妊活の際に重要となるのが妊娠しやすいタイミングの把握です。一般的に、妊娠しやすい時期は排卵日の前後とされており、排卵日を予測して夫婦生活をとることが妊娠率を高めるポイントとなります。

本記事では、排卵の仕組みや基礎体温との関係、排卵日の予測方法などについてわかりやすく解説します。

妊娠しやすい時期はいつ?

一般的に、妊娠しやすい時期は「排卵日」の前後とされています。月経周期が28日程度の場合、月経が始まってからおよそ14日後が排卵日の前後に相当します。

排卵日前後の妊娠率
〈参考〉Practice Committee of the ASRM. Fertil Steril. 2017; 107(1): 52-8.

上の図は、排卵日前後の妊娠率を示しています。なかでも、排卵日の2日前がもっとも妊娠しやすいとされ、次に前日、3日前と続きます。排卵日当日以降は妊娠率が下がるといわれているため、タイミングが重要となります。

排卵日の2日前が妊娠しやすい理由

排卵日の2日前がもっとも妊娠しやすいとされる理由は、卵子と精子それぞれに異なる寿命があるからです。

排卵された卵子は非常に寿命が短く、排卵後およそ24時間以内に精子と受精しなければ、そのまま寿命を迎えてしまいます。一方、精子は女性の体内で約2〜3日間生き続けることができます。そのため、排卵日の2日前に夫婦生活をおこなうことで、あらかじめ体内で待機している精子と排卵直後の卵子が出会いやすくなり、受精の確率が高まると考えられています。

ただし排卵日は女性の体調によって前後しやすいため、2日前にこだわりすぎず、予想される排卵日の数日前から複数回タイミングをとることで、妊娠の確率が高まるでしょう。

卵子と精子の寿命についてはこちらの記事でも解説しています。
> 「卵子と精子の寿命は?妊娠のために知りたい基礎知識も解説」を読む

妊娠しやすい時期は生理周期によって異なる

生理がおわって約7〜14日後が妊娠しやすい時期の目安ですが、月経周期の長さや体調によって予測される排卵日は個人差があります。つまり、すべての方に同じタイミング(7〜14日後)が当てはまるわけではありません。
月経周期が短い方は排卵が早く、長い方は排卵が遅くなる傾向があります。

あくまで目安の日数のため、より正確な排卵日を予測するには、他の予測方法を検討する必要があります。

そもそも排卵とは?

排卵とは、卵巣内の成熟した卵子が外へ排出される現象のことです。卵胞の中で卵子は少しずつ成熟し、直径が20mm程度に達したタイミングで卵巣から飛び出します。この排卵が起こる日が「排卵日」です。

飛び出した卵子に精子が到達することで妊娠が成立するため、妊活には排卵日の予測が重要です。排卵は毎月一定の周期でおこなわれますが、体調やストレスの影響を受けて時期がずれることもあります。

女性の基礎体温と排卵日の関係

女性の体温は、ホルモンバランスの変動によって基礎体温の低い「低温期」と高い「高温期」の2つに分かれています。月経が始まってから排卵までの期間は低温期で推移し、排卵のタイミングで体温が急激に上昇します。その後は高温期へと移行し、次の月経まで体温の高い状態が持続します。

女性の基礎体温

このような基礎体温の変化を記録することで、生理周期や排卵の有無を把握することができます。例えば、高温期が短い(9日未満)場合は、ホルモンが十分に分泌されない「黄体機能不全」の可能性があります。また、基礎体温がほぼ一定で高温期が確認できない場合は「無排卵」の疑いがあります。一方、体温が低温期と高温期の2相に分かれている場合は、排卵があったと事後的に確認することができます。

妊娠の「危険日」「安全日」はある?

妊娠を避けたいケースでよく使われる「危険日」「安全日」という言葉ですが、正式な医学用語ではありません。あくまで目安として使われている言葉です。以下で簡単に説明します。

妊娠しやすい時期の「危険日」

これまでの説明のとおり、一般的に「危険日」とは妊娠しやすいとされる排卵日の前後を指します。月経開始日から14日後が排卵日の目安とされています。

妊娠しにくい時期の「安全日」

「安全日」とは生理中や生理直後を指します。実際に、生理直後は排卵までの期間があり、妊娠の確率は低いといえます。しかし「絶対に妊娠しない安全な日」などはありません。月経周期が短い方や体調の変化によって排卵が早まった場合、妊娠が成立する可能性はあります。予期せぬ妊娠を避けるためには、危険日や安全日に関わらず、必ず避妊するようにしましょう。

妊娠しやすい時期(排卵日)を予測する方法

妊娠の確率を高めるには、排卵日をあらかじめ予測することが重要です。排卵日の予測には、生理周期をもとにした計算法や基礎体温の記録など、いくつか方法があります。

生理周期から予測する(オギノ式)

オギノ式とは、月経周期と月経予定日をもとに排卵日を算出する方法です。排卵は「次回の月経予定日の14日前に生じる」という考え方を基本としています。次の月経予定日から14をマイナスした日数が「排卵予定日」の目安です。

例えば、以下のような計算になります。

【例】月経周期が28日の場合
 28-14=14 →14日後が排卵予定日

ただし、月経周期が長い・短いなどの場合は前後する場合があるため注意が必要です。

基礎体温から予測する

基礎体温の変化から排卵日を大まかに把握できます。基礎体温が低温期から上昇し始める3日間前後のタイミングで排卵が起こるとされています。

基礎体温を測定する際は、目覚めたらすぐ起き上がらずに、舌の裏側の付け根に婦人体温計を当てて検温します。活動後に測定すると体温が上がってしまうため、必ず朝目覚めてすぐ寝たままの状態でおこないましょう。大まかな排卵日を予測しながら、2〜3ヵ月程度続けることで身体のリズムを把握できます。

おりものの変化から予測する

おりものの状態を観察することでも、排卵日の大まかな予測が可能です。通常のおりものは白く濁った粘り気のある状態ですが、排卵日が近づくと、卵の白身のようなとろみのあるゼリー状に変化します。指に取ると10cm以上糸を引くほど伸びるのが特徴で、量も増える傾向があります。

このようなおりものの変化が確認されたときが、排卵期のサインの目安となります。ただし、個人差があるため、他の方法と組み合わせて活用するとより精度が高まります。

おりものによる排卵日の予測についてはこちらの記事でも解説しています。
> 「おりもので排卵日を予測できる?ゼリー状のおりものと妊娠しやすさの関係を解説」を読む

排卵日予測検査薬を使う

排卵日予測検査薬は、尿に含まれる黄体形成ホルモン(LH)の濃度上昇を検出することで、排卵日を予測するための検査薬です。ドラッグストアなどでも手に入ります。

LHは普段から分泌されるホルモンですが、排卵の直前に一時的に大量分泌(LHピーク)されます。LHサージ開始から約24〜36時間以内に排卵するとされるため、これをもとに排卵日の1〜2日前を推定できます。
次の月経予定日の約17日前から、同じ時間帯に1日1回のペースで検査し、LHの変化を記録します。

生理不順の場合は予測が難しい場合も

基礎体温の記録や排卵検査薬を活用することで、自力での排卵日予測はある程度可能です。しかし、体調の変化やストレスの影響で生理周期が乱れ、排卵日にずれが生じることは少なくありません。特にもともと生理不順の方は、排卵のタイミングが不規則になりやすく、自力での正確な予測が難しい場合があります。

自力での妊活でなかなか結果が出ない場合は、医療機関への受診も選択肢のひとつです。クリニックでは超音波検査で卵胞の大きさを確認しながら排卵日を予測するため、より精度の高いタイミング指導を受けることができます。また、生理不順や無排卵、黄体機能不全など、妊娠の妨げとなっている原因の把握にもつながります。

タイミング法についてはこちらの記事でも解説しています。
> 「タイミング法とは?正しい方法や成功率を高めるポイントを解説」を読む

妊活・不妊のお悩みは六本木レディースクリニックへ

もっとも妊娠しやすい時期は排卵日の2日前とされています。排卵日の前後を目安に夫婦生活のタイミングをとることで、妊娠率の向上が期待できます。
排卵日を予測することは妊活において重要ですが、自力で正確な排卵日を予測することは難しいケースがあります。

生理不順がある方や、不妊にお悩みの方は、専門のクリニックに相談することもおすすめです。六本木レディースクリニックでは、患者さまの一人ひとりに合った「オーダーメイド治療」をご提案しています。まずはお身体の状態を把握する検査を受けてみることも選択肢です。お気軽にご相談ください。

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監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

ドクターのご紹介

帝京大学医学部付属溝口病院、母子愛育会総合母子保健センター愛育病院、国立成育医療研究センター不妊診療科を経て、2019年より現職。
資格・所属学会は、日本産科婦人科学会専門医のほか、日本産科婦人科学会、日本生殖医学会、日本産婦人科内視鏡学会。

医師からのメッセージ

当院は、不妊検査やタイミング指導、人工授精といった一般不妊治療から高度生殖補助医療までの不妊治療を専門としたクリニックです。
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また夜間や休日も診療を行い、不妊治療の苦労を少しでも軽減できるように努めています。

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院長 小松保則医師