不妊治療を行う中で不妊の原因を探ることも可能です


不妊治療の検査は最初の基本検査に始まり、一般的には複数の検査を1ヶ月ほどかけて行います。
検査によって不妊の原因が特定される場合もありますが、不明な場合もあり、原因が不明でも行える不妊治療はあります。

不妊治療を進めるうちに不妊の原因が判明してくることもあり、治療を始めてみなければわからないことは多いのです。

基本検査は不妊治療のスタートラインです

不妊治療の最初に行う基本検査では、卵管の状態を調べることができます。
卵管は、卵子と精子の授精の場です。

排卵のありなしは基礎体温でも目安がつきますが、超音波検査を行えば卵胞の成熟程度や排卵を控えている卵胞・排卵していない卵胞などが詳しくわかります。
ただし、基本検査でも卵子の質や排卵後の卵子が卵管に取り込まれたかどうかまではわかりません。

そこまで調べるためには、子宮卵管造営検査などが必要です。
検査は女性の生理周期に合わせて行われ、通常は1ヶ月程度かかります。

不妊治療が始まってからも、さまざまな検査が行われるのが一般的です。
妊娠できないから医療機関を受診しているのに、基本検査で問題がないと診断され、とまどってしまうこともあるかもしれません。

実は基本検査はスタートラインに過ぎず、精密検査を受けたり不妊治療を進めていったりする中でわかってくることも少なくありません。
不妊治療は、基本検査で不妊の原因が特定できない場合でもスタートする方法があります。

医師によっても重視する検査が異なったり、治療の進め方が違ってきたりすることもあるため、不妊の原因がわかりにくくてもあきらめずに不妊治療に取り組む価値はあります。

精密検査で判明する原因もあります


基本検査で不妊の原因が特定できない場合、タイミング法で自然妊娠する可能性を高める治療から始めるのが一般的です。
同時に、精密検査をして不妊の原因をさらに探ることも可能です。

また原因が不明なままに不妊治療を進めて、妊娠するケースも少なくありません。
不妊の原因は、人それぞれに異なります。

原因不明の不妊は機能性不妊と呼ばれていますが、その割合は不妊症全体の10~15%ほどにも至ります。
不妊治療を始める10人に1人は、原因が不明なままに治療をスタートしていると考えてよいでしょう。

不妊の原因が不明ということは、逆に言えばいつ妊娠してもおかしくないともいえます。
原因を特定するために行う精密検査では、たとえば子宮卵管造影検査や腹腔鏡検査などがあります。

腹腔鏡検査を受けた機能性不妊の女性の80%になんらかの異常が発見されたともいわれていることから、不妊理由を精密検査で追究するのも一案です。
原因が不明な場合は妊娠する可能性を高める治療となりますが、原因が特定されれば不妊原因を取り除く治療が先決となります。

不妊の原因が、日常生活の過ごし方にあったということも珍しくありません。
生活改善をすることで妊娠するケースもあるため、精密検査が必ずしも必要とも限りません。

不規則な生活も不妊の原因となり得ます

検査をしても不妊の原因がわからないケースは少なくありませんが、この場合に生活改善をすることで妊娠に成功するケースもあります。
不妊を引き起こしているのが、睡眠不足や疲労・食生活の乱れなどかもしれません。

不妊治療を始めてからも重要なことですが、質のよい睡眠を十分にとることは妊娠するために不可欠だといわれています。
睡眠時間の乱れによって生活が不規則にもなるため、妊娠しにくい状態になる可能性が高まるでしょう。

睡眠中には、女性ホルモンのバランスを整える成長ホルモンが分泌されます。
成長ホルモンは、深い眠りのノンレム睡眠時に多く分泌されるホルモンです。

眠りにつくと、ノンレム睡眠と浅い眠りのレム睡眠を90分程度のサイクルで繰り返します。
質のよい睡眠とは、このサイクルが正常に繰り返されていること、しっかりノンレム睡眠がとれていることが条件です。

毎日のように良質な睡眠をとれていれば、妊娠しやすい体づくりのサポートともなります。
睡眠中に分泌される睡眠ホルモンには、老化の原因となる過剰な活性酸素の発生も抑える作用があります。

活性酸素は卵子の老化につながりやすく、質のよい卵子を作るためには睡眠ホルモンの分泌も重要です。

(まとめ)不妊症の原因は不妊治療を進めていく中でもわかる?

1.不妊治療を行う中で不妊の原因を探ることも可能です

不妊治療では最初に検査が行われますが、検査で不妊の原因が特定できないこともあります。

その場合でも行える不妊治療はあり、治療を始めてから不妊の原因がわかること少なくありません。

2.基本検査は不妊治療のスタートラインです

不妊治療の基本検査では、不妊の原因が特定できないこともあります。

しかし不妊治療は不妊の原因がわからないままでも治療を進める方法があります。
そして不妊治療を進めていく中で原因がわかってくることも多いのです。

3.精密検査で判明する原因もあります

基本検査では不妊の原因を特定できない場合、精密検査をすることも可能です。

原因が特定されれば、不妊の原因を取り除く治療が先決となります。
ただし、不妊の原因が不明なままでも不妊治療は可能であり、この場合は妊娠の可能性を高める治療となるでしょう。

4.不規則な生活も不妊の原因となり得ます

不妊の原因が特定できない場合、不規則な生活が体に負担をかけていて妊娠しにくくなっていることも考えられます。

とくに睡眠は、質のよい卵子を作るために重要な要素です。
成長ホルモンと睡眠ホルモンが十分に分泌されると、不妊が改善する可能性もあります。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

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院長 小松保則医師