不妊治療のステップアップとは、段階的な治療のことです


不妊治療には段階的に治療が進む、ステップアップがあります。
最初の治療で妊娠しなければ、より高度な治療方法に移っていくことです。

不妊治療のステップアップとは、おもに3段階で進んでいきます。
最初はタイミング法を利用し、次に人工授精を受けてから、最後に高度な治療に移っていくステップアップです。

このように段階的に進む治療が不妊治療では一般的で、人によっては早い段階で妊娠する方もいれば、最終段階まで進む人もいます。

ステップアップする方法はいろいろな考え方があります

基本的な不妊治療のステップアップは、タイミング法・人工授精・高度な治療と3段階に分かれています。
この段階的な治療は、クリニックの方針によっても多少異なりますし、治療を受ける方の考え方によっても取り入れる治療は変わってきます。

病院によっては、ステップアップする段階を早めて、タイミング法から高度な治療に進む期間を短くしているところもあります。
その一方で、自然に妊娠することを重視したクリニックでは、できるだけ高度な治療をとり入れず、自然な形で妊娠できるようサポートしているところもあるようです。

治療を受ける方の考え方も、高度な治療を受けて早く妊娠したいと希望される方もいれば、時間がかかってもできるだけ自然な形で妊娠したいなど、事情もさまざまです。

不妊治療のステップアップといっても、クリニックにより多少方針が異なりますから、治療を受ける方と考え方が似ているところを選ぶようにしましょう。
妊娠できる年齢が迫っている方は高度な治療が早く必要となりますし、期間に余裕がある方はより自然な方法を求める場合もあります。

基本的な3段階のステップアップ方式はそのままで、クリニックや治療を受ける方の考え方で、進む早さは調節することが可能です。

ステップアップは必要以上の治療を受けないためにあります


不妊治療でステップアップを採用している理由は、必要以上の治療を受けないためにあります。
自然な形で妊娠することができない方が、自然に任せていても3年間妊娠しなければ、その後の1年間で妊娠する確率はごくわずかとなります。

まれに自然妊娠する方もいますから、必要以上の治療を受けないために、最初は自然な形に近いタイミング法で治療をするのです。
ところがタイミング法だけで治療していたのでは、妊娠する確率を高めることができないため、次の段階に進む考え方が必要です。

不妊治療の医学は進歩していますが検査方法はそれほど変わりがなく、原因を突き止められない場合も少なくありません。
検査で異常がなくても何らかの問題が隠れている可能性があるため、最初の治療で妊娠しなければ、次のステップに進む必要があります。

不妊治療は最初から不要な治療をすることはなく、段階を踏みながら進むことで、必要であろう治療を判断していきます。
最初の段階で妊娠できなかった方が、次の段階で排卵促進剤を使うのは、排卵障害がみつかっていなくても、妊娠の確立を高めるためです。

ステップアップしていけば、不要な治療を受けずに済み、必要な方に必要な段階で治療が受けられるようになります。

年齢や原因などによりステップを変えます

基本的なステップアップの治療をもとに、その方の年齢や不妊の原因によって、どの段階からステップアップしていくか治療方針を決めます。
年齢は妊娠する確率を減らす明らかな要因となるため、年齢により開始する治療法を変えなければなりません。

とくに治療を急がなければならないのが、35歳以上の方です。
子宮筋腫や子宮内膜症を合併されている方も、早い年齢から妊娠できる環境を整える必要があります。

2つの合併症を持っていると、年齢とともに悪くなる傾向が高く、若い方でも早い段階から不妊治療を進めていく必要があるでしょう。
夫婦2人の考え方によっても、治療方針を決める必要があります。

数か月で妊娠を希望される場合はタイミング法からのんびりというわけにはいかず、体外受精や顕微授精を最初から選択しなければなりません。
1年2年と余裕があるなら、自然排卵によるタイミング法から始める方法も選択できます。

さらに注意したいのが、不妊期間です。
1年未満ならゆっくりとした治療が受けられますが、3年以上不妊の状態が続いている場合は治療を急ぐ方針が必要となります。

(まとめ)不妊治療のステップアップとは?

1.不妊治療のステップアップとは段階的な治療のことです

不妊治療は3段階でステップアップしていきます。

最初はタイミング法、次に人工授精、最後に高度な治療です。
どの段階で妊娠できるかは人それぞれで、最初で妊娠する人もいれば、最終段階まで進む人もいます。

2.ステップアップする方法はいろいろな考え方があります

不妊治療のステップアップは3段階を基本として、進む早さはクリニックや治療を受ける方の考え方で調節することができます。

早く妊娠されたい方は早くステップアップしていき、自然な妊娠を望む方は最初の段階を長くするなど調節することも可能です。

3.ステップアップは必要以上の治療を受けないためにあります

不妊治療でステップアップを採用するのは、必要以上の治療を受けないためと、必要な方に必要な治療を受けさせるためです。

段階的に進んでいけば不要な治療は受けなくて済み、時間だけが経過して必要な治療が受けられなくなる可能性がなくなります。

4.年齢や原因などによりステップを変えます

不妊治療のステップアップも、その方の年齢や不妊の原因によって、治療方針が変わります。

35歳以上の方・合併症がある方・不妊期間が長い方は、急いだ治療が必要です。
夫婦の考え方ですぐ妊娠したい方も、期間を短くする必要があります。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小山寿美江医師
こやま すみえ/Sumie Koyama

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経歴
1999年 琉球大学医学部医学科卒業
2000年 東京医科大学病院救急救命センター
2001年 東京女子医大病院腎センター
2003年 緑風荘病院 血液浄化療法センター
2006年 昭和大学病院産婦人科
2009年 昭和大学病院産婦人科 助教
2010年 東京衛生病院産婦人科
2012年 木場公園クリニック勤務
木場公園クリニック 分院 院長
2016年 六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本生殖医学会 生殖医療専門医
日本抗加齢医学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本受精着床学会
アメリカ生殖医学会

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院長 小山寿美江医師