体外受精へのステップアップ治療時期は、人工授精が4、5回が目安とされています


不妊治療には、不妊の原因や年齢、不妊歴などを考慮しながら、一定期間で治療法を変えていく、ステップアップ治療が行われています。
一般的に35歳未満なら、タイミング法から始めて人工授精へとステップアップします。

そして4、5回の人工授精を経て、次の治療段階である体外受精へとステップアップしていきます。
ただ35歳以上の方だともう少しステップアップの時期が早まると言われています。

不妊治療でのステップアップ治療時期は、個人の事情によって異なります

不妊治療は、まず始めにさまざまな検査を行い、卵子や精子の状態などしっかり把握した上で、それぞれに合った治療方針が立てられることから始まります。
女性の場合、37歳以降急激に卵子の数が減少するので、年齢によってどの治療から始めるかが決まる場合がほとんどです。

一般的に大体35歳未満の女性には、排卵のタイミングを計って自然に卵子と精子が受精するようにもっていくタイミング療法が行われます。
タイミング療法は大体5回を目安にし、ステップアップして次の人工授精に移ることが検討されます。

人工授精は、選別された質のよい精子を人工的に子宮内に注入して、卵子との受精を計る方法です。
6回目以降では妊娠しにくくなるとされているため、1回から多くても5回位を目安とし、次の体外受精にステップアップしていく検討がなされます。
もちろん体外受精へのステップアップ治療のタイミングに関しては年齢や体の状態によるため、一概に言うことはできません。

医師との話し合いの中で回数が増えることも、また減ることも予想されます。
あくまでも一般的な目安として、覚えておかれることをおすすめします。

ステップアップ治療は必要最小限での治療を実現させるためです


不妊治療は、体への負担も少なからずある上に費用と時間もかかるので、できるだけ効率よく、そして無駄なく何より患者さんの体と心を気遣って行うことが大事です。
不妊治療を希望される方の中には、できるだけ自然な形での妊娠を望まれる方も多いでしょう。

しかし実際にタイミング療法や人工授精にトライし、回数を重ねても残念な結果になってしまう場合はあります。
一定期間治療法を試して効果が出なければ、次の治療へステップアップしていくという考え方は、患者さんの心身や経済的負担を軽減し、また妊娠確率を高めるというメリットがあるからです。

また検査を経て不妊の原因をある程度把握した上で、タイミング療法を飛ばし、体外受精など適した治療法をピンポイントで行った方が、より効率的でもあります。
厳しい現実ではありますが、タイミング療法など治療を続けていても時間だけが経過してしまい、年齢を重ねると妊娠率は下がっていきます。

体外受精へのステップアップ治療をためらうことで、妊娠のチャンスを逃してしまうことにもなりかねないため、前向きな気持ちでステップアップ治療を考えていくことも大事だと言えます。

高度な不妊治療から始めるステップダウンという治療もあります

不妊治療は、タイミング療法や人工授精などの一般不妊治療と呼ばれる方法から始められ、体外受精などの高度な不妊治療へとステップアップしていくのが一般的です。
しかし年齢が30代後半になると生殖機能の衰えや、女性ホルモン分泌量の低下などにより妊娠率も急に下がります。

限られた妊娠の機会を逃さないために、始めから妊娠率が高い体外受精から治療をスタートするステップダウンという方法を取ることもあります。
20代後半で体外受精を行うことで、妊娠率が約40%に上がるとも言われています。

また年齢が若くても、子宮や卵巣などに問題を抱えていて、一般不妊治療では妊娠率が低い場合なども体外受精などのステップダウン治療から開始するケースもあります。
さらに子宮などのトラブルが解消されてから、改めてステップダウンしてタイミング療法を行うといった場合もあります。

体外受精からステップダウン治療を行うとなると、より高額な医療費がかかるイメージがあります。
しかし妊娠の望みが高い体外受精から始めることで、少ない回数で済む可能性もあるため、逆に医療費が軽減されるといったメリットもあるのです。

(まとめ)不妊治療を体外受精にステップアップするのはいつ?

1.体外受精へのステップアップ治療時期は、人工授精が4、5回が目安とされています

不妊治療では、年齢や不妊歴など考慮し、一定回数、期間ごとに高度な治療に変えるステップアップ治療が行われています。

体外受精へのステップアップ治療は、前段階の人工授精が4、5回終わった時点だとされています。

2.不妊治療でのステップアップ治療時期は、個人の事情によって異なります

不妊治療では、35歳未満だと一般的にタイミング療法から始まり、5回以降は人工授精へとステップアップしていきます。

ステップアップに時期はあくまでも目安であり、基本的には医師とよく相談の上決められることが多いようです。

3.ステップアップ治療は必要最小限での治療を実現させるためです

不妊治療は、時間やお金のみならず、何より心身へ負担がかかります。

こういった負担を減らして、妊娠率を高めるためには体外受精へのステップアップ治療が良い選択となる場合もあります。

4.高度な不妊治療から始めるステップダウンという治療もあります

30代後半以降は、妊娠率も急に下がってきます。

限られたチャンスを逃さないためにも、通常とは逆の体外受精などの高度不妊治療から始めるステップダウン治療を行う場合もあります。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
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院長 小松保則医師