体外受精などの不妊治療では合併症を引き起こす場合もあります


不妊治療である体外受精を行った場合、合併症を引き起こす可能性があります。
もちろん必ずしも合併症になるというわけではありません。

体外受精を考えている場合は、合併症のリスクをできるだけ回避するためにも、クリニックの特徴を知ったうえで選んでいくことが大切です。
事前にクリニックで説明をよく聞き、納得したうえで治療を進めるようにしましょう。

体外受精は合併症を引き起こすこともあるとされています

体外受精を行う場合、次のような合併症のリスクが高まるといわれています。

卵巣過剰刺激症候群(OHSS)

卵巣過剰刺激症候群は体外受精などの不妊治療でFSH製剤やhMG製剤など排卵誘発剤の使用により、卵巣が過剰反応を起こしてしまい卵巣腫大や血液濃縮、・腹水、・胸水の貯留などが起こります。
体外受精1周期あたりに起こる確率は、軽傷を含めると2~33%と幅があり、重症化するケースは1~2%といわれています。

麻酔の合併症

体外受精の採卵の際には必要に応じて局所麻酔や静脈麻酔を行いますが、麻酔の効き方などには個人差があります。
ひどい場合は、血圧低下や重症喘息発作などのアレルギーを引き起こすこともあります。
今までに歯科治療などでも、麻酔の副作用が出たことがある人は必ず医師に相談しましょう。

子宮外妊娠

体外受精では胚移植は子宮内に行いますが、受精卵は移動するため子宮外妊娠が起こる可能性もあります。

採卵時の出血、卵巣周辺臓器損傷

体外受精は、とくに高度な技術が必要になる治療です。
卵巣のすぐ近くには内腸骨動脈・静脈という太い血管や卵巣動脈・子宮動脈という血管が通っていますが、この血管を傷つけてしまうと腹腔内に大量出血が起こることがあります。

体外受精はさまざまな不妊の場合に適応されます


体外受精とは、どういう人が適しているのかよくわからないという人もいるかもしれません。

次のような場合には、体外受精が適応となります。

卵管性不妊や重度男性不妊など体外受精でしか妊娠できないと判断された場合

卵管が閉鎖してしまっているため、精子と出会えない場合や男性不妊の場合にも適応されます。
一般的に精子の状態はある程度良くないと妊娠は望めませんが、重度の男性不妊の場合の成功例も多くあります。
そのほか免疫性不妊(抗精子抗体を持っている)場合も、体外受精が適応されます。

子宮内膜症

子宮内膜症や排卵障害などがある場合も体外受精を行うことができます。

原因不明の場合

タイミング療法や人工授精からのステップアップとして、体外受精をされる人も多いです。

卵子の質はどんどん低下していく

タイミング法で妊活を進めているご夫婦も多いかと思いますが、もしかすると何か原因があるかもしれません。
早めに不妊治療を専門的に行っているクリニックを受診して、検査することをおすすめします。

歳を重ねるとともに、卵子の質は低下していくと言われており、いつまでもタイミング法でトライしているとだんだん卵子の質も落ち、余計に妊娠しにくくなってしまいます。
早めに体外受精に切り替えた方が、卵子の質もよい状態で妊娠の可能性も高まります。

体外受精を希望する際はクリニック選びに注意しましょう

体外受精をしたい場合は、どんなクリニックを選べばいいの?

最近では不妊治療をしているクリニックも増えてきているため、「どのようなクリニックへ行けばいいのかわからない」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
合併症のリスクはできるだけ回避したいと誰もが思っているはずです。体外受精をする場合は、次のようなクリニックを選びましょう。

不妊治療の実績があるクリニック

通っていた産婦人科やクリニックでそのまま体外受精を使用としていませんか?
クリニックによって考え方や得意とする分野、技術も大きく異なります。
有名なクリニックだからと思っていても、実は「出産で有名なクリニックだった」ということもあります。

人づてに聞いた評判などを参考にするのはいいですが、ホームページなどを見て何に力を入れているのか、何を得意とするクリニックなのかなどを自分で事前にチェックし、体外受精などの不妊治療の実績が高いクリニックを選ぶようにしましょう。

腕のいい胚培養士がいるクリニック

採卵をして体外で受精卵を育てるという作業を胚培養士が行っています。
卵子がとれても胚培養士の腕が良くなければ、健康な受精卵は育たないと言われています。

実際にクリニックにいる胚培養士が腕がいいかを知ることは難しいですが、「生殖医療胚培養士」や「臨床エンブリオロジスト」などの資格を持っているというのも一つの目安になります。

(まとめ)体外受精は合併症のリスクはあるの?

1.体外受精などの不妊治療では合併症を引き起こす場合もあります

体外受精などの不妊治療を行った場合、自然妊娠と比較すると合併症のリスクは高まるといわれています。

合併症は必ずしも起こるものではありませんが、治療を希望する際に気になることなどがあれば、納得できるまで事前に聞いておくことが大切です。

2.体外受精は合併症を引き起こすこともあるとされています

体外受精を最後の手段とする人もいれば、高齢などの理由から一刻も早く妊娠を目指すため、はじめから体外受精を希望される人もいます。

体外受精で妊娠できたという女性も多いですが、合併症などのリスクがあるということは知っておきましょう。

3.体外受精はさまざまな不妊の場合に適応されます

体外受精は、卵管性不妊や排卵障害・男性不妊・子宮内膜症・原因不明の場合まで、幅広く適応することができます。

加齢とともに卵子の質は低下するため、早めに体外受精にステップアップすることで妊娠の可能性も高まります。

4.体外受精を希望する際はクリニック選びに注意しましょう

今クリニックに通っている場合、どんな分野が得意なクリニックなのかを再確認しましょう。

体外受精を視野に入れている場合は、体外受精などの不妊治療の実績があるクリニックや腕のよい胚培養士がいるクリニックを選びましょう。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
住所 〒106-0032 東京都港区六本木7-15-17 ユニ六本木ビル3F
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院長 小松保則医師