体外受精を開始するベストなタイミングは人それぞれです


体外受精を始めるタイミングは人によって異なります。
理由としては体調や子宮の状態に個人差があることと、受診したクリニックの治療方針によっても変わってくるからです。

また子供を授かることを考え始めた年齢によっても違いが出てきます。
妊娠する確率は年齢によるところが大きいため、妊活をスタートさせる時期というのは非常に重要となってきます。

不妊治療はステップアップ法が基本です

自然妊娠に近い形の不妊治療から、少しずつ高度な技術を使った治療方法へ段階を上げていくことをステップアップ法といいます。
ステップアップ法は比較的年齢の若い方や初めて不妊治療を受ける方が選択することが多く、不妊治療の基本とされています。

ステップアップ法の一般的な流れをまとめると、以下のようになっています。

  1. タイミング法
    タイミング法とは基礎体温などから排卵日を予想した上で、性交渉をするという方法です。
    クリニックにておりもののチェックや卵胞の大きさなどの経過を見ながらタイミングを指導します。

    リスクも少なくもっとも自然妊娠に近いので、最初はタイミング法から行うことが多いです。

  2. 人工授精
    人工授精とは排卵日に合わせて精子を採取し、器具を用いて子宮の中へ精子を送る方法です。
    タイミング法と同じく排卵日を予測して精子を送り込みます。

    タイミング法で妊娠に至らなかった場合に人工授精を選択することが多いですが、妊娠成功率は5~10%ほどと言われています。
    自宅で使用できる人工授精キットが販売されていますが衛生面などの不安があるため、クリニックでの治療が安心です。

  3. 体外受精
    人工授精で妊娠に至らなかった場合の次のステップとして行われる治療が体外受精です。
    体外受精ではひとつの卵子と10万匹の精子をかけ合わせます。

    卵管機能が良くないと診断された場合や精子に何かしらの問題がある場合にも体外受精を行うことがあります。
    さらに顕微受精では、卵子に精子に直接注入することによって受精を試みます。

    このようにステップアップ法ではより自然妊娠に近い方法から始めるというものです。
    高度な体外受精を行うタイミングは最後になります。

場合によってステップダウン法を採用することもあります


ステップアップ法とは反対に、体外受精などの高度な不妊治療から、人工授精・タイミング法と段階を踏んでいく治療法がステップダウン法です。
ステップダウン法で不妊治療をスタートする患者さんの傾向として、年齢が30代後半の方が多くなっています。

女性は年齢を重ねれば重ねるほど妊娠できる可能性が低くなってしまうため、より妊娠率の高い体外受精から始めるという考え方です。
例として患者さんの年齢が35歳だった場合、体外受精で妊娠できる確率は40%とも言われています。

また年齢は若いが、何らかの理由で自然妊娠が難しいという場合も、体外受精ならば治療できる可能性があることからステップダウン法を採用することがあります。

体外受精をどのタイミングで始めるか、自分だけでは判断が難しいものです。
クリニックのカウンセリングを受けて、納得のいく治療方法を選びましょう。

自分に合ったタイミングで体外受精を受けましょう

体外受精には費用による経済的負担や投薬による身体的負担など、留意しなければならないポイントがあります。
とはいえ体外受精は生殖補助医療(ART)にあたり、高い効果が期待できる治療法です。

ご自身の体調や年齢も考慮しながらクリニックに相談をしつつ、体外受精をスタートさせるタイミングを計画しましょう。
高度な不妊治療であるがゆえに体外受精を開始するタイミングをいつにするかによって、今後の妊活ライフが大きく変わってきます。

不妊治療を専門とするクリニックであれば体外受精にまつわるあらゆる疑問に答えてくれますので、どんなささいなことでも話してみましょう。
体外受精に関する情報はさまざまあり、自分ひとりでは判断に困ることも出てきます。

クリニックとの連携を図ることで、自分に合ったタイミングを見つけることができ、道筋が見えてくるようになるでしょう。

(まとめ)体外受精を開始するタイミングはいつがいいの?

1.体外受精を開始するベストなタイミングは人それぞれです

体外受精とひとくちに言っても、治療を開始するタイミングは人によって異なってきます。

クリニックでは患者さんの体調や年齢をふまえ、最も適したタイミングで治療を行います。

2.不妊治療はステップアップ法が基本です

タイミング法から治療を始め、体外受精を最後の段階に行う治療法のことをステップアップ法と言います。

ステップアップ法を選択するのは年齢の若い方や、初めて不妊治療を受ける方が多いです。

3.場合によってステップダウン法を採用することもあります

ステップダウン法は体外受精などの高度な不妊治療から始まり、人工授精、タイミング法と自然妊娠に近い治療へ移行していく方法です。

30代後半の方や子宮などにトラブルを抱えて自然妊娠が困難な方が、この治療法を選ぶ傾向にあります。

4.自分に合ったタイミングで体外受精を受けましょう

体外受精をいつ開始するかによって、不妊治療の計画は大きく変わってきます。

体外受精を受けるタイミングはそれほど重要なのです。
コンディションや年齢、治療における費用やリスクの面もふまえながらクリニックと話し合い最適なタイミングを見つけましょう。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
住所 〒106-0032 東京都港区六本木7-15-17 ユニ六本木ビル3F
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院長 小松保則医師