精液検査は不妊治療の原因をより正確に調べるための検査です


不妊の原因が、男性側にあるかどうかを判断するため、男性の精液を採取して精液と精子の量や状態を調べる,精液検査を行う必要があります。

この精液検査を行うことで、不妊の原因特定がより正確に判断できるようになると言えるでしょう。
精液検査は、男性と女性両方の不妊治療を的確に行うためにも役立ち、不妊治療の方向性を定める重要な要素と言えます。

このような検査の判断基準は、WHO(世界保健機関)によって定められたものに準拠している場合が一般的です。

精液検査では精液と精子の量や状態を調べます

精液検査では、精子の運動率や運動量・精子の数・PH値・濃度・正常形態率などが調べられます。
これらのデータを調べることによって、妊娠に適した質のよい精子であるかどうかを検査することができるです。

一般的な男性の場合、1回の射精あたりで1億から4億個ほどの精子が放出されます。
しかしその中でも、卵子と結合できる精子はただ1つですから、受精して妊娠を継続しやすい精子の質の高さが求められるのです。

検査項目の1つである精液量の検査では、1回の射精で精液がどのくらいの量になるかを調べ、多すぎたり、少なすぎたりしていないかを検査します。
たまたま顕微鏡に良い状態の精子が映らなかったということのないように、精液の全量を調べるも特徴です。

精液の中に、どのくらいの数の精子が含まれているかは、検査機器と目視の両方で数えられます。
精子の運動率は、活発に動いている前進運動精子の割合がどのくらいかが重要です。

一般的な精子には正常な形状と奇形の両方が含まれており、正常な精子の割合も調べられます。
こうした検査は、WHO(世界保健機関)に準拠した方法でチェックされるのが一般的です。

精子の環境についても検査が行われるため、精液検査を行うことで、精子と精液の状態についてさまざまなことが判断できるようになるといってもよいでしょう。

医療機関での採取が理想です


不妊の原因は、男性と女性それぞれに原因がある可能性が考えられます。
そのため、女性だけでなく男性側の検査も行うのが、不妊治療での妊娠率を高めるために必要です。

男性側では精液検査がありますが、この検査は数日の禁欲後に行われます。
医療機関で精液を採取するのが理想ですが、場合によっては自宅での採取でも可能です。

精液検査の前の禁欲は、長ければ長いほどよいというわけでもありません。
禁欲を長く続けると精子の損傷が高くなってしまうため、3~4日が適当でしょう。

また医療機関でなく自宅で採取する場合、精液は1時間以内に届ける必要があります。
寒冷の環境では精子の機能が低下しやすく、正確な検査結果が出ない可能性があるためです。

WHO(世界保健機関)の発表によると、精子の数は1mlあたり15,000個以上が基準とされています。
運動精子率は40%以上が正常とされ、精液の量は1.5ml以上が妊娠に必要だともあります。

ただしこれはあくまでも目安で、同一人物の精液検査でも当日のコンディションによって結果が違って当然です。
またWHOの基準より下回った数値になっても、それが正常か異常かと単純に判断はできません。

数値だけでなく、さまざまな条件や環境も妊娠に左右することから、深く考えずに検査結果を受け止めたほうがよいでしょう。
精子の数や運動機能に問題があったとしても、不妊治療を行うことで妊娠の可能性が開けてきます。

精液検査は妊娠への近道となります

億の単位で放出された精子は、たった1つが卵子まで到達して受精します。
受精するには前進運動率の高い活力のある精子が数多く精液に含まれているのが理想的ですから、精液検査で精子と精液について調べることが大切です。

精液検査を行うことで、男性不妊の場合の原因もわかってきます。
代表的な男性不妊の原因としては、精子の数が少ない、運動率が低い、奇形率が高いなどが多いのです。

これらはホルモンの一種であるテストステロンが関係して男性不妊が起こるといわれており、それぞれの原因には性機能障害や精液性状低下、無精子症などがよく知られています。

性機能障害は射精障害のことで、ストレスやプレッシャーなどによって有効な勃起が起こらないという状態や、性行為はできても膣内射精が難しいなどの状態のことです。

精液性状低下では、精子の数が少なくなったり、動きが悪くなったりします。
奇形率が多くなることも含めて、精巣での精子形成や運動能力獲得過程に異常が生じるのが問題です。

精液性状低下が高度になったり、無精子症になると、極端に精子の数が少なかったり、運動率が低かったり、あるいは精液の中に精子がゼロという状態になります。

こうした症状が、正常な妊娠につながりにくいのが男性不妊となります。
精液検査をすることで、自覚症状がない問題も判明して妊娠への近道となるのです。

(まとめ)不妊治療で行う精液の検査ってどんなもの?

1.精液検査は不妊治療の原因をより正確に調べるための検査です

男性側にも可能性がある不妊の原因をより正確に特定するため、男性の精液を採取して精液と精子の量や状態を調べるのが精液検査です。

男女双方の不妊治療を的確に行うためにも、重要な位置を占めています。

2.精液検査では精液と精子の量や状態を調べます

精液を採取して、精子の数や運動率・運動量・濃度・形状・PH値などを調べるのが精液検査です。

一度の射精で精子が卵子に出合う確率が数億分の1であることから、質のよい精子があるかどうかを見極めます。

3.医療機関での採取が理想です

不妊の原因が男女それぞれにあることから、男性側の検査も不妊治療をするためには効果的です。

代表的な精液検査では、数日間の禁欲後に精液を採取して医療機関に提出します。
1時間以内に提出する必要があるため、医療機関での採取が理想的です。

4.精液検査は妊娠への近道となります

男性不妊の原因は、精液検査によってわかることが少なくありません。

妊娠への近道をとるには、自覚症状がない男性不妊の原因を探るために精液検査をするのが効率的です。
より元気な精子が、数多く精液に含まれているのが理想といえます。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

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院長 小松保則医師