不妊治療の成功率は40%くらいです


不妊治療で体外受精や顕微授精の特定不妊治療では、成功率が約40%です。
これは1回治療を受けたときの成功率で、治療回数が増えるごとに成功率は上がっていきます。

6回の特定不妊治療を受ければ、90%程度まで上昇するため、成功率を高めるためにはある程度の回数が必要です。
そのため、不妊治療を受ける回数は、6回が目安となってきます。

年齢でも不妊治療の成功率が変わります

不妊治療の成功率は、年齢によっても数値が変わってきます。
20代で不妊治療をしている場合の成功率は60%くらいの割合があるのに対し、30代に入ると30代前半で50%程度、後半になると30%台まで低下するのです。

さらに40代になれば20%台にまで低下し、40代後半に入ると10%程度まで減少します。
年齢による成功率は治療方法によっても異なっています。

若い頃は融解胚移植の初期胚で妊娠率が高くなりますが、一方で融解胚移植の胚盤胞の割合はやや低くなっているようです。
それが30代40代となってくると、融解胚移植の初期胚の割合より、融解胚移植の胚盤胞の割合が高くなっています。

年齢による違いは、不妊治療の回数にも注目してみましょう。
34歳以下で治療を開始した場合は、治療回数が増えるごとに分娩症例数も増加しています。

その一方で、35歳以上となると、治療回数が増えても明らかな増加は見られていません。
40代になると治療回数が増えても、分娩症例数が増えておらず、早い年齢で治療を開始することが、成功率を高めるために必要だといえます。

不妊治療を受けるなら、40代よりも30代、30代よりも20代の成功率が高くなります。
成功率を高めたいと考えるなら、1日でも早い段階から治療するようにしましょう。

妊娠率を高めるなら排卵促進剤の使用がおすすめです


日本と海外の不妊治療成功率を見てみると、海外と比べて日本は成功率があまり高くありません。
その背景には、日本人にある自然志向が影響している可能性があります。

不妊治療の自然志向とは、できるだけ自然な形で妊娠したいという希望のことです。
排卵促進剤を使うと人工的なイメージをもつ方は少なくないようで、排卵促進剤を使わない方法を用いて自然に任せた妊娠をしたいと考えている方もいるでしょう。

実は自然妊娠で不妊治療をする方法より、排卵促進剤を使ったほうが、妊娠率が上がることが統計的にわかっています。
タイミング法での成功率は、1周期あたり16~18%程度です。

妊娠できる方であれば1年で90%が妊娠し、2年で100%の妊娠率となります。
しかし不妊症の方が何もしないで妊娠する確率は2%程度で、タイミング法を試みても妊娠率がアップできるとは限りません。

一方で体外受精の成功率は40%程度で、タイミング法と比べて割合が高くなります。
体外受精では排卵促進剤を使わず、周期にあわせて1個ずつ採卵する方法と、排卵促進剤を使って一度に複数の採卵を行う方法があります。

一度に多数の採卵をすれば、それだけ状態の良い卵子を採取できる方法のため、年齢を重ねている方は必ずしも自然周期が好ましいわけではありません。

生活習慣を整えて成功率を上げる対策もあります

不妊治療の成功率を上げたいと考えているなら、質のよい卵子を目指して、生活習慣を整えてみましょう。
加齢に伴い卵子の質が低下するのは避けられませんが、日ごろからアンチエイジング対策をすることで、そのスピードをゆっくりとするよう目指すことはできます。

バランスのよい食事は、ホルモン分泌に必要です。
食事を抜くことがないよう、バランスよく3食食べるようにしましょう。

妊活中はムリなダイエットは避けて、バランスのよい食事を心がけてください。
肥満は不妊の原因のひとつだともいわれるため、太り過ぎにも注意しましょう。

毎日バランスのよい食事を心がけていれば、必要以上にダイエットする必要がなくなります。
肥満の予防は適度な運動を取り入れながら、脂肪を燃焼させるようにしましょう。

運動をすると血行が良くなり、冷え性の予防にも役立ちます。
体が冷えてしまうことも不妊の原因になりやすく、血流が悪い方も適度な運動を心がけてみてください。

冷えは筋肉量を増やすことでも、予防することができます。
ストレスはホルモン分泌のバランスを乱し、冷えにもよくありません。

不妊治療中はストレスを感じる方は少なくないため、適度な運動や睡眠でストレスを発散するよう心がけましょう。

(まとめ)不妊治療の成功率ってどれくらい?

1.不妊治療の成功率は40%くらいです

体外受精や顕微授精の場合は、1回あたりの成功率が約40%です。

治療回数が増えるごとに成功率が増加する傾向があって、6回受けると約90%まで上昇します。
そのことから6回が不妊治療のひとつの目安となるでしょう。

2.年齢でも不妊治療の成功率が変わります

不妊治療の成功率は、年齢によって変わってきます。
20代は60%程度と高いのに、30代になると30~50%まで低下し、40代は10~20%まで減少するのです。

若い方は治療回数が増えるごとに成功率が高まっています。

3.妊娠率を高めるなら排卵促進剤の使用がおすすめです

統計的に見ても自然に任せた妊娠よりも、排卵促進剤を使った体外受精で成功率が上がることがわかっています。

不妊治療で成功率を上げたいと考えているなら、排卵促進剤を使う方法も検討してみましょう。

4.生活習慣を整えて成功率を上げる対策もあります

不妊治療の成功率を上げたいなら、毎日の生活習慣にも注意してください。

バランスのよい食事・適度な運動・ストレス対策などです。
これらはホルモンバランスに影響しやすく、不妊の原因にもなりやすいため注意してみましょう。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
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院長 小松保則医師