卵子凍結は39歳までという年齢制限が設けられている場合が多いです


女性の年齢が上がると、卵子も老化していくといわれています。
卵子の老化が進むとその質も低下していくため、必要な細胞分裂が正常に行えなくなり、染色体異常が生じる可能性が高くなるのです。

染色体異常は妊娠が成立しても流産が起こりやすくなります。
卵子凍結は、このような卵子の老化によるリスクを減らすための手段です。

ただ卵子凍結時の年齢は39歳までと定めている病院が多い傾向にあります。
反対に移植する年齢も妊娠が可能な年齢までとして、45歳と制限を設けられているのです。

卵子凍結を行う年齢が重要といわれています

卵子は女性がまだ胎児の頃に体の中に約700万個作られるといわれています。
そして卵子がその後体内で新しく作られることはなく、初経がくるまでに30万個までに減少し、その後も徐々に数が減っていくのです。

卵子は女性が生まれる前からずっと身体の中に存在しているため、年齢が上がるとともに卵子の年齢も上がり、老化が進みます。

そのため、女性が35歳以上になると妊娠率が低下して流産率が上がるのは卵子の老化の影響が大きい傾向にあるのです。

そして海外では不妊治療の実績から、女性の年齢が増加すると妊娠率は下がるものの、年齢が若い女性の卵子を提供された場合には女性の年齢によって妊娠率が下がることはないというデータもあります。

卵子の年齢が異なるだけで妊娠率が大きく変わるため、妊娠率が高い年齢のうちに自分の卵子を凍結しておくことで将来になってなかなか自然妊娠ができないというときなどに役に立つ可能性があるのです。

卵子凍結では妊娠しやすい卵子を保存するために、できるだけ年齢が若いうちに卵子を採卵するといいでしょう。

凍結時には質のいい卵子を選び、卵子の質が下がらないように凍結するので妊娠率が下がらないことが期待できるというメリットがあります。

卵子凍結だけでなく移植できる年齢も制限されています


卵子凍結は妊娠率の高い年齢のうちに卵子を凍結して卵子の質を保つための施術です。
ただ凍結してから卵子の質は長く保てるのですが、採卵の年齢に制限が39歳までとしているクリニックが多い傾向にあります。

一方で、受精卵を移植するときの女性の年齢にも制限が設けられています。
卵子を冷凍保存できる期間は女性の妊娠が可能な年齢までと決められていて、多くの病院で45歳になった時点での卵子の凍結を終了するのです。

そのため45歳になると基本的に凍結卵子の保存期間を延長できなくなるので、凍結した卵子は、年齢制限の期間内で利用することになります。

高齢で妊娠した場合には、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などにかかりやすくなり、また早産になりやすくなる傾向にあるのです。

年齢が上がると子宮筋腫などの疾患を患っている場合も多くなり、妊娠後の流産の確率が高くなるなど、妊娠や出産時にさまざまなリスクが生じる可能性が高くなるともいわれます。

また卵子の老化によって質が低下していると、細胞分裂がうまく行われず染色体異常が起こる可能性が高まるのです。
染色体異常は妊娠が成立しても流産を引き起こす原因になります。

このような妊娠時のリスクを下げるためには妊娠する時期が遅くなっても大丈夫と過信しすぎないで、可能な場合にはできるだけ早めに妊娠、出産を迎えられるようにするといいでしょう。

凍結した卵子で妊娠を望むときには顕微授精が行われます

妊娠を望んで凍結後の卵子を融解した後には、卵子内に精子を注入する顕微授精が行われます。
この凍結卵子を用いた顕微授精は、婚姻関係または内縁の関係にあるパートナーと一緒に申込をするのです。

凍結した卵子の融解時に合わせて精子の採取を行い、顕微授精が成功したら、その受精卵を培養したのちに子宮内に移植します。
受精卵がそのまま子宮内膜に着床したら妊娠となります。

凍結した卵子をすぐに融解しないで何年か凍結保存を続けたいというときでも、病院に期間延長の申請をすることで45歳になるまで卵子の保存が可能です。

卵子凍結は将来のために早い段階で卵子を残しておきたいという場合やまた卵巣の病気やがんの治療などで卵巣機能の低下が生じる場合に備えるための施術です。

卵子凍結は39歳まで行うことができますが、実際には30代前半からすでに卵子の質の低下は始まっていて、年々妊娠率が低下していきます。

年齢が早いうちに卵子を凍結するほど妊娠率の高い卵子を保存することが可能になり、さらにいつ起こるかもわからない病気などに備えることも可能です。

(まとめ)卵子凍結には年齢制限があるの?

1.卵子凍結は39歳までという年齢制限が設けられている場合が多いです

女性の年齢が上がると卵子の老化も進みます。
卵子が老化するとその質が低下して細胞分裂を正常に行うことができなくなり染色体異常が生じやすくなります。

そのため卵子凍結は39歳まで、移植の年齢は45歳までと定めている病院が多いです。

2.卵子凍結を行う年齢が重要といわれています

実は卵子は女性が産まれる前にすでに身体の中に作られています。
排卵の度に新しく作られることはないため、年齢が上がると卵子も老化し、妊娠率が下がるのです。

卵子凍結にはできるだけ妊娠率の高い卵子を残すために、年齢が若い方がいいといわれます。

3.卵子凍結だけでなく移植できる年齢も制限されています

卵子凍結で卵子の質を長期間保つことができるのですが、受精卵を移植するときの女性の年齢は、多くの病院で45歳までとされています。

高齢になると妊娠、出産時にさまざまなリスクがあるので注意が必要です。

4.凍結した卵子で妊娠を望むときには顕微授精が行われます

卵子凍結後、妊娠を希望するときにはパートナーと一緒に顕微授精の申込をすることができます。

今はまだ妊娠を考えていない、また万が一の病気に備えておきたいという場合には、卵子凍結で将来に備えることが可能です。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
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院長 小松保則医師