不妊治療のためにできることは食生活の改善です


不妊治療のためにできることとしては、医療機関に相談するのと併行して妊娠体質へと変えてくれる食生活を始めてみることなどが挙げられます。

不妊の原因がとくにないように思われる健康な人であっても、誤った食生活を続けることが妊娠の妨げになり、よい結果が出ない場合があります。
食生活改善のポイントを理解して、できることから始めてみるとよいでしょう。

高タンパク・低脂質の食事への切り替えがおすすめです

食生活を変えるだけで本当に妊娠しやすい身体になるのかという点について、疑問を感じる人もいることでしょう。
食事が妊娠しやすい身体づくりにつながる理由としては、ホルモンバランスを整える食生活に切り替えることで、月経不順や無排卵月経の改善される見込みがあることが挙げられます。

また不妊治療と併行して食事を改善していけば、相乗効果も期待できるでしょう。
食生活のポイントは、高タンパクかつ低糖質をベースに考えることです。
タンパク質の中でも吸収率が高い肉や魚をきちんと食べて、大豆食品に頼りすぎない食事を意識しましょう。

コレステロール値が高すぎるのも低すぎるのも望ましいことではありません。
不妊に悩む女性は低コレステロールの傾向があるとも言われているので、過剰な制限は避けましょう。
低糖質とはいっても、就寝前の食事を制限しすぎるのは危険です。

寝ている間の低血糖を避けるため、ナッツやチーズなど糖質が低めの軽食でお腹を満たして、空腹を解消しましょう。

加糖がたくさん含まれるフルーツ、スムージーは糖質過剰になりやすく、血糖値の急激な上げ下げが続くことで、排卵障害を起こしてしまうリスクもあります。
イチゴやグレープフルーツなど糖質が少ない果物を中心に、食べ過ぎを予防しましょう。

肉や魚には貧血予防に役立つ栄養素が入っています


タンパク質の中でも肉や魚をおすすめする理由としては、貧血予防になることが挙げられます。
貧血状態だと受精卵が着床しにくいとする説があり、妊娠を希望する女性なら十分な鉄分補給が必要です。

血液検査で貧血の指摘を受けていない人でも、潜在的な貧血を持っているリスクがあります。
血液中にある鉄分は6~7割程度に過ぎず、2~3割は「貯蔵鉄」として脾臓や肝臓にストックされることが理由です。

鉄分不足になった時には貯蔵鉄から血液に補充し、ストック分は減っていきます。
血液中の鉄分は十分でも、ストックが足りていない「潜在性鉄欠乏」にあたる人も多いようです。

貯蔵鉄の不足は、フェリチンの量を調べることでわかります。
妊娠希望の女性だと、フェリチン値 60ng/ml以上が望ましい水準です。

鉄分不足の解消には、吸収効率がよい食材からの摂取が推奨されます。
肉や魚には吸収されやすいヘム鉄が入っていて、妊娠希望の女性におすすめというわけです。

とくにレバー・赤身肉・煮干しなどは、ヘム鉄豊富な食材にあたります。
日々の食事でバランスよく取り入れて、着床しやすい体内環境を作りましょう。

ビタミンEや亜鉛も妊娠力を高めてくれます

鉄分のほかには、ビタミンEと亜鉛を摂りましょう。
ビタミンEは、別名「妊娠ビタミン」とも呼ばれるほど不妊治療をする女性に適した栄養素です。

排卵の促進・ホルモン調整など妊娠をサポートする働きが多く、月経周期を安定させる効果も期待されます。
ビタミンEを摂ることで採卵できる卵子が増えるとする説もあるので、体外受精を考えている人にもよいでしょう。

亜鉛は、鉄分と同じように受精卵が着床しやすい環境を整えてくれます。
赤ちゃんの細胞分裂を促してくれる栄養素でもあるため、妊娠に備えて日常的に摂取しましょう。

ビタミンE豊富な食材としては、アーモンド・モロヘイヤ・西洋かぼちゃなどが挙げられます。
亜鉛が豊富な食材なら、カキ・スルメ・イイダコなどが有名です。

モロヘイヤ・スルメは作り置きの副菜としても使いやすい食材なので、時間がある日にたくさん用意しておけば、どんなメニューにもプラスできます。

摂りたい栄養素さえ理解しておけば、食事のコントロールは思うよりずっと簡単です。
難しく考えず、妊娠力を高める食材を日々の食事に取り入れましょう。

(まとめ)不妊治療のためにできることとは?

1.不妊治療のためにできることは食生活の改善です

不妊治療のためにできることの中でも簡単にスタートできる対策は食生活の改善です。

誤った食生活が不妊の原因となるケースもあるため、妊娠体質を目指す食事へと切り替えましょう。

2.高タンパク・低脂質の食事への切り替えがおすすめです

妊娠体質を作る食生活のポイントは、高タンパク・低脂質メニューです。

ホルモンバランスを安定させることによって、月経トラブルが改善されて妊娠率が高まることが食生活改善を重視する理由と言えます。

3.肉や魚には貧血予防に役立つ栄養素が入っています

高タンパク低脂質を実践するにあたって、大豆食品に偏ったタンパク補給は避けましょう。
鉄分をたくさん含んだ肉や魚でタンパク質を補充すれば、貧血防止に役立ちます。

貧血予防をすることは着床しやすい状態に身体を整える効果が期待されます。

4.ビタミンEや亜鉛も妊娠力を高めてくれます

妊娠力を高める栄養素としては、ビタミンEや亜鉛も大切です。

ビタミンEには排卵の促進やホルモンバランスの調整、亜鉛には着床しやすい状態に体内を整える働きが期待されます。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
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院長 小松保則医師