受精した卵子が着床すると現れやすい症状には、出血や下腹部痛などがあります


受精した卵子が着床した時、微量な出血やチクッとする痛みが出ることもあります。そして妊娠超初期の症状である、つわり・胸の痛みや張りなどを感じる場合もあるでしょう。

妊娠検査薬で妊娠を判定する方法もありますが、体外受精の場合ホルモン剤を投与しているとそれが反応している場合もあるのです。そのため異常がなければ妊娠判定日まで様子を見てもよいでしょう。

また、妊娠の可能性がある時はあらためて生活習慣を見直し、禁煙禁酒して葉酸を食べ物だけでなくサプリも使って補いましょう。

着床すると妊娠超初期の症状が出ることがあります

受精卵が着床した場合妊娠超初期に入りますが、この時に起きることのある症状は以下の通りです。不妊治療で体外受精を行い、次の診察日までの間に次にような症状があれば妊娠しているかもしれません。

しかし症状の出方が人によって違うため、まったく症状が出ないで胎児の成長が進んでいくこともあります。

着床出血

受精した卵子が子宮内膜へ着床する時に微量な出血が起きることで、おりものがややピンクになっている程度です。もし出血量が多ければ早めにクリニックへ連絡し受診しましょう。

下腹部痛

着床する時、生理痛に似たようなチクチクした下腹部の痛みをともなうことがあります。痛みの大きさには個人差があるため、痛みが大きい人からまったく感じない人までさまざまです。

つわり

つわりの症状には、吐き気・だるさ・眠気・腹痛・下痢・便秘・食欲や味覚の変化があります。症状の現れる内容や時期、程度には個人差が大きく、着床して間もない妊娠超初期から現れることもあるのです。

胸の痛み・張り

妊娠によって乳腺が少しずつ発達することから、胸の痛み・張り・かゆみが出ることもあります。症状が気になるからとあまり胸、とくに乳首を刺激すると子宮の収縮につながるため、触れすぎないようにしましょう。

着床の症状が現れた時は妊娠検査薬を使う方法もあります


着床出血や着床の痛みがあってもそれほどひどくなければ以下の方法を試してみましょう。もし出血量が多かったりひどく痛んだりする場合は早めにクリニックを受診することがよいです。

体外受精の場合は施術を受けたクリニックにすぐ連絡し、指示を受けることをおすすめします。

妊娠検査薬は使う時期に注意

着床は妊娠にあたりますが、妊娠成立を判断するのは胎児の心拍が確認できてからになります。

そのため早めに妊娠判定ができる検査薬で調べても、継続が難しいこともあるでしょう。またホルモン治療を受けていた場合は、その成分が検査薬に反応している可能性もあるのです。

体外受精では妊娠判定まで待つことも

受精した卵子を子宮へ戻す体外受精を行った場合、妊娠判定日を指示されます。それは妊娠していた場合に胎児の心拍を確認できるであろう目安の日にちのため、症状が正常な範囲であった時はそれまで様子を見る方法もあります。

受診してもかまいませんが、胎児の心拍が確認できないために妊娠確定されない時もあると思っておきましょう。

妊娠の継続に備えた生活習慣改善を行います

着床出血などの症状があったことで妊娠の可能性を疑う時は、妊娠の継続に備えて生活の仕方を見直しましょう。すでに体外受精の成功に向けて生活習慣を改善している時も、妊娠出産のための暮らし方を、あらためて知ることをおすすめします。

喫煙・飲酒をやめる

喫煙は血行が悪くなり子宮へ栄養や酸素が十分届きにくくなり、胎児の成長に影響を及ぼします。そして飲酒も大量にすると胎児へ悪影響がある可能性が高いですが、着床や妊娠に気づかず多少飲んでいてもそれほど不安になる必要はありません。

葉酸の摂取

妊娠の可能性を感じたら早めに葉酸の摂取を心がけますが、妊娠前から葉酸を十分取ることは推奨されています。食べ物から取るだけでは妊娠中は不足しがちなため、サプリメントを利用すると効率が良くなるでしょう。

転院は妊娠9週以降

不妊治療の専門クリニックで体外受精を受けたあと妊娠が確定されると、胎児の心拍を一定期間で何度か確認します。それから出産に対応した妊娠出産のためのクリニックへ転院しますが、目安は妊娠9週目頃です。

(まとめ)受精した卵子が着床するとどんな症状が出る?

1.受精した卵子が着床すると現れやすい症状には、出血や下腹部痛などがあります

受精後着床すると少量の出血や小さな痛みが出ることもあり、つわり・胸の痛みなどが出る可能性もあります。異常がなければ妊娠判定日まで様子を見てもかまいません。

また生活習慣は妊娠継続に向けて禁酒・禁煙、葉酸の摂取を心がけましょう。

2.着床すると妊娠超初期の症状が出ることがあります

受精卵が着床すると妊娠超初期に入り、微量な着床出血や痛みなどの症状が現れる場合もあります。その他妊娠超初期の症状には、下腹部痛・つわり・胸の痛みやハリなどがありますが、個人差が大きいためまったくでない人もいるでしょう。

3.着床の症状が現れた時は妊娠検査薬を使う方法もあります

微量の出血や軽い痛みから着床を考える時、まずは妊娠検査薬で判断する方法もあります。しかしホルモン剤を投与しているとそれに反応するかもしれません。

体外受精の場合、妊娠判定日に受診すると着床していれば胎児の心拍確認ができる可能性が高いでしょう。

4.妊娠の継続に備えた生活習慣改善を行います

着床出血などから妊娠の可能性があると感じたら、妊娠出産に向けて生活習慣を見直しましょう。喫煙や飲酒をやめ、葉酸を食べ物だけでなくサプリメントも使って補うこともポイントです。


仕事や趣味を続けながら、無理のない不妊治療を

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
住所 〒106-0032
東京都港区六本木7-18-18 住友不動産六本木通ビル6F
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院長 小松保則医師