体外受精で用いられるプロギノーバは、卵胞ホルモンの分泌を促す薬です


体外受精の方法の一つ、凍結胚移植では受精卵を子宮に戻す前に、子宮内膜を分厚くするために、卵胞ホルモンの補充を行う場合があります。
その際、卵胞ホルモンの分泌を促すために用いるホルモン剤が、プロギノーバです。

一方で人によっては副作用が出る場合もあるので、使用方法などに十分注意し、医師の指導のもとで服用することが大事です。

子宮内膜を分厚くするなどの作用があるとされています

プロギノーバは、吉草酸エストラジオールという有効成分を含んでおり、体内に入るとエストラジオールに変化します。
エストラジオールは女性ホルモンの一種、卵胞ホルモン(エストロゲン)を生成する主成分となるため、体内で卵胞ホルモンが増加します。

卵胞ホルモンは、女性らしい丸みを帯びた体つきを作ったり、骨を形成したり、受精卵が着床して胎児が育ちやすいように子宮内膜を分厚くする働きがあります。
プロギノーバは、卵子と精子を体外受精させた受精卵を子宮に戻す前に、一旦凍結保存する凍結胚移植で用いられます。

生理周期に合わせて、卵胞ホルモンが増え始めるタイミングでプロギノーバを服用することで、子宮内膜が増殖し受精卵を子宮に戻す際に、着床しやすくなるというメリットがあると言われています。

また卵胞ホルモンの主成分となるホルモン剤は、プロギノーバの他にもジュリナなどいくつか種類があります。
ただ同じ分量で比べてもプロギノーバはジュリナの約4倍もの卵胞ホルモンを含むため、卵胞ホルモンを増やすにはジュリナより少ない錠剤の服用で済むため、効率的だとも言われています。

プロギノーバには、副作用もあると言われています


プロギノーバは、子宮内膜を分厚くするので、体外受精でできた受精卵を子宮内に着床させるために効果的なホルモン剤だとされています。

ただ同じホルモン剤のジュリナが国内認可、販売されている一方でプロギノーバは、国内では認可が下りておらず、販売されていないので海外から輸入されたものを処方してもらう形になります。
またプロギノーバを服用すると、個人差はありますが副作用が出ることがあります。

ホルモンバランスが乱れるため、腹痛や吐き気、嘔吐などの胃腸機能に副作用症状が出やすいとされています

また、頭痛・体重の増加・不正出血・気分が落ち込みやすくなるといった症状も挙げられます。
とくに喫煙している女性は、血液内に血の塊ができやすく、悪化すると血液の流れが悪くなって血管が詰まる、血栓症を発症するリスクも高まります。

血栓症になると、手足がむくんでしまったり、頭痛や息切れなどの症状が出たりする場合もあり、最悪心臓に血液が回らなくなって命の関わることもあります。

プロギノーバは、薬の性質上乳がんなどの卵胞ホルモン依存の腫瘍がある方や、過去に乳がんの既往症がある方、血栓性静脈炎や肺塞栓症の方、もしくは過去に患った方なども服用が禁止されています。

効果を得るためには、医師の指示に従った正しい服用が大事です

プロギノーバは、卵胞ホルモンの分泌を促すホルモン剤の一種なので、服用には十分な注意が必要です。
自己判断で摂取すると、ホルモンバランスが大きく乱れて、不正出血などの副作用が起こり、体調不良を招くリスクも高まります。

子宮内膜の状態や、ホルモンの分泌量などは人によって異なるので、必ず医師の指示に基づいて、処方された通りに服用してください。
また卵胞ホルモンの分泌を増やすには、食事や生活習慣を見直すことも有効的だとされています。

自律神経のバランスを整えることは、卵胞ホルモンの分泌を促します。
そのためには大体決まった時間に寝て起きる生活を心がけ、睡眠時間もしっかり確保しましょう。

さらに適度な運動を取り入れたり、ストレスを溜めこまないように気分転換を上手に行ったりすると良いでしょう。
また食生活においても卵胞ホルモンと似た作用のあるイソフラボンを含む納豆や油揚げなどの大豆製品を取り入れるのもおすすめです。

そして腸内環境を整えてイソフラボンの吸収を高めるヨーグルトなどの発酵食品や、ごぼうやさつまいも、バナナなどの食物繊維を含む食品も積極的に食べましょう。

(まとめ)体外受精で使われるプロギノーバってどんな薬なの?

1.体外受精で用いられるプロギノーバは、卵胞ホルモンの分泌を促す薬です

体外受精では、子宮内膜を分厚くして受精卵が着床しやすくするために卵胞ホルモンの補充を行うことがあります。

その際に用いられるホルモン剤の一つが、プロギノーバです。

2.子宮内膜を分厚くするなどの作用があるとされています

プロギノーバの主成分は、体内で代謝されるとエストラジオールという、卵胞ホルモン生成の主成分となる物質に変化します。

そして子宮内膜を分厚くして胎児が育ちやすい環境を作る作用があるとされています。

3.プロギノーバには、副作用もあると言われています

プロギノーバは、体外受精において妊娠率を高めるための効果を発揮すると言われています。

しかし腹痛や吐き気などの副作用が出たり、服用が禁止されたりする場合もあるので注意が必要です。

4.効果を得るためには、医師の指示に従った正しい服用が大事です

プロギノーバは、服用を誤るとホルモンバランスが崩れるリスクがあるので、医師の指示に従って服用しましょう。

またホルモンを増やすには、食事や生活習慣の改善も効果的です。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
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院長 小松保則医師