卵子が何個排卵するかは、大きく成長した1個だけです


思春期になると、生理が始まります。生理が始まると、卵胞刺激ホルモンが多く分泌されるようになります。

そのホルモンで刺激を受けることによって、原始卵胞が大きく成長します。もっとも大きく成長した主席卵胞が、卵胞を破り外に飛び出します。

これが排卵です。つまり1個しか排卵はしません。

排卵が起きると腰痛や腹痛などの生理痛に似たような症状が現れます。正常に排卵しているかは、産婦人科などで検査するようにしましょう。

排卵は、主席卵胞が外に飛び出すことです

卵子は、もととなる細胞がお腹の中にいる頃にすべて作られます。生まれてすぐに約200万個まで減ってしまい、年齢を重ねるにしたがって卵子の数が減少していきます。

思春期の頃には、約20万個まで減少しているとも言われています。生理が始まる頃になると、卵胞刺激ホルモンが多量に分泌されるようになります。

卵胞刺激ホルモンは、原始卵胞を刺激する作用があります。その作用によって、原始卵胞は大きく成長します。

黄体形成ホルモンによって、もっとも大きく成長した主席卵胞が1つ卵巣の外に飛び出します。これが排卵のことです。

排卵が起こった前後5日間のことを排卵期と言います。生理とは、排卵後、要らなくなったものを体外に出すために起こります。

女性が、一生のうちに排卵する卵子の数は、およそ400個と言われています。排卵された卵子は、24時間程度しか生きることができないと考えられています。

さらに受精するできる状態なのは、そのうちの8から10時間程度とされています。そのタイミングで排卵時に精子と出会うことによって、受精・着床し妊娠が成立します。

排卵日は、生理の2週間前ぐらいです


生理は出血などが起こるため、いつ起きているかはっきりわかります。しかし排卵は、いつ起きているか見た目ではわかりません。

基本的に、排卵が起こるタイミングは生理開始の2週間前ぐらいと言われています。しかし人によって微妙に異なるため、正確にはわかりにくいです。

基礎体温をつけることで、ある程度の排卵日を推測することはできます。排卵前には、一度体温が下がります。

排卵することで体温は上がり、高温期に入ります。もし妊娠していると、生理が始まる頃にも体温は下がることなく、高温期を維持します。

しかし人によって基礎体温がわかりにくい人もいます。また正確に排卵日を当てることはできません。

また排卵時期は、症状だけで判断することも難しいと言われています。

・腰痛
・腹痛
・吐き気
・眠気

など生理の時に似たような症状が起こります。また排卵の時期には、おりものが増えると言われています。

排卵が近づくと量が増えるだけでなく、粘り気のある透明なおりものと変化していきます。排卵が終わると、おりものの状態も元に戻っていきます。

正確な排卵日を知るためには、産婦人科で検査しましょう

排卵予測検査薬を使用し、排卵時期をチェックすることができます。排卵予測検査薬は、尿に含まれる黄体形成ホルモンの量を測定する検査方法です。

排卵が起こりそうな日の数日前から検査して使用するようにします。ただ無排卵の場合は、陽性反応が現れません。

陽性反応がなかなか現れない場合には、無排卵を疑う必要もあります。生理が規則的に起こっていても無排卵の状態の場合があります。

無排卵であれば、妊娠ができなくなると言われています。そのため排卵の状態を確認するためには、産婦人科などで検査する必要があります。

産婦人科でエコー検査や成熟卵胞測定などの超音波検査などで詳しく身体の状態を確認します。それらの検査結果を総合的に判断し、正確な排卵日を推測することができます。

不妊の治療を行うためにも、タイミングの指導を受ける事もできます。排卵の状態で悩みがある場合には、一度産婦人科などで詳しい検査を受けるようにしましょう。

(まとめ)卵子は何個ぐらい排卵するの?

1.卵子が何個排卵するかは、大きく成長した1個だけです

生理が始まると、卵胞刺激ホルモンが多く分泌されます。その結果として原始卵胞が大きく育ちます。

排卵とは、もっとも大きく育った卵胞が外に飛び出すことを言います。正しく排卵が起きているかは、産婦人科などで検査するようにしましょう。

2.排卵は、主席卵胞が外に飛び出すことです

年齢を重ねるにしたがって、卵子の数が減少します。生理が始まる頃排卵が起こります。

主席卵胞と呼ばれる大きく育った1個の卵子だけが卵巣の外に飛び出します。排卵された卵子は、およそ24時間しか生きることができません。

3.排卵日は、生理の2週間前ぐらいです

排卵は、いつ起きるかはわかりません。基本的には、生理開始前の2週間前ぐらいと言われています。

基礎体温でも正確に判断することはできません。排卵時には生理のときと似たような症状が現れます。排卵時期には、おりものの状態も変化します。

4.正確な排卵日を知るためには、産婦人科で検査しましょう

排卵予測時期は、尿に含まれる黄体形成ホルモンの量を測定する検査法です。陽性反応が現れない場合は、無排卵を疑いましょう。

産婦人科で検査することによって、正確な排卵日を推測することができます。排卵状態に悩みがある場合は、検査を受けましょう。


仕事や趣味を続けながら、無理のない不妊治療を

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

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院長 小松保則医師