不妊ドック

不妊ドックご案内

不妊ドックとは

不妊ドックとは、ご自身のホルモンや子宮、卵巣の状態を知る検査です。今後妊娠を希望される方にとって必要な検査がセットになっているため、本格的な不妊治療を始める前、妊活を進める前に受けていただきたい内容です。

不妊ドックを受けることで、不妊因子の早期発見や妊娠・出産に影響を与える病気の有無、胎児に影響を与える感染症の有無など、妊娠・出産にかかわる健康状態をトータルに確認することができます。

不妊治療を考えている方であれば、早めに不妊ドックを受け、不妊の原因となりうる状態を明確にすることで、無駄のない適切な不妊治療を進めていくことができます。

不妊ドックの流れ

3回の来院のなかでホルモンや卵巣の状態をみていきます。
お時間の目安は、1、2回目は30分~1時間程度、3回目は当日の診察状況によりお待ちいただく時間を含め、30分~2.5時間程度かかることがあります。

◼︎1回目の来院

生理日を避けて来院していただきます。(クラミジア検査・エコーをおこないます。)

◼︎2回目の来院

生理中(月経開始5日目まで)に来院いただき、血液検査をおこないます。

◼︎3回目の来院

最後は、医師との面談をおこないます。
※医師との面談は3回目のみになります。

不妊ドックメニュー・料金

当院の不妊ドックは2種類あり、それぞれオプションメニューも用意しています。ここでは、「はじめての不妊ドック」と「しっかり不妊ドック」の詳しい検査内容をご紹介します。

はじめての不妊ドック

「はじめての不妊ドック」では、子宮や卵巣の状態を調べる経腟超音波検査をはじめ、妊娠・出産に影響を与える性感染症の有無など、今後出産を考えるうえで必要となる検査をセットで受けることができます。オプションの検査として、「しっかり不妊ドック」の検査項目を追加することも可能です。

費用 30,000円
※保険適用にはなりません。自費診療(全額自己負担)になります。

検査項目概要
経膣超音波検査子宮や卵巣の状態を調べる検査です。直径1.5~2cmの細い超音波プローブを膣から挿入し、子宮や卵巣の状態を画像で確認します。
AMH卵巣の中に卵子がどのくらい残っているかを調べる検査です。採血をおこない、女性ホルモンの一種であるAMHの値を調べ、排卵できる期間の長さを予想します。
クラミジア検査の時点で、不妊因子であるクラミジア感染の確率を調べる検査です。細い綿棒を膣内に入れ、分泌物を採取してクラミジア抗原が存在しているかを調べます。
抗精子抗体精子の動きを不動化する抗体があるかどうかを調べる検査です。抗精子抗体は精子を異物として認識して攻撃してしまいます。採血をおこない、抗体の有無を調べます。
感染症
(梅毒・B型肝炎・C型肝炎・HIV)
母子感染のリスクがある感染症があるかどうかを調べる検査です。採血をおこない、妊娠期や出産時に胎児へ感染させてしまう恐れのある感染症の有無を調べます。
腟内感染症
(トリコモナス・カンジダ)
不妊や胎児に発育にかかわる膣内感染症があるかどうかを調べる検査です。細い綿棒を膣内に入れ、分泌物を採取して、膣内感染症の有無を調べます。
D2-5 基礎ホルモン検査(E2,LH,FSH,PRL)排卵や子宮・卵巣の機能を支えるホルモンの状態を調べる検査です。採血をおこない、妊娠、出産にかかわる女性ホルモン全般の状態を調べます。

◼︎オプション検査項目・費用

・子宮頸がん検査 3,300円
・甲状腺検査 4,370円
・風疹抗体検査 2,030円
・一般血液検査(血算・肝機能(GOT,GPT)・腎機能(BUN,Cr)・糖尿病(HbA1c)) 2,200円
・ビタミンD採血 3,300円
・男性検査(精液検査、感染症採血) 12,000円
・精子DFI検査 11,000円※1,2

1 男性検査12,000円(税込)とセットで行う検査となります。
2 精液検査の所見によっては、精子DFI検査を行えない場合があります。
※検査内容については、「しっかり不妊ドック」の内容をご覧ください。

しっかり不妊ドック

「しっかり不妊ドック」では、「はじめての不妊ドック」の7つの検査項目に加え、子宮頸がんの検査や甲状腺検査などの5つの検査が含まれています。オプションの検査では、男性検査(精液検査・感染症採血)を追加することもできます。

費用 43,000円
※保険適用にはなりません。自費診療(全額自己負担)になります。

検査項目概要
経膣超音波検査子宮や卵巣の状態を調べる検査です。直径1.5~2cmの細い超音波プローブを膣から挿入し、子宮や卵巣の状態を画像で確認します。
AMH卵巣の中に卵子がどのくらい残っているかを調べる検査です。採血をおこない、女性ホルモンの一種であるAMHの値を調べ、排卵できる期間の長さを予想します。
クラミジア検査の時点で、不妊因子であるクラミジア感染の確率を調べる検査です。細い綿棒を膣内に入れ、分泌物を採取してクラミジア抗原が存在しているかを調べます。
抗精子抗体精子の動きを不動化する抗体があるかどうかを調べる検査です。抗精子抗体は精子を異物として認識して攻撃してしまいます。採血をおこない、抗体の有無を調べます。
感染症
(梅毒・B型肝炎・C型肝炎・HIV)
母子感染のリスクがある感染症があるかどうかを調べる検査です。採血をおこない、妊娠期や出産時に胎児へ感染させてしまう恐れのある感染症の有無を調べます。
腟内感染症
(トリコモナス・カンジダ)
不妊や胎児に発育にかかわる膣内感染症があるかどうかを調べる検査です。細い綿棒を膣内に入れ、分泌物を採取して、膣内感染症の有無を調べます。
D2-5 基礎ホルモン検査(E2,LH,FSH,PRL)排卵や子宮・卵巣の機能を支えるホルモンの状態を調べる検査です。採血をおこない、妊娠、出産にかかわる女性ホルモン全般の状態を調べます。
子宮頸がん検査子宮頸部にがん病変があるかどうかを調べる検査です。膣鏡を膣内に挿入して、子宮頸部を観察します。ブラシやヘラなどで細胞を採取し、病変の有無を調べます。
甲状腺検査卵巣ホルモンに関係する甲状腺が機能しているかどうかを調べる検査です。採血をおこない、甲状腺の状態を評価します。
風疹抗体検査風疹の抗体があるかどうか、また、抗体価が十分あるかどうかを調べる検査です。採血をおこない、母子感染のリスクがある風疹の抗体の有無を調べます。
一般血液検査
(血算・肝機能(GOT,GPT)・腎機能(BUN,Cr)・糖尿病(HbA1c))
妊娠期の合併症リスクを判断するため、全身状態を調べる血液検査です。採血をおこない、貧血や妊娠高血圧・妊娠糖尿病などのリスクを調べます。
ビタミンD採血血中のビタミンDの濃度を調べる検査です。不妊とビタミンDには関連があるといわれており、採血をおこない、血中のビタミンD濃度を調べます。

◼︎オプション検査項目

・男性検査(精液検査・感染症採血) 12,000円
・精子DFI検査 11,000円※1,2
1 男性検査12,000円(税込)とセットで行う検査となります。
2 精液検査の所見によっては、精子DFI検査を行えない場合があります。

不妊ドックに関してよくある質問

不妊ドックに関して、患者さまからよくいただく質問についてお答えいたします。

どの時点で不妊ドックを受けるべきでしょうか?

妊活をはじめる前や、不妊外来に本格的に通う前に不妊ドックを受けることをおすすめします。

不妊ドックの検査内容は、ご自身のホルモンや子宮・卵巣の状態を確認する項目や性感染症、胎児への母子感染のリスクから考えられた項目などです。不妊因子といわれる、不妊の原因になりうる状態であるかどうかも調べることができます。早めに不妊ドックを受けることで、適切な不妊治療を選択できます。

不妊ドックはパートナーと一緒に受けるべきでしょうか?

不妊ドックは、パートナーと一緒に受けることをおすすめします。不妊の原因には、女性に原因がある場合、男性に原因がある場合、両者に原因がある場合の3パターンが考えられ、WHO(世界保健機構)の報告でも、男性不妊が増加傾向にあるといわれています。

当院の不妊ドックでは男性検査という男性に特化した項目も用意しています。妊娠の妨げになっている原因を特定し、適切な妊活を進めるためには、パートナーと一緒に不妊ドックを受けることが大切です。

不妊ドックを受けるのに助成金申請は可能ですか?

不妊ドックの費用は、保険や助成金の適応にはなりません。自費診療となっているため、全額自己負担いただくことが基本です。しかし、当院は、東京都の特定不妊治療費助成制度の指定医療機関に定められているため、一定の条件にあてはまる場合、一部の不妊ドックの検査については助成金の対象になります。

対象となる方の要件や助成対象期間、申請期間や必要書類などがありますので、詳細につきましては、こちらのページをご確認ください。

助成金制度について(東京都の場合)

監修医師紹介

小松 保則

六本木レディースクリニック

小松 保則医師

(こまつ やすのり/Yasunori komatsu)

プロフィールを見る

  • 経歴
  • 帝京大学医学部付属溝口病院勤務
  • 母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
  • 国立成育医療研究センター不妊診療科
  • 緑風荘病院 血液浄化療法センター
  • 六本木レディースクリニック勤務
  • 資格・所属学会
  • 日本産科婦人科学会 専門医
  • 日本産科婦人科学会
  • 日本抗加齢医学会
  • 日本産婦人科内視鏡学会

体外受精・不妊治療の六本木レディースクリニック