生理不順は不妊になる原因の1つです


生理不順を自覚している場合、病院で詳しい検査をおすすめします。
なぜなら生理不順を抱えている人のなかには、多嚢胞性卵巣症候群となっていて不妊の原因を抱えている方も少なくないからです。

多嚢胞性卵巣症候群は無排卵となる最大の原因で、生理不順が自覚症状としてあらわれます。
長期間放置していると、排卵誘発剤が利かなくなり、不妊治療が難しくなる場合もあるため注意が必要です。

多嚢胞性卵巣症候群は排卵がおこりにくくなる病気です

生理不順を自覚している方は、多嚢胞性卵巣症候群かどうか検査をおすすめします。
多嚢胞性卵巣症候群になっていると、卵巣内で卵胞がある程度までは成長しますが、排卵するまでにはいたりません。

厳密には病気というより、さまざまな病的な症状といえるでしょう。
生理不順があって多嚢胞性卵巣症候群になっても、多くの場合は軽度である場合が少なくありません。

しかし放置すれば症状がどんどん進行していき、いざ不妊治療を受けたいと思っても、排卵誘発剤が効きにくく排卵できない場合もあるため注意が必要です。

多嚢胞性卵巣症候群の原因はホルモン分泌の問題や、糖代謝異常が指摘されています。
不規則な食生活を送っていると、膵臓からインスリンが多く分泌され、それにより男性ホルモンの量が増えるのではないかとされているものです。

生理不順になるだけでなく、毛深くなる・ニキビができやすい・声が低くなっている方も注意してみましょう。

多嚢胞性卵巣症候群の診断は血液検査で可能です。
治療は排卵誘発剤を使う方法や、ピルを使った対策があります。
甘いものの過剰摂取も指摘されているため、気になる方は早めに検査を受けてみましょう。

生理があれば排卵しているという考え方は間違いです


生理が毎月ちゃんとあるといえるのは、月経周期28~32日できているときです。
毎月予定通りに生理がきていれば、毎月排卵していると考えても大丈夫でしょう。

しかし月経周期28~32日より外れていれば、毎月生理がきていても無排卵となっている可能性があります。
25日未満で生理を繰り返している場合は、頻発月経です。
黄体機能不全といって黄体期が短く、無排卵周期となっている可能性があります。

揮発月経で黄体期が短いと、黄体からのホルモン分泌が不足し、子宮内膜の変化がおこりません。
黄体期が短いと不妊の原因となるため注意が必要です。

血液検査でプロゲステロンが10ng/ml以下の場合や、基礎体温で高温期が10日以内しか続かない場合は、黄体期が短いと判断できます。

このような場合でも、不妊治療で排卵誘発剤を使った対策が可能です。
無排卵周期とは排卵を伴わず、生理も不規則になります。
生理周期が短い場合や長い場合が当てはまるでしょう。

この場合でも排卵誘発による不妊治療が対応可能です。
生理周期が39日以上に長くなっている場合は、無排卵周期や機能性子宮出血の可能性があります。

機能性子宮出血とは、思春期や更年期の女性に多く、不正出血があるのが特徴です。
出血や子宮内膜を安定させるには、薬剤での治療を用います。

若い女性の痩せすぎでも生理不順がおこります

若い女性で生理不順となっている場合、痩せすぎにも注意してみましょう。
「やせ」とはBMI18.5未満のときです。
ここ10年の体重推移を見てみると、女性はやせの傾向が増えています。

なぜ痩せすぎがよくないのかというと、女性ホルモンの分泌指令を出す、脳の視床下部の働きを低下させてしまう恐れがあるからです。

脳の視床下部からホルモンが分泌され脳下垂を刺激し、これにより脳下垂体から性腺刺激ホルモンが分泌されて、卵巣を刺激して女性ホルモンを分泌させます。
痩せすぎはこのうちの視床下部の働きを低下させる可能性があり、脳から卵巣への指令が出ていない状態です。

個人差はありますが、1ヶ月に体重の10%を減量すると、生理が止まってしまいます。
急激に体重が減った状態は生命の危機に直面していて、体は自然と妊娠しないように調節するのです。

栄養が著しく不足した状態で妊娠すれば、体の維持ができなくなると判断してしまいます。
将来の妊娠を考えている方は、ムリなダイエットは避けて、毎月生理がちゃんときているか確認してみましょう。

急激なダイエットとリバウンドを繰り返すのもよくないため、ムリのない減量を心がけ、ホルモンバランスを整えることをおすすめします。

(まとめ)不妊の原因は生理不順ですか?

1.生理不順は不妊になる原因の1つです

生理不順となっている人のなかには、多嚢胞性卵巣症候群を抱え不妊となっている人は少なくありません。

多嚢胞性卵巣症候群は無排卵となる最大の原因で、排卵誘発剤が効きにくくなる恐れがあります。

2.多嚢胞性卵巣症候群は排卵がおこりにくくなる病気です

生理不順となっている人のなかには、多嚢胞性卵巣症候群となっていて排卵していない人がいます。

放置すると症状が進行しやすいため、早めに検査してみましょう。
甘いものの食べ過ぎや、肥満とも関係があると考えられています。

3.生理があれば排卵しているという考え方は間違いです

生理が毎月きているから排卵していると勘違いしないようにしましょう。

月経周期28~32日が正常で、25日未満なら黄体期が短く、無排卵周期の可能性があります。
39日以上の場合も、無排卵周期や機能性子宮出血に注意してみましょう。

4.若い女性の痩せすぎでも生理不順がおこります

若い女性の痩せすぎも、ホルモンバランスを乱し生理不順の原因となります。

痩せすぎの状態は脳の視床下部の働きを低下させる可能性があり、女性ホルモンの指令を脳から出すことができなくなるからです。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

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運営クリニック 六本木レディースクリニック
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院長 小松保則医師