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体外受精の平均回数は3回です
クリニックにより異なりますが、体外受精を行う回数はおおよそ3回です。
体外受精には投薬が必要となります。
また基本的に自由診療のため、費用の問題もあります。
ただ回数を重ねるだけの方法では、患者さんの身体的・金銭的負担が増してしまうばかりです。
患者さんの立場を思いやり、不妊治療をしてくれるクリニックであれば、妊娠に至らなかった場合は3回を目安に次の治療法を勧めてくれます。
こうしたことから体外受精の平均回数は3回くらいとなっています。
体外受精には適切な回数があります
体外受精は無制限に何度も実施すれば効果が出やすいというものではありません。
治療を行うにあたり、適切といわれる平均回数は3回です。
3回とされる理由として、金銭的負担が挙げられます。
体外受精は高度生殖医療にあたり、一般的な不妊治療(タイミング法・人工授精)よりも妊娠率が高くなる分、治療費が多くかかるのです。
体外受精における治療費の価格はクリニックにより異なりますが、治療費の負担は回数を重ねれば重ねるほどのしかかってきます。
不妊治療は保険適用外となるため、費用については事前にクリニックとよく話し合うことが大切です。
誠実なクリニックであれば、3回目で結果が出なかった時点で次の治療法を勧めてくれます。
ただ回数を淡々と繰り返すだけという治療方法では、患者さんの負担が増えるばかりか結果も出にくいからです。
患者さん側もこのまま同じ治療を続けるより、次の可能性に賭けようと考えます。
体外受精を行う人の中には、タイミング法や人工授精では結果が出ず、体外受精に切り替えた方がいらっしゃいます。
より自分に適した治療法に切り替える大切さを知っているのです。
クリニックから他の治療法を勧められた時点で同意する方が多いため、平均回数は約3回となっています。
体外受精を繰り返すことのリスクがあります
体外受精は卵巣や子宮壁に針を刺すため、身体への負担が少なからずあります。
タイミング法や人工授精と比べて妊娠率が高いとはいえ、長期間にわたり繰り返し行うことは副作用の危険性をもたらします。
また体外受精は成功率が高い反面、流産してしまう可能性も高いといわれています。
中には数十回に及ぶ体外受精を行ったという方もいます。
何度も体外受精を試みる理由として、年齢的な余裕がないと考えて焦りを感じてしまうことが挙げられます。
また多額の治療費をかけていることから、必ず妊娠しなければいけないというプレッシャーを自分にかけていることもあります。
ストレスは排卵障害や着床障害を引き起こすとされ、不妊の一因になるといわれています。
赤ちゃんを授かるための治療がストレスとなり、不妊に繋がるような事態は絶対に避けなければなりません。
患者さんに沿った治療方針を掲げるクリニックならば適正な治療回数を考え、効果の出にくい治療を続けさせるということはありません。
体外受精の平均回数は年齢ごとに変わってくるといえます
一概に平均回数といっても、20代と40代では妊娠のしやすさに違いがあり、平均回数が異なってきます。
加齢によって卵子や子宮の状態は徐々に変化していくため、20代と同じような妊娠率をキープすることが難しいのが現実です。
30代前半までの場合、1~2回目で妊娠した人が最も多く、30代後半の場合は1~3回目で妊娠した人が多いというデータがあります。
一方、40代以降でも1~3回目で妊娠したという人もいますが中には10回以上にも及ぶ体外受精を経験した人もいます。
30代前半までの人で10回以上の体外受精を行った人はほとんどなく、年齢による平均回数の違いが表れています。
年齢のことだけを考えればなるべく若いうちに妊娠を考えることが望ましいですが、ライフスタイルは人それぞれであり、20代の間に妊娠・出産を考えるとは限りません。
高齢出産にリスクはつきものですが、だからといって身構える必要はありません。
40代で出産された方もいらっしゃいます。
妊娠しづらくなる傾向があることを心がけ、根気強く不妊治療に取り組んでいきましょう。
(まとめ)Q体外受精の平均回数はどのくらい?
体外受精は自由診療であり、タイミング法や人工授精よりも成功率が高いため治療費の負担が大きくなります。
患者さんの負担を軽くするため、良心的なクリニックであれば治療回数は3回を目安とし効率的で負担の少ない治療を提案してくれます。
3回目で妊娠に至らなかった場合は患者さんの負担軽減を考え、クリニックは新たな治療法を提示してくれます。
クリニックの勧めに従い次のステップへ進む患者さんが多いため、平均回数は3回となっています。
体外受精は人工授精などと比べて妊娠率が高いといわれる反面、副作用のリスクもあり、繰り返し行うことはそれだけ副作用の危険を伴います。
なかなか妊娠できない不安があっても信頼できるクリニックのもと、治療を続けてみましょう。
体外受精の平均回数は年齢によって違います。
30代前半までで1~2回、30代後半で1~3回、40代以降では最大10回以上行ったというデータがあります。
年齢が上がるほど妊娠率が低くなることを示していますが、神経質に考えすぎないようにしましょう。