体外受精でどのような治療方法を選ぶかも妊娠確率に関係しています


アメリカと日本を比較した場合、体外受精の症例はそれほど大きな違いはありませんが、体外受精による妊娠確率はアメリカよりも低めです。

日本の体外受精による妊娠確率が低い理由は、国民性による不妊治療の方法の選び方や凍結胚移植への積極性などが関係していると考えられます。
なぜ妊娠確率が低いのかを考えることはクリニック選びの要素にもなります。

不妊治療では治療方法によって妊娠確率が異なります

日本の不妊治療の妊娠確率がアメリカに比べて低いことは、何が関係しているのでしょうか。
日本の不妊治療の進め方は、なるべく自然妊娠に近い方法を採用することに重きを置いていると言われています。

体外受精時の採卵方法についても、自然周期排卵誘発を主体にしています。
簡単に説明すると、妊娠確率の高い欧米の国の不妊治療よりも、採卵する卵子の数が圧倒的に少ないということです。

妊娠確率は、体内に移植する受精卵を培養する技術面も関係していますが、他にも欧米諸国と日本の体外受精との差は凍結胚移植の件数にも現れています。
日本での体外受精は採卵した卵子を受精させ月経周期内で体内に戻す新鮮胚移植がメインです。

胚盤胞まで育てた受精卵を一度凍結させ、母体の状態が良いタイミングで受精卵を戻す凍結胚移植技術を取り入れているクリニックや医療機関が増えると、日本の体外受精の妊娠確率も上がると予想されています。

不妊治療を始めようとする際には、凍結胚移植を行っているかどうかもクリニックや医療機関を選ぶポイントにするとよいでしょう。

凍結胚を移植することで妊娠確率が上がることがあります


体外受精時に胚移植をする際には、採卵周期での移植を行う自然胚移植と、受精卵を胚盤胞まで成熟させ、一度凍結保存し、母体の次回以降の排卵日のタイミングに合わせて凍結胚を移植する凍結胚移植と呼ばれる方法の2パターンがあります。

一般的に、自然胚移植よりも凍結胚移植の方が妊娠確率が高いとされています。
排卵誘発を行った周期は、基本的に子宮内膜や卵巣の状態が妊娠に向かない場合が多いものです。

そのため自然胚移植は着床しにくくなるとされています。
凍結胚移植の場合は、一旦子宮を休ませることができ、子宮の状態が回復したところで凍結胚を移植するため、凍結胚移植の方がより妊娠確率が高く、流産確率が低くなると考えられています。

凍結胚移植では、全ての受精卵を凍結させる全胚凍結と、移植後に余った受精卵のみを凍結させる余剰胚凍結の2種類があり、母体の状態やクリニックの方針によってどちらの方法で凍結させるのかが異なります。

移植方法は排卵周期が安定している人は自然周期に合わせて移植し、排卵周期が不安定な場合はホルモン剤を使用して周期を作り出して移植します。

体外受精では妊娠確率の高い方法を選ぶのもポイントです

体外受精を行う際に、やはり一番気になるポイントとなるのは、妊娠確率が高いことではないでしょうか。
しかし実際には、不妊の治療方法としてより自然妊娠に近い形での治療を優先することが多く、妊娠確率の高さとは少し離れた治療になってしまうことがあります。

どのような治療方法を選択して治療を進めるかは、医師やクリニックの方針によって決められるケースが多いものです。
不妊治療を始める際には、そのクリニックがどのような点にポイントを置いて治療方法を選んでいるのかということもリサーチしてクリニックを選ぶことをおすすめします。

また医師に治療方法の選択について希望を伝えられる機会がある場合は、体外受精の際になるべく妊娠確率の高い方法を優先して治療を進めてほしい旨を相談してみてもよいでしょう。

前述したように冷凍胚移植は自然胚移植よりも妊娠確率が高い移植方法ですが、設備や技術的な問題から治療法として取り入れていないクリニックや医療機関もあります。

不妊治療を進めるにあたり、クリニックや医療機関を選ぶ際には、自分が受けたいと思う治療を行ってくれるかどうかもポイントになります。

(まとめ)体外受精で妊娠確率は何が関係している?

1.体外受精でどのような治療方法を選ぶかも妊娠確率に関係しています

アメリカに比べて日本の体外受精の妊娠確率が低いことには理由があると考えられます。

不妊治療には様々な方法がありますが、その方法の選び方には国民性の違いなども関係しているといえます。

2.不妊治療では治療方法によって妊娠確率が異なります

自然妊娠により近い方法での不妊治療を選ぶ日本人の国民性や、受精卵の培養技術・凍結胚を活用した移植方法など様々な要因が体外受精の妊娠確率に関係しているとされています。

3.凍結胚を移植することで妊娠確率が上がることがあります

子宮を一度休ませて、母体の状態が安定してから受精卵を移植する凍結胚移植は、自然胚移植よりも妊娠確率が高いとされています。

排卵周期が安定していない人でも、ホルモン剤を使用して排卵周期を作り出し、移植させることができます。

4.体外受精では妊娠確率の高い方法を選ぶのもポイントです

体外受精を成功させる際には、妊娠確率の高い方法を選ぶことがポイントになります。

不妊治療を始める際は、自分の受けたい治療を受けられるクリニックを探すことが重要になります。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
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院長 小松保則医師