体外受精に葉酸がよいと言われるのは造血作用などがあるためです


体外受精の治療中に葉酸を摂取するとよいと言われるのは、赤血球を作り出す造血作用などがあるからです。

葉酸はDNAの合成に関与し、細胞の再生を促進する効果があります。
体外受精中に葉酸が不足してしまうと、免疫機能や消化機能に影響が出てしまうことがあります。

また葉酸はホルモンバランスを整え、月経前症候群(PMS)による不快な症状を和らげる効果があるとされています。
生理前にイライラしたり腹痛を感じたりする方は、葉酸を積極的に摂取するとよいでしょう。

葉酸には女性をサポートするさまざまな効果があります

葉酸には胎児の細胞分裂を促す働きがあり、先天性疾患の予防や胎児の脳、神経、臓器などの形成に大きく影響を与えます。
また子宮内膜を強化し着床しやすい環境を整えるだけでなく、男性が摂取した場合は精子の形成を助ける効果があるとされています。

厚生労働省では2000年より葉酸の摂取を推奨しています。
葉酸の摂取によって神経管閉鎖障害(胎児の先天異常)のリスク低減に繋がると期待されているためです。

葉酸不足を解消することよって、神経管閉鎖障害が発生するリスクを7割ほど軽減できると言われています。
そのため、体外受精の治療期間中に充分な葉酸を摂取することが大切です。

葉酸はホウレン草の葉から発見されたビタミンBの一種で、体外受精中の手助けをしてくれるだけでなく、肌や髪などを美しく保つ上でも効果的な栄養素です。
アンチエイジングの面からも女性にとって不可欠な栄養素であり、葉酸が不足してしまうと口内炎・食欲不振・下痢などの症状が引き起こされます。

葉酸欠乏症の状態が長く続くと、ホモシステインが血中に蓄積しやすくなり、動脈硬化・神経障害・悪性貧血などの症状を招く恐れがあります。

葉酸の摂り過ぎに注意が必要です


厚生労働省が摂取を推奨し、女性にとって欠かせない働きを持つ葉酸ですが、摂り過ぎてしまうと葉酸過敏症になってしまうことがあります。

食欲不振・かゆみ・不眠といった初期状態から、比較的重いものでは発熱・皮膚炎・じんましん・吐き気・呼吸障害・神経障害などが指摘されています。

葉酸の摂り過ぎに陥ってしまう理由として、葉酸のサプリメントを摂取し過ぎている可能性があります。
食品に含まれる葉酸の量は決して多いものではなく、普段の食事によって過剰摂取することはほぼないとされています。

葉酸は熱に弱いという性質があるため、調理することによって50%近くが分解されてしまいます。
また水溶性のビタミンであることから尿などで排出されやすく、体内での蓄積性がとても低いのが特徴です。

厚生労働省が葉酸の摂取を呼びかけているのは葉酸が蓄積されにくいため、女性の葉酸不足が懸念されているという背景があります。
葉酸を体内に蓄積できない以上、体内環境を整えるためにもサプリメントの併用は検討すべきでしょう。

サプリメントで葉酸を摂る際は、正しい容量を摂取するためにも必ずクリニックに相談しましょう。
クリニックが取り扱っているサプリメントであれば品質が高く、摂取に関してのアドバイスをもらえるので安心です。

食生活を整えて葉酸を上手に摂りましょう

厚生労働省では、成人の1日の葉酸摂取推奨量を0.24mg、妊婦は0.44mg、授乳時で0.34mgと定めています。
さらに妊娠を希望している女性は1日あたり0.4mgを摂取することが望ましいとしています。

先に述べたように葉酸は体内に蓄積しづらい栄養素ですので、サプリメントを服用する他、葉酸を含んだバランスの良い食事を心がけることも大切です。
葉酸を多く含む食品として挙げられるは、ホウレン草・枝豆・アスパラガス・ブロッコリー・サラダ菜などです。

納豆・きな粉・焼きのり・甘栗・いちごなども葉酸を含む食品の代表格です。
このような食品を上手に組み合わせることで、効率良く葉酸を摂取しましょう。

妊娠前後の体外受精の治療期間中は、葉酸をはじめとした多くの栄養素が必要な時期となります。
妊娠率を高めるためにも、バランスのよい食事を意識していきましょう。

(まとめ)体外受精に葉酸が良いと言われるのはどうして?

1.体外受精に葉酸が良いと言われるのは造血作用などがあるためです

体外受精中に葉酸を摂取するとよい理由は、造血作用やホルモンバランスを整える働きがあるとされているためです。

月経前症候群による不調を緩和すると言われており、生理前のイライラなどを抑える効果が期待されています。

2.葉酸には女性をサポートするさまざまな効果があります

葉酸は胎児の先天性疾患の予防や脳などの成長に大きな影響を与えるため、妊娠前の体外受精の治療期間中に摂取することが大切です。

厚生労働省では2000年から葉酸を摂取することを推奨しています。

3.葉酸の摂り過ぎに注意が必要です

葉酸を過剰摂取することで葉酸過敏症を起こすリスクがありますが、本来葉酸は体内に蓄積されにくいため、サプリメントを併用する必要性があります。

正しい用量を守るためにもクリニックの指導を仰いで、葉酸を摂取しましょう。

4.食生活を整えて葉酸を上手に摂りましょう

葉酸は体内に蓄積しづらい栄養素であるため、サプリメントを併用する他、普段の食事内容をバランス良く整えることが大切です。

ホウレン草や納豆などの葉酸を多く含んだ食材を上手に組み合わせ、葉酸の摂取を心がけましょう。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小山寿美江医師
こやま すみえ/Sumie Koyama

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経歴
1999年 琉球大学医学部医学科卒業
2000年 東京医科大学病院救急救命センター
2001年 東京女子医大病院腎センター
2003年 緑風荘病院 血液浄化療法センター
2006年 昭和大学病院産婦人科
2009年 昭和大学病院産婦人科 助教
2010年 東京衛生病院産婦人科
2012年 木場公園クリニック勤務
木場公園クリニック 分院 院長
2016年 六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本生殖医学会 生殖医療専門医
日本抗加齢医学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本受精着床学会
アメリカ生殖医学会

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院長 小山寿美江医師