不妊治療と仕事の両立は周りの理解が必要です


不妊治療をしながら仕事を続けようと思うと、仕事に弊害がないか心配してしまうものです。
実際に両立しようと頑張っている方のなかには、重要な会議と不妊治療の日程が重なってしまい、治療が続けられない方もいます。

そのような問題が発生しないために、周りの協力を得るようにしましょう。
会社の人に話しづらい場合は、直属の上司に伝えておくだけでも、気持ちが楽になります。

仕事に影響が少ない病院を選ぶのがポイントです

不妊治療をしながら仕事を続ける場合の問題点は、不妊治療のために突然仕事を休まなければならないことです。
治療は女性のタイミングによる調節が必要で、治療日を事前に予測することは難しく、卵子の育ち具合により突然受診日が決められてしまうこともあります。

そのような理由から、不妊治療と仕事の両立は難しいと思っている方は少なくありません。
しかし病院によっては土日でも受診が可能なところもあれば、仕事帰りに立ち寄れる夜間診療を受け付ける病院もあります。

病院もできるだけ職場から近い場所を選べば、仕事の合間を見つけて、受診することは可能でしょう。
近い病院なら仕事を早めに切り上げて受診することもできます。

不妊治療の方法によっても、治療時間が短いものもあるため、不妊治療と仕事の両立を考えているなら、医師にもそのことを伝えておきましょう。
医師自体も仕事を続ける理解を持ち、受診する時間帯を調節してくれて、仕事に負担が少ない治療法を支援してくれるなら、仕事を続けることはできます。

仕事との両立は病院との相性もあるため、幾つかの病院を受診して、仕事を両立したいということを話してみて、納得できる説明が得られる場合で判断してみましょう。

働き方を変える方法もひとつの対策です


仕事を続けながら不妊治療をするなら、働き方を変えるのもひとつの対策となります。
フルタイムで働くのではなくパート勤務に変えてもらうやり方や、部署を移動して仕事への負担を軽くする方法などです。

現在の職場が不妊治療で休むことに理解が得られないなら、転職も考えてみましょう。
不妊治療で休むことに理解がない職場は、妊娠して子供ができたときの理解も得られない可能性があります。

子供が生まれてくれば、子供の病気などの事情で働き方も考えなければならず、不妊治療をしている今のうちに転職する方法もひとつの対策です。
働き方を変える理由は、精神的な負担を軽くする意味でも役立ちます。

今の職場で働きながら不妊治療をしていると、誰かに負担をかけなければならず、申し訳ない気持ちが出てきてしまい、不妊治療への精神的ダメージが考えられるでしょう。

働き方を変えてしまえばそのような精神的負担はなくなり、不妊治療に専念できるようになります。
時間がなく急いだ気持ちや、心にストレスを抱えたまま不妊治療に挑むより、肉体的にも精神的にも負担が少ない状況は、メリットが高いでしょう。

不妊治療に理解がある職場も増えています

厚生労働省は、不妊治療を希望する方が働きやすい職場を目指し、「従業員が希望する妊娠・出産を希望するために」というリーフレットを配布しています。
日本では初婚年齢が晩婚化しており、第1子の出産時平均年齢は30.7歳となっていることから、職場でも不妊治療の理解が求められているのです。

不妊治療の採卵までは点鼻薬や注射などが必要で、採卵自体は短時間で終わる治療です。
胚移植自体も1時間程度で終わるもので、各治療にかかる時間は短いものの、治療回数が多くなってしまいます。

そのため、仕事をまるまる1日休まなければならない日は少なく、定期的に病院に通うことを考える必要があるでしょう。
最近では職場でも不妊治療に理解があるところが増えています。

たとえば不妊治療をする従業員のプライバシーに配慮する規定がある職場や、通院のために休暇を取りやすくしているところもあるようです。
多目的有給休暇で不妊治療を利用しやすくすれば、職場の人に気を遣わなくて済むでしょう。

職場によっては不妊治療の際に病気休暇として扱ってくれるところもあります。
政府の働きかけにより、不妊治療の理解も徐々に進んできているため、不妊治療と仕事の両立が難しいと諦めないようにしましょう。

今働いている会社でも、そのような休暇制度が新たに設けられている可能性もありますから、一度直属の上司に相談してみてください。

(まとめ)不妊治療と仕事を両立するためにはどうすればいい?

1.不妊治療と仕事の両立は周りの理解が必要です

不妊治療と仕事の両立を叶えたいなら、周りの人の理解は不可欠です。

職場の人に伝えづらい場合は、直属の上司に言っておけば、不安も軽減することができます。
仕事に関する相談もしやすいため考えておきましょう。

2.仕事に影響が少ない病院を選ぶのがポイントです

不妊治療と仕事の両立を目指すなら、仕事を続けやすい病院を選ぶこともひとつの対策です。

たとえば土日の受診が可能な病院や、夜間の受診ができるところでしょう。
職場から近く通いやすい病院で、仕事の両立に理解がある医師がいると安心です。

3.働き方を変える方法もひとつの対策です

不妊治療と仕事の両立を考えているなら、フルタイムからパート勤務など、働き方を変えてみましょう。

今の職場で不妊治療に理解がないなら、思い切って転職を考えることも対策になります。
子供ができたときのことを考えて、働き方を変えてみましょう。

4.不妊治療に理解がある職場も増えています

最近では政府の働きかけにより、職場で不妊治療の理解が進んできています。

プライバシーの配慮や、不妊治療でも有給休暇を取りやすい制度にしている職場もあるようです。
今勤めている職場でも利用できないか、直属の上司に聞いてみましょう。



仕事や趣味を続けながら、無理のない不妊治療を

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
住所 〒106-0032
東京都港区六本木7-18-18 住友不動産六本木通ビル6F
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院長 小松保則医師