検査、女性であれば基礎体温や血中ホルモン値の測定・超音波検査・子宮卵管造影などの検査となります。

不妊症となっている原因が男性側にあるのか女性側にあるのかを検査し、その結果によってその後の治療方針を患者さんの希望もふまえつつ決めていくのです。

女性は30歳を過ぎると自然妊娠に至る確率が低下すると言われています。
晩婚化の影響もあり、不妊治療を考える方は年々増加しています。

男性と女性で不妊検査の内容に違いがあります

不妊治療が必要であるか、必要である場合どのような治療法がよいのかを判断するために行われるのが不妊検査です。
不妊検査は男性と女性でその内容に違いがあると言われています。

男性の場合は精液検査を行います。
採取した精液を顕微鏡で観察し、精子の数や動き、奇形が発生している割合などを調べるのです。
精液検査の結果によってさらに他の検査が必要になる場合もあるようです。

  • ホルモン検査
  • 染色体検査
  • 精巣生検

このような精密検査をすることで、不妊症の原因の詳細を突き止めます。
女性の場合は次のような流れで検査が行われるのが一般的です。

まず問診をした後、触診で膣・子宮・卵巣などに痛みがないかなどのチェックを行います。
問診と触診が終わった後で、以下に挙げるような基本検査を行います。

  • 超音波検査
  • ホルモン検査
  • 子宮卵管造影検査
  • 卵管通気検査
  • フーナーテスト

基本検査の結果によって、さらに精密検査を行うこともあるでしょう。
精密検査では子宮内膜や卵管、卵巣などをチェックする以下のような検査を行います。

  • 子宮鏡検査
  • 腹腔鏡検査
  • 子宮内膜組織検査
  • 抗精子抗体検査

女性は生理周期に合わせて検査を行うため、手順通りに検査を終えるまでに1~2ヶ月を要することもあります。
家庭の事情や仕事上の都合などでスケジュール調整が難しい場合は、通いやすいクリニックを選ぶようにしましょう。

土日祝日や夜間でも診療しているどうか、完全予約制で待たされる心配がないかなどを考慮して、クリニックを選ぶとよいでしょう。

不妊検査の結果によって不妊治療の手順が決まります


不妊検査の結果が出ると、不妊治療のスタートとなります。
不妊治療は大きく分けて3つの段階があり、検査結果や患者さんの年齢・希望などを考慮し、どの段階から不妊治療を始めるのかを決めていきます。

  1. タイミング法、排卵誘発法
    タイミング法はもっとも妊娠しやすいタイミングで性交を行う方法です。
    先に行った検査結果を参考にし、医師が予測した排卵日に合わせて性交をします。

    女性の年齢などにもよりますが、半年ほど続けても妊娠に至らない場合は人工授精などへステップアップします。
    排卵誘発法は排卵を誘発するための排卵誘発剤を使用することで、排卵を促すという方法です。
    排卵されるタイミングで性交し、妊娠しやすくするのです。

  2. 人工授精
    人工授精では子宮内に精子を人工的に注入し、妊娠率を高めます。
    採取した精液の中から質の良いものを選び、排卵に近いタイミングで子宮に送り込みます。
  3. 体外受精・顕微授精
    タイミング法や人工授精で妊娠に至らなかった場合は、体外受精や顕微授精にステップアップです。
    体外受精は採取した卵子と精子を体外で受精させ、培養した受精卵を子宮に戻すという方法です。

    体外受精と顕微授精は卵子と精子を体外で受精させますが、内容が少し異なります。
    体外受精が自然授精であるのに対し、顕微授精は精子を体外で直接卵子に注入します。

不妊治療にかかる期間には個人差があります

不妊治療にかかる期間は患者さんの年齢や体質、治療法などによっても大きく変わってくるため、一概には言えません。
タイミング法で妊娠に至るケースもあれば、顕微授精を行ってもなかなか妊娠できないというケースもあります。

体調などによって途中で不妊治療をお休みする可能性も考えると、全体像を把握するのは難しいです。
ただ一つ言えるのは、不妊治療を始めるのが早ければ早いほど妊娠できる確率が上がるということです。

若い年齢のうちから始めた方が妊娠しやすく、治療期間も短くて済むことがわかっています。
不妊治療は女性だけでの問題でもなければ、もちろん男性だけの問題でもありません。

まずは夫婦でよく話し合い、信頼できるクリニックに相談するようにしましょう。

(まとめ)不妊治療の手順って?

1.不妊治療の最初の手順は不妊の原因を調べることです

不妊治療を始める前に不妊症の原因を調べるための検査をします。

男性は精子検査、女性は基礎体温や血中ホルモン値の測定・超音波検査・子宮卵管造影などの検査をします。
検査結果と患者さんの希望をふまえ医師と相談の上、その後の治療法が決まっていくでしょう。

2.男性と女性で不妊検査の内容に違いがあります

不妊検査では男性と女性で検査内容に違いがあります。

男性は精子検査やホルモン検査を行い、女性は超音波検査、ホルモン検査、子宮卵管造影検査などを行います。
女性は生理周期に合わせて検査をするため、検査完了までに1~2ヶ月かかることもありますので、事前に把握しておきましょう。

3.不妊検査の結果によって不妊治療の手順が決まります

不妊治療では検査結果などをふまえて、どの段階から不妊治療を始めるのかを判断します。

患者さんの年齢などにもよりますが、タイミング法・排卵誘発法から始まり、人工授精・体外受精・顕微授精へという手順が一般的な流れです。

4.不妊治療にかかる期間には個人差があります

不妊治療にかかる期間は患者さんの年齢や体質、治療法などによって大きく変わってきます。

まずは夫婦でよく話し合い、クリニックへ相談をしながら自分に合った手順で不妊治療を進めましょう。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
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院長 小松保則医師