卵子にとって活性酸素は、良くありません


活性酸素とは、身体の細胞を老化させる恐れがあると言われています。そのため卵子の状態にも悪影響をきたす場合があるのです。

卵子の老化を防ぐためにも、活性酸素を取り除くことが重要になってきます。食事面では抗酸化作用のある食べ物を積極的に摂りましょう。

またストレスを解消することも大切です。普段から意識して、卵子によい生活を過ごすように心がけましょう。

活性酸素は、卵子の老化を招く恐れがあります

活性酸素とは、酸化する力が非常に強い物質のことです。本来は身体にとって重要な物質で、外敵から身を守る働きがあります。

つまり活性酸素の働きによって、身体の細胞は健康を保持することができると言われています。活性酸素は、とくに何もしなくても呼吸するだけで、体内に取り込むことができます。

・強いストレス
・食生活の乱れ
・喫煙
・激しい運動
・紫外線

これらの原因で活性酸素は増えやすくなると言われています。増えすぎてしまうと、活性酸素はよい働きだけでなく細胞にダメージを与える場合があります。

何らかの原因で活性酸素が増えすぎてしまうと、細胞の老化が早まり、身体の組織を衰えさえる恐れがあるでしょう。活性酸素の影響は卵子にも影響を及ぼし、卵子の老化を早めるリスクが高まると考えられています。

卵子は老化すると、妊娠を妨げる恐れがあり、卵子の形が楕円形やいびつになるなどの症状が生じる場合があります。また遺伝子異常などを引き起こす可能性もあり、妊娠を望む場合には、卵子の老化を防ぐことが重要になってくるでしょう。

抗酸化作用のある食べ物を積極的に摂りましょう


活性酸素を取り除くためには、食生活を見直すことが大切です。たとえば添加物が多く含まれている食材を多く摂り入れると、身体は異物である添加物を排出するために、活性酸素を増やしてしまいます。

活性酸素を減らすためには、抗酸化作用のある食べ物がよいと言われています。抗酸化作用のある食べものとしては以下のようなものがあります。

普段の生活へ積極的に取り入れてみましょう。

・ビタミンC:キウイ・イチゴ・トマトなど
・ビタミンE:ナッツ・大豆など
・ポリフェノール:赤ワイン・リンゴ・ココアなど
・カテキン:緑茶など
・βカロチン:ニンジン・カボチャなど
・リコピン:トマト・スイカなど
・フラボノイド:しそ・豆類・タマネギなど
・セサミノール:ゴマなど
・含硫化合物:ニンニクやキャベツなど
・アスタキサンチン:カニ・エビなど

これらの食材に抗酸化作用があると言われています。ただこの内のどれかの食材を食べたら、大丈夫というものではありません。

日頃から食生活を整えることが大切になってきますから、野菜や果物、大豆製品などを意識して多く摂り入れるようにしましょう。また抗酸化作用は、色の濃い色の食材に多く含まれると考えられています。

そのため献立を立てる際に、カラフルになっているか考えることも大切です。カラフルな食卓にすることで、抗酸化作用のある食べ物を摂り入れやすくなるため、一度意識してみましょう。

普段からストレスを溜めない生活を心がけましょう

活性酸素を増やしすぎないことが、卵子を元気に保つために重要になってきます。食事だけでなく、精神面も配慮することが大切になるでしょう。

ストレスが溜まりすぎると、身体はストレスと戦うために副腎皮質ホルモンが分泌されます。その際、一緒に活性酸素も作られてしまうと言われているのです。

さらにストレスを緩和させるためにビタミンCも消費します。ビタミンCは活性酸素を抑える働きがあるため、減ってしまうと活性酸素は活発に活動しやすくなります。

活性酸素を活発にさせないためにも、ストレス対策を行うようにしましょう。卵子のためには適度に身体を動かすようなストレス対策がよいと言われています。

身体を動かすことで、血流も良くなり卵子が元気になりやすい環境を整える効果が期待できます。

(まとめ)活性酸素で卵子も老化することがあるの?

1.卵子にとって活性酸素は、良くありません

活性酸素は、卵子の状態に悪影響を与える恐れがあります。活性酸素を取り除く生活を過ごしましょう。

抗酸化作用の高い食材を積極的に摂り、ストレスを解消するようにしましょう。普段から意識して行うようにしてください。

2.活性酸素は、卵子の老化を招く恐れがあります

活性酸素は、本来身体を守るための物質です。ストレスや食生活などの影響で、活性酸素が増えすぎることがあります。

増えすぎた活性酸素は、組織を攻撃し細胞を衰えさせる恐れがあり、妊娠を望む場合には活性酸素を減らすように心がけましょう。

3.抗酸化作用のある食べ物を積極的に摂りましょう

活性酸素を取り除くためにも抗酸化作用のある食べ物を積極的に食べましょう。抗酸化成分はビタミンC、Eやポリフェノール、カテキンなどに多く含まれます。

色の濃い食材に多く含まれるため、カラフルな食事を摂るように心がけてください。

4.普段からストレスを溜めない生活を心がけましょう

活性酸素を増やさないためにもストレス対策を行いましょう。ストレスが溜まりすぎると、活性酸素が多く作られ、ビタミンCが消費されます。

身体を適度に動かすようにしましょう。血流が増えることで、卵子が元気になる環境を整える効果が期待できます。


仕事や趣味を続けながら、無理のない不妊治療を

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
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院長 小松保則医師