不妊治療には妊娠するためのポジティブなメリットのほか、通院・費用・精神面でのデメリットがあります


不妊治療は医学的な処置や指導によって妊娠率を上げるためにサポートをするメリットがある一方で、治療自体がストレスになるというデメリットがあります。
不妊治療には精神的肉体的な負担もあります。

仕事との両立や、費用面など直面するであろう問題については夫婦であらかじめ話し合っておくとともに、こまめにお互いの意見や気持ちを確認しあいましょう。

不妊治療には妊娠にいたる確率を上げるとともに身体や生活を見なおすきっかけになります

不妊治療は夫婦が同じ立場で取り組む必要があります。
人によっては長い道のりになる不妊治療ですが、多くのメリットがあります。

妊娠率が低いカップルでも子供を授かることができる

不妊治療の目的は妊娠するための環境を整えることで妊娠にいたる確率を上げることです。
タイミング法では、排卵のタイミングと性交渉を合わせることで妊娠する確率を上げることです。

また人工授精の場合は精子を注入することでたどり着く精子数を増やすことで妊娠率を上げます。
受精卵を胎内に戻す顕微授精も、通常であれば妊娠に至るのが困難なカップルの妊娠率を上げると考えられています。

検査で病気が発見されることもある

不妊治療では不妊の原因を探すためにいろいろな検査を行います。
その中で筋腫やポリープなどが見つかることも珍しくはありません。

定期的に婦人科検診を受けるきっかけになることも大きなメリットです。

生活習慣改善のきっかけになる

不妊治療は妊娠に適した身体になるため生活改善が必要です。
鉄分が多い食事や規則正しい生活などは、必要性を知っていてもなかなかできません。

不妊治療で今までの生活を見なおすことができるでしょう。

不妊治療によってかかる負担はいくつか考えられます


不妊治療の印象は子供を授かるためのポジティブなイメージだけではありません。
どのようなデメリットが挙げられるのでしょうか。

身体にかかる負担

多くの女性が不安を覚えるのは、不妊治療に伴う体調の悪化についてでしょう。
不妊治療では、必要に応じて排卵誘発剤が使われますが、その際に吐き気や頭痛などの身体の副作用が出ることがあります。

また体外受精の採卵などの処置に伴う痛みに関しても負担に感じることがあるでしょう。

しかし薬による副作用は、医師に相談することによって対応が可能で、不妊治療の処置に対する痛みも麻酔などで和らげることができます。
気になることがあるときは、医師にしっかりと相談してみましょう。

かかる費用が大きい

不妊治療は不妊原因を探るための検査をいくつも受けることがあり、それぞれに費用がかかるため、まとまれば大きな費用になってしまいます。

ただし市町村によっては不妊治療に助成金が出ることもありますから、不妊治療を始める前に調べておきましょう。

精神的な負担

不妊治療の中でもとくにツライのが精神的に追い詰められる点です。
妊娠できないのでは?という不安や費用的な心配が重なることもあるでしょう。

ストレスは不妊治療の大敵とも言えます。
パートナーやクリニックのスタッフたちにしっかりと悩みを打ち明け、協力し合って乗り越えるようにしましょう。

不妊治療に伴うデメリットは夫婦で乗り越えましょう

不妊治療には補助金が出る地方自治体も多く、不妊治療というものも広く知られるようになってきています。
不妊治療のための休暇を認める企業も登場して、不妊治療を取り巻く環境はよくなっているように感じるかもしれません。

しかし不妊治療には負担が付きまとっています。
不妊治療を行う夫婦の中には不妊治療に伴う負担で疲弊してしまう人も珍しくありません。

不妊治療中にセックスレスになってしまうこともあるでしょう。
必要に迫られて行うセックス自体に疲れてしまうと感じる人もいるはずです。

とくに不妊治療に関して温度差があるカップルの場合は、考え方の違いから夫婦関係に亀裂が入ることもあります。

また不妊治療に義務感やプレッシャーを感じるとストレスになって、妊娠を遠ざける結果になってしまうこともあるでしょう。

不妊治療は一人の意見で進めるのではなく、夫婦での決断が欠かせません。
将来の生活のことについて不妊治療をスタートする前から話しておきましょう。

不妊治療のステップが進む時などはお互いの気持ちを伝えあって、そのつど2人にとって最善の道を探るように努力しましょう。

(まとめ)不妊治療のメリットとデメリットって?

1.不妊治療には妊娠するためのポジティブなメリットのほか、通院・費用・精神面でのデメリットがあります

不妊治療によって妊娠率を上げるとともに、妊娠するための身体を作るきっかけになります。

その一方で肉体的にも精神的にもツライと感じることもあります。
夫婦で協力して乗り切りましょう。

2.不妊治療には妊娠に至る確率を上げるとともに身体や生活を見なおすきっかけになります

不妊治療によって、自然に任せたままでは妊娠にいたるのが困難なカップルでも子供を授かる可能性が上がります。

また妊娠するための検査によって、自覚症状がない疾病に気が付いたり、今までの生活や食事を見なおしたりするきっかけになるでしょう。

3.不妊治療によってかかる負担はいくつか考えられます

不妊治療の排卵誘発剤による副作用や処置に伴う痛みやストレスが気になる方は多いでしょう。

しかし肉体的な負担はもちろん、金銭的な負担や精神的な負担についてはクリニックなどに相談する事で改善できる場合があります。

4.不妊治療に伴うデメリットは夫婦で乗り越えましょう

不妊治療は、夫婦の意思統一がなにより重要です。
性交渉自体がプレッシャーになったり、妊娠できない不安で夫婦関係が悪くなってしまったりすることもあります。

不妊治療は夫婦間でお互いの気持ちを尊重しながら進めましょう。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小山寿美江医師
こやま すみえ/Sumie Koyama

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経歴
1999年 琉球大学医学部医学科卒業
2000年 東京医科大学病院救急救命センター
2001年 東京女子医大病院腎センター
2003年 緑風荘病院 血液浄化療法センター
2006年 昭和大学病院産婦人科
2009年 昭和大学病院産婦人科 助教
2010年 東京衛生病院産婦人科
2012年 木場公園クリニック勤務
木場公園クリニック 分院 院長
2016年 六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本生殖医学会 生殖医療専門医
日本抗加齢医学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本受精着床学会
アメリカ生殖医学会

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院長 小山寿美江医師