一般不妊治療
〜診療内容・料金案内〜
人工授精について

人工授精とは選別された良好運動精子を人工的に子宮腔内に注入する治療です。精子が子宮、卵管を通過していく間に、排卵後の卵子と自然に出会います。
人工授精は、卵管の通過性が障害されないような症例に適応されます。その適応は、性交障害、乏精子症、精子無力症、乏精液症、ヒューナー検査陰性などがあります。人工授精にはある一定以上の精子数が必要とされているため、重度の男性不妊には不適応となります。
人工授精の流れ

1.排卵誘発の使用を検討(1日目から5日目)
排卵方法を完全自然にするのか排卵誘発剤を使用するのかを検討します。
2.超音波検査(生理10日目〜12日目)
排卵日を予測するため超音波で卵巣内の卵胞の大きさ、子宮内膜の厚さを確認します。血液検査でエストロゲン(卵胞ホルモン)を測定する場合があります。その後、人工授精の実施日時など医師と相談します。
3.人工授精当日(生理12日目〜14日目)

奥様側の人工授精までの流れ
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ご主人様側の人工授精までの流れ
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顕微鏡で、総精子数、運動精子数を測定し、遠心分離機にかけて洗浄・濃縮を行います。
遠心分離で、精子の動きを妨げる白血球や未熟な精子、新でいる精子、奇形精子をできるだけ取り除くことで、タイミング法より高い妊娠率が見込めます。
※所要時間は30分程度です。
4.黄体管理(生理14日目以降)※人工授精後
人工授精をした後は、排卵と黄体機能の様子を採血で評価します。黄体機能が低下している場合は、着床率を高めるために黄体補充療法を行います。
Q&A
A. 子宮内に挿入するカテーテルはやわらかい樹脂でできていますので痛みはほとんどありません。術後に痛みがでる方がいらっしゃいますが排卵痛であることがほとんどです。
A. 患者様の年齢や体の状態によって妊娠する確率は変わってきますが、当院の場合妊娠率は約10%程度です。
A. 人工授精は濃縮した運動精子を子宮腔内に注入する方法ですので、その後は自然妊娠とほぼ変わりません。
A. 月経開始予定日から約1~2週間後に診察の予約をとっていただき、お越しください。尿または血液にて妊娠判定検査をいたします。 市販の妊娠検査薬を使用して陽性反応が出た場合でも、必ず一度受診をお願いしております。 妊娠後の経過を超音波にて診察させて頂き、最後の診察日にご紹介状をお渡しいたします。
人工授精の妊娠率について
不妊治療において人工授精の妊娠率は約10%程度です。累積妊娠率では、妊娠された方の約90%が1~5回ほど人工授精を行っています。6回以降の累積妊娠率の上昇はとても少なくなりますので、当院では1~5回を目安に次の段階の体外受精も視野に入れ、一度医師と相談する機会が必要と考えております。
監修医師紹介
経歴
1999年 | 琉球大学医学部医学科卒業 |
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2000年 | 東京医科大学病院救急救命センター |
2001年 | 東京女子医大病院腎センター |
2003年 | 緑風荘病院 血液浄化療法センター |
2006年 | 昭和大学病院産婦人科 |
2009年 | 昭和大学病院産婦人科 助教 |
2010年 | 東京衛生病院産婦人科 |
2012年 | 木場公園クリニック勤務 木場公園クリニック 分院 院長 |
2016年 | 六本木レディースクリニック勤務 |
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本生殖医学会 生殖医療専門医
日本抗加齢医学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本受精着床学会
アメリカ生殖医学会