体外受精の排卵誘発方法には複数卵子誘発法と単一卵子誘発法があります


日本国内で体外受精の治療として行われている排卵誘発方法には2つあります。
それは複数卵子誘発法と単一卵子誘発法で、前者は1回の排卵誘発で多くの卵子を採卵し凍結保存しておく方法、後者はひとつの卵子を誘発し毎月体外受精するという方法です。

どちらの方法にもメリットとデメリットがあるため、自分たちが何を重要視したいかを考えて最適な方法を選ぶことが大切です。

複数卵子誘発法と単一卵子誘発法を比較して選びましょう

体外受精を行う時には排卵誘発をする場合がありますが、日本国内で行われている2種類のやり方についてそれぞれ解説します。

複数卵子誘発法

卵子を1回の採卵でより多くとりたい時に選ばれる方法で、さらにショート法、ロング法、GnRHアンタゴニスト法に分かれています。
ショート法は発育してくる卵胞の数が少ない、高齢で卵巣機能が弱ってきた場合に効果的とされています。

GnRHアゴニスト製剤の投与を始める際、一緒にHMGを使う方法です。
次にロング法は30~35歳の方に使われることが多く、卵子が障害を受けないで育つよう促します。

HMGやGnRHアゴニストを長期間に亘って使用する方法です。
最後にGnRHアンタゴニスト法は、卵巣での早発排卵を予防する目的で行われ、月経3日目からFSH製剤やHMG製剤を注射したのち、卵胞がある程度育ってきてからGnRHアンタゴニストを注射します。

単一卵子誘発法

クロミッドという経口排卵誘発剤を使った方法で、卵子をひとつだけつくる方法で、周期調整のためにピルが併用されることもあります。
より自然な状態に近い排卵を誘発したい時に選ばれます。

体外受精は排卵誘発から時間をかけて行います


体外受精を行うには卵子と精子が用意できなければ始まりません。
とくに卵子は排卵の周期があることから、月経周期に合わせてその方に合った治療を進めていく必要があります。

そのため体外受精を行うまでに時間がかかることを知っておきましょう。
月経不順などの理由で排卵がないか少ない時には、その方に合う希望する排卵誘発法を行って排卵を促します。

排卵誘発剤による方法は無排卵や月経不順の治療でも行われているものです。
そして排卵誘発により採卵をする日には精子も自宅またはクリニックで採精し、採取した卵子と精子を培養容器の中で受精させて培養させていきます。

受精でき成長が進むと子宮へ受精卵を戻し着床するかどうか1か月ほど様子を見てから、妊娠判定を行い、陽性が出れば妊娠確定となります。

卵子の質を高めるためにできることがあります

体外受精による妊娠率を上げるには、卵子の質を上げることがポイントといわれています。
そのために日頃の生活の中でできることを紹介しておきますので、取り組んでみてはいかがでしょうか。

抗酸化作用のある食品を積極的にとる

抗酸化作用とは体がさびることを防ぐ働きで、アンチエイジングの面でも注目されてる作用です。

卵子の酸化を予防するためにとりたい食品とは、ビタミン類を多く含む食べ物で、例えばビタミンAを含む食品にはレバーやウナギの肝、ビタミンCは柑橘類やいちご、ビタミンEはかぼちゃ・アーモンドがあります。

その他にも抗酸化作用があると言われる栄養素には、カロテノイド(βカロテン・αカロテン・リコピン)・コエンザイムQ10・カテキンがあげられます。

質の良い睡眠をとる

しっかりと睡眠をとることは傷ついた細胞の修復に役立ち疲労回復も行われるほか、体を酸化させる活性酸素の働きを抑えることにも役立ちます。
とくに卵子への働きとしてあげられることは、抗酸化物質として睡眠中に分泌されるメラトニンが卵を保護していることがあります。

メラトニンに関する実験では実際に受精率や妊娠率が上昇したとの結果も報告されているので、卵子の質を上げたい時は夜にしっかりと睡眠をとることも欠かせません。

(まとめ)体外受精の排卵誘発方法にはどんなものがあるの?

1.体外受精の排卵誘発方法には複数卵子誘発法と単一卵子誘発法があります

国内で行われる排卵誘発法には複数卵子誘発法と単一卵子誘発法があります。

それぞれにメリットとデメリットがあるため、自分たちが大切にしたいことから考えてどちらの方法を選ぶか決定しましょう。

2.複数卵子誘発法と単一卵子誘発法を比較して選びましょう

体外受精には複数卵子誘発法と単一卵子誘発法があります。

より多くの卵子を採卵したい時は複数卵子誘発法を、より自然な排卵に近い状態にしたい時は単一卵子誘発法を選ぶといったように、条件や希望に合った方法を選択しましょう。

3.体外受精は排卵誘発から時間をかけて行います

体外受精を行うには卵子と精子を採取が必要ですが、採卵は排卵の周期があるため、月経周期に合わせた治療を進めていくことになります。

採卵の日には採精も一緒に行い、採取した卵子と精子を培養容器の中へ入れて受精させ培養してから受精卵を子宮へ戻します。

4.卵子の質を高めるためにできることがあります

質のよい卵子は妊娠率も高まるといわれているため、日頃の生活の中では卵子の質を高めるためのポイントを押さえて過ごしてみましょう。

食生活では酸化防止に役立つビタミン類を含む食品を積極的にとり、夜しっかりと眠ることです。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

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院長 小松保則医師