体外受精の成功比率は、国内だと23%前後だとされています。


日本国内で行われる体外受精の数は増加しており、体外受精で誕生する赤ちゃんの比率も高くなっています。
日々医療技術も進歩しており、体外受精の成功比率は国内で23%前後であるとされています。

もちろんクリニックによっては細かな成功比率は異なるので、30%を超える所もあります。
更に体外受精は、受精卵の状態の良し悪しにもよるため、卵子や精子の質が高ければ成功比率が上がるとされています。

体外受精の成功比率は、一般不妊治療よりも高いとされています

体外受精の成功比率だけを見ると、国内では2割程度なので少ないように思われるかもしれません。
しかし一般不妊治療と比べてみると決して低い数字ではなく、むしろ高いことが分かるはずです。

不妊治療は年齢が20代、30代前半位までの方だと、不妊歴や不妊の原因にもよりますが、一般的に排卵日に合わせたタイミング療法から始めます。
タイミング療法では、年齢がまだ若くて不妊歴も短いなら、妊娠率も上がるとされています。

一方で年齢が30代後半で不妊歴も長くなると、妊娠率が一気に下がってしまいます。
さらにタイミング療法からのステップアップ治療は、人工授精になります。

人工授精は、選別された質のよい精子を子宮に注入し受精させる方法です。
人工授精の場合は、精子と卵子の結合が上手くいかない場合もあるため、成功比率は約10%とされています。

成功比率は、不妊の原因や年齢、不妊歴に左右されてしまうのは否めませんが、少なくとも2つの一般不妊治療と比べると体外受精は成功比率が高いことは明らかだと言えるでしょう。

方法や年齢によっても成功比率が異なります


先ほども少し述べましたが、体外受精というのは卵子と精子の質の高さ、つまり老化していなくて染色体異常もない元気で若い卵子、精子であれば、成功する比率も高まります。

内臓や肌と同じように、卵子や精子も年齢と共に自然と老化し、機能が衰えてしまうのは否めません。
機能が衰えると、やはり受精する力や受精後着床する力、妊娠を継続させる力も弱まるので、必然的に妊娠率も低下してしまいます。

35歳前後を境に、急激に生殖機能は衰えてしまうと言われているので、若ければ体外受精の成功比率は高く、年齢を重ねていれば低くなるというのは仕方ないことだと言えるでしょう。

また体外受精といっても方法はさまざまで、妊娠の比率も違ってくると言われています。
受精後2~3日経過した胚を子宮に戻すのが初期胚移植、受精後5~6日程度経過した胚を子宮に戻すのが胚盤胞移植です。

2つを比べると、胚盤胞移植のほうが初期杯移植より妊娠率が高くなるという結果も出ています。
他にも受精卵を5日培養後、冷凍保存してから子宮に戻すSEET移植などがあります。
体外受精を行うにしても、さまざまな条件により成功比率が変わってくるということも覚えておきましょう。

成功比率を上げるためには、体に良い生活習慣が大事です

せっかくトライするなら、体外受精の成功比率は上げておきたいものです。
そのためには質のよい卵子と精子ができるように生活を見直していく必要があります。

まず男性にも女性にも言えますが、ホルモンバランスを整えることがポイントとなります。
ホルモンバランスを保つには、十分な睡眠と毎日大体同じ時間に寝て起きる規則正しい生活が大切です。

さらにストレスはホルモンバランスを大きく崩す原因ともなります。
そのため体を動かしてストレスを発散させたり、アロマやマッサージなどで心を癒したりすることで、ストレスを溜めないようにすると効果的です。

またストレス解消にもつながる運動は血流を促して、生殖器官の機能を向上させる効果が期待できます。
軽めのウォーキングやストレッチなど、できることから始めてみましょう。

他にも暴飲暴食は控えて野菜をたっぷりと摂り、3食栄養バランスのよい食生活を心がけましょう。
そしてタバコに含まれる有害物質は、受精卵の着床を阻害するといった悪影響を及ぼします。
喫煙はなるべく避けた方がよいでしょう。

(まとめ)体外受精が成功する比率はどの位なの?

1.体外受精の成功比率は、国内だと23%前後だとされています。

体外受精の成功比率は、国内では23%前後といった数字が出ています。

クリニックによって数字が異なるため、更に高い成功比率を出している所もあります。
体外受精の成功比率アップには、受精卵の質を高める生活がポイントになります。

2.体外受精の成功比率は、一般不妊治療よりも高いとされています

体外受精の成功比率だけに着目すると、一見低いようにも思えます。

しかしタイミング療法や人工授精などの一般不妊治療の成功比率に比べると、高い数値であることが分かります。

3.方法や年齢によっても成功比率が異なります

体外受精では、年齢が若いほうが卵子や精子の質が高いので、成功比率が高くなります。

更に、体外受精の胚移植方法によっても、成功比率が異なってくることも覚えておきましょう。

4.成功比率を上げるためには、体によい生活習慣が大事です

条件があまり良くなくても、体外受精の成功率を高めるためにできることがあります。

卵子や精子の質を向上させるために、ストレス解消や適度な運動を行い、十分な睡眠を摂ることが大事です。
またバランスの取れた食生活を心がける必要もあるでしょう。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小山寿美江医師
こやま すみえ/Sumie Koyama

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経歴
1999年 琉球大学医学部医学科卒業
2000年 東京医科大学病院救急救命センター
2001年 東京女子医大病院腎センター
2003年 緑風荘病院 血液浄化療法センター
2006年 昭和大学病院産婦人科
2009年 昭和大学病院産婦人科 助教
2010年 東京衛生病院産婦人科
2012年 木場公園クリニック勤務
木場公園クリニック 分院 院長
2016年 六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本生殖医学会 生殖医療専門医
日本抗加齢医学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本受精着床学会
アメリカ生殖医学会

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院長 小山寿美江医師