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体外受精の場合は妊娠週数の計算が違います
体外受精の妊娠週数は採卵日を2週0日と考えるため、自然妊娠と数え方が違います。
人工授精や体外受精であっても卵子と精子がひとつになって受精する仕組みは自然妊娠と同じです。
妊娠してしまえば妊娠の経過や生まれてくる赤ちゃんも違いはありません。
体外受精は赤ちゃんの健康や成長に影響を及ぼすものではないため安心しましょう。
体外受精は妊娠週数の数え方が違うため注意が必要です
妊娠すると、妊娠何週目かと尋ねられる機会も増えます。
妊娠週数が進むごとに、妊娠した実感が湧きあがり、期待や嬉しさも積もります。
妊娠週数は出産予定日を決めるほか、母体と赤ちゃんの状態をチェックするために使う大切な指標です。
では、妊娠週数はどのように決まるのでしょうか。
自然妊娠で生理が順調な場合は、妊娠したときの最後の生理の始まった日を0週0日としてカウントします。
簡単に計算したいときには、生理が始まった日に9か月1週間を足すと、おおまかな出産予定日がわかります。
体外受精の場合は、採卵日を妊娠2週0日と定めて妊娠週数をカウントします。
胚移植を採卵から5日目にした場合は、胚移植日が2週5日ということです。
不妊治療をしている人は、基礎体温もつけているでしょう。
基礎体温で見た場合、高温期になった日をもとに妊娠の週数をカウントすることができます。
ただし、超音波検査で赤ちゃんの大きさを確認したときに週数が修正されることもあるので、あくまで目安と考えておきましょう。
おおまかな目安ですが、胎嚢が見えてくるのが妊娠5週、胎児に心拍が妊娠7週といわれています。
妊娠が判明した後は妊娠の経過を楽しみに待ちましょう。
自然妊娠と体外受精は妊娠してしまえば同じです
体外受精をしたいけれど、心理的に抵抗を感じてしまう人は少なくありません。
人工的に赤ちゃんを授かることにパートナーが不安を感じているというお悩みも聞かれます。
しかし、体外受精による妊娠であっても自然妊娠も妊娠すれば同じです。
妊娠中の経過も生まれてくる子どもも違いはありません。
特に「人工」という単語が不安にさせているという面もあるでしょう。
例えば男性の精子の運動率が低い、女性の受け入れにトラブルがあるなどの場合に人工授精や体外受精のステップに進みます。
特に不妊原因がはっきりしている場合は、早めに体外受精や顕微授精のステップに進むことが多いです。
これらの治療はトラブルがある部分を補うにすぎません。
卵子と精子がひとつになる受精そのものは人の手を加えないため、自然妊娠と違いがありません。
人工授精に抵抗感がある人の多くはイメージだけで判断していると考えられます。
治療内容を正確で把握することで抵抗感が少なくなる人も多いはずです。
不妊治療や人工授精を検討しているがパートナーの協力が得られないという人は、まずその仕組みについて理解してもらうように努めましょう。
不妊原因が明らかな場合は早めに次のステップに進むことをおすすめします
不妊治療は多くの場合、段階を踏んで行われます。
はじめに不妊原因を探るための検査をして、原因がわかれば治療を受けます。
不妊治療の最初のステップともいわれるのがタイミング法です。
タイミング法は超音波やホルモン採血によって排卵日を予想して妊娠可能期間をはかることで妊娠の確率を高める治療法です。
あわせて排卵誘発やLHサージ誘起、黄体補充療法も必要に応じて行います。
タイミング法の次のステップが人工授精、次に体外受精、顕微授精です。
人工授精の妊娠率は5~10パーセントといわれています。
5回前後人工授精にチャレンジして妊娠しなかった場合は次のステップを検討しましょう。
特に不妊原因が判明している場合や年齢が高い場合は早めのステップアップをおすすめします。
体外受精や顕微授精は、人工授精では起きなかったかも知れない受精が行われるため、あとは着床してくれれば妊娠です。
体外受精や顕微授精の成功率は25パーセント以上と人工授精と比較して、妊娠率が跳ね上がります。
妊娠は年齢など様々な因子によって左右されます。
夫婦の希望や置かれている環境に応じて有効なステップを選択しましょう。
(まとめ)体外受精と自然妊娠は妊娠週数に違いがあるの?
体外受精は、体外で卵子と精子が出会う点が自然妊娠との違いです。
そのため妊娠週数の数え方などの違いはありますが、妊娠後の経過や生まれてくる赤ちゃんには違いはありません。
体外受精と自然妊娠では妊娠週数の数え方が違います。
自然妊娠の場合は妊娠前の最後の月経における初日を0週0日と考えて妊娠週数を計算します。
一方で体外受精の場合は採卵日を妊娠2週目としてカウントします。
人工授精や体外受精での妊娠も自然妊娠と違いはありません。
妊娠の経過や子どもの成長も同じです。
人工的に子供を授かるようで抵抗感があるという人は、まず治療の仕組みを知るところから始めましょう。
不妊治療は不妊原因を探る検査に始まってタイミング法、人工授精というようにステップアップしていきます。
夫婦の希望や年齢などによって適したステップは違います。
医師と相談のうえ、自分にとって適した治療を選びましょう。