卵子凍結で凍結保存の成功率は高い水準であると考えられています


明確なデータは公表されていませんが、卵子凍結の成功率は高いと考えられます。
ただし成功率が100%だというわけではなく、卵子凍結をする際に卵子にダメージを与えてしまう可能性もわずかにあるのです。

また解凍する際に卵子の性質が変わってしまうこともあり、胚移植を見送るしかなくなります。
複数個を卵子凍結することも可能であるため、年齢が若いうちにいくつか卵子凍結しておくと、リスク回避に繋がると言えるでしょう。

卵子凍結は卵子を凍結して長期保存する方法です

卵子凍結はその名の通り、卵子を凍結して長期保存するための方法です。
採卵された卵子は-196℃という低温の液体窒素に入れて凍結され、保存期間を過ぎるまで専用の容器で保存され続けます。

卵子を凍結するのに不安があるという患者様もいますが、-196℃の超低温の状況下で卵子が変質する可能性は、まずないとされています。

どれほど保存期間が長くなっても、採卵した時と同じ状態で保存されるため、30歳の時に25歳で採卵した卵子を使って妊娠を試みることが可能です。

現在、体内に持っている卵子の老化を食い止めることはできませんが、卵子凍結であれば、採卵した当時の年齢の卵子を持ち続けられます。
不妊治療を行っているクリニックでは、凍結保存した卵子を管理してくれますが、保存期間は1年と定められています。

1年を越えて保存し続けたい場合は、患者さんの意志で更新の申し出をする必要があります。
もし更新手続きを忘れてしまうと、卵子の所有権を手放したとみなされ、せっかく卵子凍結できても廃棄することになります。

更新に関する細かな取り決めについては、卵子凍結を実際に行う前に、医師から詳しい説明を受けて内容を把握しましょう。
延長は1年ごとに行われますが、生殖可能とされる年齢を超えるまでは更新可能です。

保存期間を終了とする年齢はクリニックによって定めがありますが、45歳前後が一般的となっています。
凍結保存した卵子は夫婦二人のものになるので、移植する際も手放す際も、2人そろっての同意が必要です。

凍結胚移植には全胚凍結と余剰胚凍結があります


卵子凍結した卵子を移植して行う不妊治療を、凍結胚移植と言います。
不妊治療では移植したいと思ったタイミングで卵巣に腫れが見られたり、子宮内膜が薄くなったりして、移植ができないことがあります。

このような時に卵子凍結をすれば、子宮が移植に適した状態になるのを待って、不妊治療を再開することができます。
凍結胚移植には、全胚凍結と余剰胚凍結の2つの方法があります。

全胚凍結

採卵周期での移植が適していないと判断された時は、全胚凍結を行います。
たとえば卵巣過剰刺激症候群(OHSS)を発症していて、移植をすると危険を伴う場合などが該当します。

卵子凍結した方が妊娠の成功率が上がると考えられる時も、全胚凍結を選択して採卵した全ての卵子を凍結します。

余剰胚凍結

移植するのが決まった卵子以外にも良質な卵子が見られる場合、余剰胚凍結をしておくと今後の胚移植に利用できます。

第二子の妊娠を希望する場合にも再度、採卵する必要がなくなるため、身体への負担がなくなります。

不妊治療は若い年齢のうちに受けた方が成功率が上がります

卵子凍結は老化が進む前の若い卵子を保存できますが、女性が子供を授かれる年齢には限りがあります。
誰もが等しく年齢を重ねていく以上、母体の老化を完全に止める術はないからです。

クリニックが卵子凍結ができる最終期限を設けているのも、妊娠可能な年齢を考慮した上でのことです。
妊娠を望んでから1年が経過しても妊娠に至らない場合は、不妊に該当するというのが一般的な認識です。

健康な女性であっても30歳を過ぎると妊娠の成功率が下がっていき、35歳くらいからは流産の確率が高まると言われています。
卵子凍結をしたからといって安心するのではなく、不妊治療は計画的に行う意識が大切です。

(まとめ)卵子凍結で凍結保存の成功率は?

1.卵子凍結で凍結保存の成功率は高い水準であると考えられています

卵子凍結での凍結保存の成功率は高く、凍結した卵子の多くが無事に保存できると考えられています。

ただし凍結する際に卵子がダメージを負う可能性もあり、100%の成功率というわけではありません。

2.卵子凍結は卵子を凍結して長期保存する方法です

卵子凍結する卵子は、-196℃の液体窒素の中に入れて凍結保存されます。

このような超低温の環境下では、卵子が変質する可能性は極めて低いと考えられているのです。
卵子凍結できれば、老化が進む前の卵子を使って妊娠を試みることができます。

3.凍結胚移植には全胚凍結と余剰胚凍結があります

凍結胚移植は卵子凍結した卵子を移植する方法で、患者さんの状態に合わせた胚移植を行えるようになります。

胚移植を先延ばしにしたい場合は全胚凍結が適しており、質の良い卵子がたくさん採卵できた時は余剰胚凍結が向いています。

4.不妊治療は若い年齢のうちに受けた方が成功率が上がります

妊娠を望んでから1年が経過しても妊娠に至らない場合は、不妊とするのが一般的な認識です。

卵子凍結をしても安心するのではなく、早い段階から不妊治療を始めるのが、妊娠の成功率を上げる秘訣です。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
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院長 小松保則医師