不妊治療の成功する割合は年齢が増えるにつれて少なくなっていきます


自然妊娠の成功率が年齢によって異なるように、人工授精や体外受精に関しても、加齢によって成功率が低下すると言われています。
ただ、この成功率というのも、どの施術を利用するかによって大きく異なるのです。

体外受精の場合は自然妊娠や人工授精と比べて成功率が高くなるため、年齢が気になるという方は体外受精を選択するというのもよい選択といえます。
あくまで大切なのは不妊治療において早期の検査や治療が成功率に大きく関わってくるということでしょう。

人工授精より体外受精の成功率は高いです

妊娠する確率は、年齢や治療法によっても、成功率が変わってきます。
自然妊娠で成功率が高くなるのは、25歳未満で43%程度です。

それが25~29歳になると25.5%まで低下し、30~34歳は20%、35~39歳は14.5%と低くなります。
年齢により自然妊娠の割合が低くなってしまいますが、不妊治療を受ければ妊娠する可能性はあります。

人工授精の場合全体的に成功率は低くなり、30歳以下12.4%、31~36歳6.2%、37~41歳3.3%です。
人工授精とはタイミング法のステップアップとして用いられる方法で、精子を採取して子宮内に直接注入します。

自然妊娠の方法と変わらず、一部を手助けするのみのため、成功率は低いようです。
人工授精の成功率は、1回で3~5%程度と成功する確率は低いため、何度か治療を受ける必要があります。

5~6回ほど治療を受けても妊娠しなければ、次の段階にステップアップする必要があるでしょう。
体外受精の成功率は、30歳以下38.5%・31~36歳31.2%・37~41歳24.6%と、人工授精に比べて割合が高くなります。
不妊治療で成功率を高めたい方や、年齢による問題がある方は、体外受精を選択するのもよいでしょう。

40代の方は不妊治療の前に体の状態を調べるのがおすすめです


データだけを見ると、40代でも妊娠できると勘違いしてしまう方もいるでしょう。
たしかに40代前半ではまだ妊娠する可能性は残されているのですが、40代になると新たな婦人科の病気がみつかり、不妊治療を注意しなければならない方もいるのです。

40代で妊娠したいと思ったら、注意したいのが子宮筋腫や子宮内膜症などの、婦人科の病気です。
卵巣のう腫などの持病がある方も、今すぐ治療を進めておく必要があります。

ほかにも40代になって甲状腺の病気がみつかる方もいます。
年齢的には、高血圧や糖尿病などの生活習慣病にも注意が必要です。

これらの家族歴がある場合は、妊娠すると高血圧症候群や妊娠糖尿病になりやすく、妊娠する前から食生活や生活習慣に注意しておきましょう。
痩せすぎの方も、その状態で妊娠すると、将来子供がメタボになりやすいともいわれているため注意が必要です。

赤ちゃんが2,500g未満の体重で生まれてくると、将来糖尿病や高血圧などのリスクがあるといわれています。
妊娠を考える方は太り過ぎも注意が必要ですが、痩せすぎもリスクがあることを覚えておきましょう。

40代になって不妊治療を開始しようと考えている方は、自分の体調管理もやっておく必要があります。
不妊治療を受ける前に、婦人科で検査を受けることや、内科などで隠れた持病がないかチェックしておくこともおすすめです。

年齢が高い方は高度な治療にステップアップが必要です

不妊治療といっても、4つの段階があります。
最初に利用する治療はタイミング法で、排卵日を超音波検査や尿検査などで予測し、それに合わせて性交する方法です。

自然妊娠の形に近く、不妊の原因が隠れていて妊娠できなければ、次にステップアップします。
次に試したいのが、人工授精です。
精液を採取してよい状態の精子を選択し洗浄してから、女性の子宮に戻します。

タイミング法と比べて、精子の数が少ない方でも対応できる方法です。
人工授精で妊娠できなければ、体外受精にステップアップします。

卵巣から卵子を採取し、精子を採取して、それぞれを体外で受精させる治療法です。
受精卵を子宮に移植して妊娠させます。
不妊治療のなかでは成功率がもっとも高く、妊娠の確立を高めたい方や、年齢が高い方は最初に体外受精を選択するのもよいでしょう。

精子の状態が良くなければ、顕微授精が必要となります。
卵巣から卵子を採取し、精子を採取して、顕微鏡下で直接卵子に1つの精子を注入する方法です。

年齢が高ければ当然高度な治療法が必要となり、早めにステップアップが求められます。
30代後半になると妊娠する割合が減ってしまうため、どの治療法にするか早めに決めるようにしましょう。

(まとめ)不妊治療が成功する割合ってどのくらい?

1.不妊治療の成功する割合は年齢が増えるにつれて少なくなっていきます

不妊治療の成功率は加齢によって少なくなっていくとされています。
ただ、施術法によっては高い成功率が期待できるものもあると言われているため、検討の余地はあるでしょう。

また不妊治療は、早期の検査や治療が大切ということをしっかり覚えておきましょう。

2.人工授精より体外受精の成功率は高いです

不妊治療の人工授精は自然妊娠と変わりがなく、1回での成功率は3~5%と成功率が低くなっています。

5~6回治療を受けても妊娠しなければ、体外受精の治療が必要です。
体外受精は人工授精と比べて成功率が高く、場合によっては選択が必要となるでしょう。

3.40代の方は不妊治療の前に体の状態を調べるのがおすすめです

40代で不妊治療をしたい方は、隠れた婦人科の病気や、生活習慣病のチェックをしておきましょう。

持病により不妊治療が中止になることもあるからです。
痩せすぎも将来子供のメタボリスクがあるといわれるため、注意してみましょう。

4.年齢が高い方は高度な治療にステップアップが必要です

不妊治療には4つの段階があります。
タイミング法は排卵日に合わせて性交する方法で、人工授精はよい状態の精子を子宮に戻す方法です。

体外受精は不妊治療のなかでも成功率が高く、精子の状態が悪ければ顕微授精を選択する必要があります。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小山寿美江医師
こやま すみえ/Sumie Koyama

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経歴
1999年 琉球大学医学部医学科卒業
2000年 東京医科大学病院救急救命センター
2001年 東京女子医大病院腎センター
2003年 緑風荘病院 血液浄化療法センター
2006年 昭和大学病院産婦人科
2009年 昭和大学病院産婦人科 助教
2010年 東京衛生病院産婦人科
2012年 木場公園クリニック勤務
木場公園クリニック 分院 院長
2016年 六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本生殖医学会 生殖医療専門医
日本抗加齢医学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本受精着床学会
アメリカ生殖医学会

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院長 小山寿美江医師