ERAテストについて
着床障害とは
体外受精で良好胚(受精卵)を何度か移植しても妊娠に至らないことを指し、原因としては子宮内膜ポリープ、子宮筋腫、血液凝固異常、免疫異常、子宮内膜の着床時期のずれなどが考えられます。
当院では子宮鏡検査による子宮内膜ポリープ、子宮筋腫の有無を評価し、血液検査にて血液凝固異常、免疫異常等の評価も行っております。また子宮内膜の着床時期の評価としてERA検査を開始しました。
ERA(Endometrial Receptivity Array)検査とは
良好胚を複数回(3回以上)移植しても着床しない反復着床不成功の方に対して行う検査で、着床に最適なタイミング(着床の窓)を遺伝子レベルで調べる検査です。
一般的に、移植する際は胚の日齢と子宮内膜の黄体期の日齢を合わせるのですが、遺伝子レベルでは移植される側(子宮内膜)の準備が整っていない場合があり、その場合は移植を何度行っても妊娠することはできません。着床できる時期には個人差があるのです。2016年にアメリカ生殖医学会議にて、ERA検査を行った患者様ごとに個別化された胚移植では妊娠率が新鮮胚移植や凍結胚移植より24%上昇したというデータも報告されています。
当院ではこの検査を行なう事で、いままで何度も移植を行い妊娠に至らず悩まれている患者様に最適な移植時期を判断し、妊娠をしていただけるよう心がけております。ご希望の際は医師にご相談ください。
ERAの検査方法
子宮内膜の着床時期を確認するため、実際の胚移植周期とは別に検査のための周期を設けます。自然周期の場合は排卵を確認してから5日目、ホルモン補充周期の場合は黄体ホルモンを開始して5日目に子宮内膜の組織を採取します。
子宮内膜の採取には、当院では専用の細い管を使用し、痛みやストレスの少ない方法で行なうため、基本的に麻酔は使用せずに実施します。所要時間は3~5分程度です。
検査自体はスペインにある検査機関に組織を郵送し実施されるため、結果報告には通常2~3週間程かかります。
検査結果で、「子宮内膜の状態が着床に適している」と判定された場合は、次回の周期から移植の準備を進めます。「子宮内膜の状態が着床に適していない」と判定された場合は、もう一度ERA検査を行います。子宮内膜組織の採取日を3~4日目、または6~7日目にし、着床に最適なタイミングを評価します。

検査料金
当院で体外受精・移植の方 | 新規の方 | |
---|---|---|
ERA+EMMA+ALICE | 185,000円 | 285,000円 |
当院で体外受精・移植の方 | 左記以外の方 | |
---|---|---|
ERA検査 | 165,000円 | 265,000円 |
再検査 | 147,000円 | 247,000円 |
*料金は予告なく変更になる場合がございます。予めご了承ください。
*上記金額には、消費税は含まれておりません。
*薬剤、超音波検査、ホルモン検査、病理組織検査にかかる費用は上記の金額に含まれておりません。
*検体不良による再検査について
ERA検査は、検体の採取が難しく、検体不良として再検査になる場合があります。
検体不良で再検査になった場合、検査料金は無料ですが、薬剤等の費用は必要となります。予めご了承ください。
ERAテストに関するページです。六本木レディースクリニックでは、一般不妊治療・人工授精・体外受精(IVF)・顕微受精(ICSI)などから患者様に合わせて最適な治療法を提案しております。採卵・移植の実績豊富な当院にお任せください。安心成功報酬制度や保険制度など、各種サポートも充実しております。
監修医師紹介

- 経歴
- 帝京大学医学部付属溝口病院勤務
- 母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
- 国立成育医療研究センター不妊診療科
- 緑風荘病院 血液浄化療法センター
- 六本木レディースクリニック勤務
- 資格・所属学会
- 日本産科婦人科学会 専門医
- 日本産科婦人科学会
- 日本抗加齢医学会
- 日本産婦人科内視鏡学会
体外受精・不妊治療の六本木レディースクリニック