体外受精と流産率には直接的な因果関係はないとされています


自然妊娠よりも体外受精の方が、比較的流産率が高いという話を聞いたことがある方もいるでしょう。
しかし実際は体外受精と流産率とに明確な因果関係はないとされています。

そもそも体外受精などの不妊治療を行う方には、母体や卵子・精子の状態、子宮の環境などに問題がある場合が多いです。
そのため流産などを経験してしまうことも少なくないのです。

ただ流産にまでたどり着いているという事は、後は妊娠後の問題を解決するだけとも言えます。
現在の状態を医師と詳しく相談していくこと、状況を改善し、無事妊娠出産へと続けるよう治療に励みましょう。

体外受精で流産してしまった場合、その後無事妊娠出産が叶うというケースもあります

体外受精は流産しやすいという話を耳にしたことがある方もいるかもしれません。
しかし体外受精の施術によって流産率が高くなる、染色体異常が起きやすくなるなどといった医学的報告はされていません。

ですから体外受精に踏み切ろうか迷っているという方は、ご安心ください。
また体外受精は卵管の閉塞や子宮内膜症、男性側の精子の問題など、妊娠までうまくたどり着かないといった問題のある場合に行われることが多い施術です。

つまり流産してしまったという場合でも、当初の目的である「妊娠が可能になる」という課題がクリアできている可能性が高いとも言えるのです。
実際、流産を経たあとに、無事妊娠・出産が叶う確率は非常に高くなると言います。

ただあまりにも流産が続くと言う場合、不育症などまた別の問題が生じている可能性があります。
その場合は早急に医師と相談し、不育症の為の対策や治療を行うことが大切でしょう。

高齢出産の場合、確かに流産率は上がってしまうとされています


体外受精と流産率に、直接的な関係はありません。
しかしなぜ流産率が高いなどという話が浮かびあがるのでしょうか。

それは体外受精を行う方の状態や年齢などが関係してきます。
体外受精は、タイミング療法などを行っても妊娠に至らなかった場合や、卵巣などに異常がある時などに行うことが多いです。

そのため、不妊治療を続けてきて体外受精に踏み切るのは30代、40代になってからというケースも少なくありません。
ただ37歳頃を境にして、自然妊娠や体外受精に関係無くどちらであっても流産する可能性が上がってくるとされています。

これは年齢と共に妊娠・出産する力が下がってくることや卵子をつくる卵胞の数の減少、卵子の老化などが原因と言われているのです。
このように高齢出産による流産率の増加が、体外受精による結果と混ざってしまった結果、そういったデータや噂が聞かれるようになってしまったのです。

なぜ卵子は老化するか

髪の毛や爪のように新しく生え変わる細胞であれば、また新しくつくり変えられるものですが、卵子の場合は生まれた時から持っている卵胞を成熟させてつくるため、新しくつくり変えることができません。

そのため卵子の元になる卵胞は年齢と共に老化していき、その分染色体異常なども起こりやすくなるのです。

年齢に加えて生活習慣も大きく関係しており、年齢が若くても卵子の老化が進んでいることもあるため、年齢以外の要素も含めて妊娠しやすいか、流産しにくいかを判断する必要があります。

卵子の老化を遅らせる体づくりをして流産率をさげましょう

年齢と共に卵子をつくる卵胞の老化が進んでいきますが、少しでも卵胞の老化を遅らせて質を維持するためには、日頃の生活習慣を改善する方法があります。
次のようなポイントを押さえて生活をしてみてはいかがでしょうか。

血行促進する

血液の循環が良くなると全身に栄養や酸素が運搬されて老廃物がスムーズに排泄されます。
すると全身の働きも順調に行われるので、ホルモンバランスも整い卵子の老化も遅らせることが期待できます。

ストレスをためない

ストレスは体を緊張させて血行を悪くさせてしまい、十分な栄養が卵巣へ行き渡りにくくなるだけでなく自律神経の働きも乱れやすくさせます。

自律神経はホルモン分泌に大きく関わっているので、適度なホルモン分泌には安定した自律神経の働きが欠かせないため、ストレスは発散してためこまないようにしましょう。

十分睡眠を取る

睡眠は体を休めて傷ついた細胞の修復などを行う大切な時間なので、睡眠不足にならないよう十分眠ることもおすすめです。
睡眠はためておくことができないので、毎日しっかり眠れるよう時間を考えてすごしましょう。

(まとめ)体外受精は流産率が高くなりやすい?

1.体外受精と流産率には直接的な因果関係はないとされています

体外受精の治療自体には、流産率を引き上げる原因などはありません。

体外受精にチャレンジする方の場合、もともと問題がある場合も多く、流産に至ってしまう可能性も多いのです
流産を経て無事妊娠出産へとたどり着くこともあるため、めげずに治療に励みましょう。

2.体外受精で流産してしまった場合、その後無事妊娠出産が叶うというケースもあります

体外受精の治療を行うことによって流産率が高まるという報告はないです。

むしろ体外受精で流産を経たあとに妊娠する確率があがるというケースもあるため、チャレンジする価値はあると言えるでしょう。

3.高齢出産の場合、確かに流産率は上がってしまうとされています

体外受精ではなく、高齢出産が原因で流産率は上がると言われており、それらの結果が混ざってしまったことで、体外受精で流産率が上がるという話になってしまったとされています。

卵子は年齢と共に老化していくため、不妊・流産の原因になることがあります。

4.卵子の老化を遅らせる体づくりをして流産率をさげましょう

生活習慣を改善して卵子の老化を抑えて流産率が上がることを防ぎましょう。

そのためには、血行を良くすること・ストレスを適度に解消・十分な毎日の睡眠を心がけることがおすすめです。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小山寿美江医師
こやま すみえ/Sumie Koyama

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経歴
1999年 琉球大学医学部医学科卒業
2000年 東京医科大学病院救急救命センター
2001年 東京女子医大病院腎センター
2003年 緑風荘病院 血液浄化療法センター
2006年 昭和大学病院産婦人科
2009年 昭和大学病院産婦人科 助教
2010年 東京衛生病院産婦人科
2012年 木場公園クリニック勤務
木場公園クリニック 分院 院長
2016年 六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本生殖医学会 生殖医療専門医
日本抗加齢医学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本受精着床学会
アメリカ生殖医学会

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院長 小山寿美江医師