不妊治療で体外受精などを行った場合、妊娠確率は34歳以下では約40%だとされています


不妊治療でとりわけ気になる妊娠の確率ですが、年齢や治療方法によって異なります。

体外受精など、高度生殖医療と分類される治療で胚移植を行った場合は、34歳以下では約40%だとされていますが、年齢が上がるにつれその数値は低下し、40歳をすぎると10~30%程度になると言われています。
ただし、この数値は医学の進歩をうけて上昇傾向にあります。

不妊治療は年齢だけでなく治療法によっても妊娠の確率は変わります

年代によって妊娠の確率が異なるということは多くの方がご存じではないでしょうか?
体外受精を行った場合、34歳以下では約40%の妊娠率があるとされていますが、35歳を境に妊娠率は急速に低下し、40歳をすぎると10~30%程度にまで下がり、45歳を過ぎると5%程度にまで下がってしまいます。

不妊治療は結果がでるまでに時間がかかり、治療期間も長期に及ぶケースが一般的です。
そのため、不妊治療を検討している方は、なるべく早い段階で、専門の医療機関の受診をおすすめします。

しかし妊娠の確率は、年齢だけで異なるわけではありません。
一口に不妊治療といっても、その治療法はさまざまで、その夫婦の状況に合った治療法が選択されます。

たとえばタイミング療法であればこれまで1年以上妊娠してこなかった夫婦でも年間に5%は妊娠に至るようになるとされ、それが体外受精のような高度生殖医療になると34歳以下では約40%とされます。
どのようなタイミングでどのような治療に踏み切るかという判断も重要になると言えるでしょう。

高度生殖医療を成功させるためには卵子の質が大きく関係しています


卵子の質が良くない場合、受精しにくいという話を聞いたことがあるのではないでしょうか。
卵子は女性の加齢と同じように年を重ねていき、年齢を重ねた卵子には質の低下が見られることが一般的です。

質が低下した卵子は受精しにくく、受精できたとしても着床しなかったり、着床出来ても妊娠が継続できなかったりするなどの問題が起こることもあります。
質の低下した卵子がそのような状態になることは、自然妊娠だけでなく、不妊治療においても同じことが言えます。

そのため、不妊治療でとりわけ体外受精や人工授精のように「高度生殖医療」と呼ばれる現場では、受精に使用する卵子を選ぶ際に、女性から採卵した卵子の中で、どの卵子の質がよいのかという見極めが非常に重要となるのです。

妊娠率にも大きく関わる卵子の選定技術は、クリニック選びの重要なポイントになります。
不妊治療を検討している方は、クリニックを選ぶ際にはそういった内容も含めて、検討しているクリニックの実績のチェックをおすすめします。

また不妊治療は夫婦とクリニックの信頼関係がなければ成り立ちませんから、夫婦で信頼できるクリニックを探すことが大切です。

妊娠しやすい体を作るためにも生活習慣を見直しましょう

卵子は女性が赤ちゃんとして誕生した瞬間から原始卵胞として存在しています。
そのため、女性の年齢とともに、卵子も同じように年齢を重ねていきます。

すなわち35歳の女性であれば卵子も35年経ったものということです。
卵子は加齢とともに質が低下することが分かっており、質が低下すると染色体に異常が起こったり、受精や着床・妊娠しにくい状態になります。

加齢で卵子の質が低下してしまうことを防ぐことはできませんが、妊娠率の低下を招くとされる習慣をやめることで、少しでも妊娠しやすい体にすることはできます。
妊娠しやすい体を目指すためには、ホルモンバランスの乱れを整えることが大切です。

ホルモンバランスは、食生活・ストレス・睡眠などさまざまな事柄が関係しています。
規則正しい生活を送ることが健康の基本となるように、ホルモンバランスの乱れを改善するためには、生活習慣を見直してみましょう。

体はすべて食べたものや飲んだものなど、体内に取りいれたもので出来上がっています。
食生活だけでなく、喫煙習慣やアルコール摂取も妊娠しやすい体作りに影響します。

妊娠を望む場合、いつ妊娠してもいいような環境作りをすることが大切です。

(まとめ)不妊治療で妊娠に至る確率はどのくらい?

1.不妊治療で体外受精などを行った場合、妊娠確率は34歳以下では約40%だとされています

体外受精のような不妊治療では、34歳以下では約40%の妊娠率があるとされ、年齢があがるにしたがって、妊娠の確率は低下していきます。

ただし、医療の進歩にともない、不妊治療での妊娠の確率は上昇傾向にあります。

2.不妊治療は年齢だけでなく治療法によっても妊娠の確率は変わります

不妊治療は治療を受ける女性の年齢によって、妊娠率が大きく変化します。

不妊治療にはさまざまな治療法があり、それぞれの治療の内容によって妊娠率も変化していくのです。
妊娠率は治療のタイミングと治療法の見極めが重要なポイントとなります。

3.高度生殖医療を成功させるためには卵子の質が大きく関係しています

卵子の質の低下が妊娠率に影響することは、自然妊娠の場合でも不妊治療の場合でも同じことが言えます。

卵子は質のよい卵子の方が受精しやすく、また成熟しやすいものです。
質のよい卵子を選定できる技術力の有無がクリニック選びのポイントの1つになります。

4.妊娠しやすい体を作るためにも生活習慣を見直しましょう

卵子は加齢とともに質が低下していくことが分かっています。

自然に起こるものなので質の低下を防ぐことはできません。

しかしより妊娠しやすい体になるように努力することはできます。
妊娠しやすい体になるために、基本的な生活習慣を見直してみましょう。



仕事や趣味を続けながら、無理のない不妊治療を

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
住所 〒106-0032
東京都港区六本木7-18-18 住友不動産六本木通ビル6F
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院長 小松保則医師