卵子は何歳まであるかは、平均して45歳から55歳までです


精子は毎回新しい精子が作り出されます。しかし卵子は、胎児の頃に基本となる卵胞細胞が作り出されています。

そのため年齢とともに卵子の数は減っていくと言われているのです。45歳から55歳頃になると、閉経しすべての卵子が失われると考えられています。

ただ卵子の数は、生活習慣などで大きく変わっていきます。AMH値を検査することによって、卵巣に残された卵子の数を知ることができるでしょう。

年齢とともに妊娠できる確率も低くなると言われているため妊娠を検討する場合、早めにライフプランを立てるようにしましょう。

卵子は年齢とともに減っていきます

精子の場合、毎回新しい精子が作り出されます。年齢とともに精子の数が減るということはありますが、常に新しいものです。

しかし卵子の場合は精子と異なります。卵子は胎児の頃に、卵子の元となる原始卵胞が作り出されていくものです。

そのため卵子の数は胎児のときがもっとも多いと言われており、生まれた瞬間から徐々に数は減っていきます。月経とともに数は減っていき、おおよそ45歳から55歳までに卵子が失われると考えられています。

これが、つまり閉経です。卵子の場合、成長によって数が増えることはありません。

妊娠のためには卵子の数以外にも、卵子の状態も大切になると言われています。年齢とともに卵子の状態は悪くなると考えられています。

卵子の形もいびつになるなど、着床しにくくなる恐れもあります。また未成熟な状態の卵子も増え、排卵率が低下する可能性があります。

そのため年齢とともに妊娠しにくくなると言われています。卵子の状態を悪くしないために、規則正しい健康的な生活を過ごすように心がけましょう。

AMH値を検査することで、卵子の数を調べることができます


卵子の数は、食生活などの生活習慣によって変わっていきます。そのため個人差が大きくあると言われているのです。

卵子の数は、AMH値を検査することによって知ることができます。AMH値とは、抗ミュラー管ホルモンの数値を調べる検査です。

抗ミュラー管ホルモンとは、卵胞から分泌されるホルモンです。そのため卵巣の中にある卵子の数に反映すると考えられています。

年齢とともにAMH値は下がっていきます。そのためAMH値に正常値はありません。

検査は、同じ年齢の人と比較し、AMH値が低いか高いかを調べるものです。そのためAMH値が低いからと言って、妊娠が絶対にできないとは言い切れません。

AMH値の検査は、卵巣の機能がどの程度維持されているかを知るための検査です。また数を調べることはできても、状態まではわかりません。

卵子の状態を簡易的に調べる方法はありません。そのためAMH値が高いからと言って、妊娠する確率が高まる訳ではないため注意しましょう。

ちなみに基準よりも高すぎる場合は、多嚢胞性卵巣症候群の可能性もあります。多嚢胞性卵巣症候群は、排卵に影響を及ぼし、不妊の原因になる恐れもあります。

もし値が高すぎる場合には、詳しい検査をするようにしましょう。

ライフプランを早めに立てるようにしましょう

年齢とともに妊娠する確率は徐々に低下すると言われています。数や状態を保つためには子宮を冷やさないようにする、栄養をしっかりとることが必要です。

子宮を温めるために、入浴し身体を温めるようにしましょう。また3食きちんと食べ、栄養を十分に補うようにしてください。

またタバコなどは卵子の状態に悪影響を与える恐れがあります。できる限り禁煙するように努めることがおすすめです。

今後妊娠を検討する場合には、早めにライフプランを立てる方がいいと言われています。AMH値が低い場合には、なおさら早めに立てるようにしてください。

産婦人科医などの診察を受けることで、身体の状態を詳しく検査することができます。身体の状態をしっかり知ることが、不妊治療を行う上で大切となります。

(まとめ)卵子って何歳まであるの?

1.卵子は何歳まであるかは、平均して45歳から55歳までです

卵子は胎児の頃に、すべての卵胞細胞が作り出されます。年齢とともに卵子の数は減っていき、45歳から55歳頃に閉経します。

卵巣の中にある卵子の数をAMH値で調べることができます。妊娠を検討する場合には、早めにライフプランを立てるようにしましょう。

2.卵子は年齢とともに減っていきます

胎児の頃に卵子の元となる原始卵胞が作り出されます。生まれた瞬間から卵子の数は減っていき、成長とともに増えることはありません。

45歳から55歳頃の閉経時に、卵子は失われてしまいます。妊娠のためには、卵子の数以外にも卵子の状態も大切です。

3.AMH値を検査することで、卵子の数を調べることができます

卵子の数は、個人差が大きくあります。AMH値を検査することで、卵巣の中にある卵子の数を知ることができます。

AMH値に正常値はありません。低くても妊娠ができない訳ではありません。高くても病気の可能性もあるため、注意しましょう。

4.ライフプランを早めに立てるようにしましょう

年齢とともに妊娠する確率は低下する恐れがあります。子宮を冷やさない、栄養をしっかりとることが大切です。

タバコなどは卵子の状態に悪影響を与える恐れがあるため、禁煙しましょう。妊娠を検討する場合、早めにライフプランを立てるようにしましょう。


仕事や趣味を続けながら、無理のない不妊治療を

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
住所 〒106-0032
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院長 小松保則医師