不妊治療ができるかできないかは検査の結果次第です


不妊の原因は人によって異なり、基本的には検査によって判明した原因に合った治療に並行して不妊治療が行われます。
ただし、原因が判明しない場合でも行える不妊治療はあります。

まずは検査をしてみないことにはハッキリしたことは何もわかりません。
その一方で、上位ステップにある不妊治療法の体外受精でも、ある程度の年齢制限があるのは事実です。

不妊治療には4つの段階があります

不妊治療は、基本的に4つのステップを踏んで進められるのが一般的です。
よく行われているのがタイミング法から体外受精へとステップアップしていく方式ですが、女性が高年齢の場合は早いうちから高度な段階に進むステップダウン方式がとられることもあります。

妊娠・出産率は女性の年齢が上がるにつれて上昇するため、なるべく早く不妊治療を始めることも大切です。

不妊治療の4つのステップで最初に行われることが多いのが、タイミング法です。
基礎体温や経腟超音波検査などを用いて排卵日を予測し、予測した日に合わせて性交することで自然妊娠を目指します。

一般に知られている排卵日より妊娠しやすい日が医師によって予測されるため、単純に自分で排卵日に合わせて性交するのとは違います。
タイミング法を数回繰り返して妊娠に至らなかった場合は、人工授精のステップに進むのが一般的です。

人工授精では、男性の精液を採取して精子を厳選し、洗浄した精子を子宮に注入します。
射精障害などがある場合にも効果的ですが、精子が着床・受精した後は自然妊娠と同様です。

人工授精を数回繰り返しても妊娠に至らなければ、体外受精のステップに移ります。
卵巣から卵子を採取し、男性から採取した精子を培養液の中で受精させてから、受精卵を女性の子宮に移植するのが体外受精です。

一般に30~40%ほどの妊娠率があるとされ、不妊治療の中では高確率で妊娠しやすい治療法だといわれています。
精子の状態が良くない場合には、顕微授精が行われることもあります。

卵子と精子を採取したら、顕微鏡で確認しながら1つの精子をガラス張りで卵子に注入し、子宮に移植する方法です。
このように、段階を踏みながら進めていくのが不妊治療の特徴です。

不妊の原因が不明でも不妊治療はできます


不妊治療を始める際には、最初に検査が行われます。
しかしいくつかの検査を経ても、不妊の原因を特定できないこともあります。

そのような場合でも、妊娠を諦めずに医師のカウンセリングを受けてみるとよいでしょう。
不妊治療専門の医療機関では、患者の状態に合わせたさまざまな治療を行っているからです。

タイミング法から人工授精・体外受精・顕微授精へと、高度な治療法へ徐々にステップアップしていくのが一般的な流れですが、中でも体外受精は不妊治療では高度な治療とされています。

妊娠の確率は30~40%ほどとされ、費用的にも高くなる治療です。
そのため、ムリなくムダなく不妊治療を進めるために、ステップアップ方式で治療の段階を踏んでいくことが多いのです。

体外受精では、成熟した状態の卵子を採取します。
取り出した卵子は専用の培養液に入れられ、1個につき約10万個の精子を媒精します。

通常の性交の場合は1回の射精で数億個の精子が放出されるといわれていますが、これよりはるかに少なくても質のよい精子が厳選されているのが違いです。

培養庫の環境は女性の卵管内と同じくらいの温度や湿度、PH値などに設定され、受精を自然に待ちます。
基本的に、翌日には受精の結果がわかるでしょう。

体外受精にもある程度の年齢制限があります

不妊治療の中では、体外受精の妊娠成功率は比較的高いとされています。
そのため、妊娠を望む方には希望のもてる治療法の一つとなるでしょう。

ただし、体外受精に必要な女性の卵子は、女性自身の加齢に伴って老化が進むのが現実です。
老化した卵子は、質が低下してきます。

受精卵に染色体異常が出る可能性が高まったり、体外受精を繰り返したりしても妊娠に至らないケースもあります。
体外受精の成功率を考慮すると、ある程度の年齢制限もあるとみられているのです。

とはいえ、自然妊娠と比べれば、体外受精を含む高度生殖医療では妊娠の可能性がある年齢が高めだといわれています。
目安とされているのが、45歳くらいまでです。

子宮や卵巣の環境、卵子の状態なども関係するため個人差はあるものの、大体のめどと考えておくとよいでしょう。
染色体異常の確率は、20代では40%ほどなのに対して、40代では90%にも至るほど急増してきます。

受精卵に染色体異常が起こると、着床できない可能性や胎児がダウン症を発症するなどのリスクが高まります。
また染色体異常によって確立が高まるのが流産です。

自然妊娠でも年齢が上がるに伴って妊娠や出産が難しくなってきますが、体外受精でも例外ではないことを頭に入れておく必要はあります。

(まとめ)不妊治療ができない場合ってどんなとき?

1.不妊治療ができるかできないかは検査の結果次第です

不妊治療は、最初に不妊の原因を調べる検査を行ってから治療法が決まります。

不妊の原因が不明でも可能な不妊治療はありますが、体外受精でも年齢が考慮されるのは事実です。

2.不妊治療には4つの段階があります

不妊治療は、ステップを踏みながら妊娠できる治療法を順に確かめていきます。

女性が高齢になるほどに妊娠率が低下してくるため、不妊治療は早めに始めるのがポイントです。

3.不妊の原因が不明でも不妊治療はできます

不妊治療の検査で不妊の原因を特定できなくても、あきらめることはありません。

不妊治療には複数の方法があり、1つずつの方法を数回繰り返しながら段階を踏んで治療を進めていきます。
自分に合った治療法が見つかるまで、医師と相談していきましょう。

4.体外受精にもある程度の年齢制限があります

体外受精の妊娠成功率は、他の不妊治療に比べて高いとされています。

しかし体外受精でも女性の年齢が高くなるに伴って妊娠率が低下したり、染色体異常による問題が発生したりすることが少なくありません。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
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院長 小松保則医師