体外受精での妊娠する確率は受精卵のグレードとも関係があるといえます


受精卵のグレードとは、発育が順調か・卵球のサイズはそろっているか・フラグメントはないかなど、細かい指標で観察しつけられる数字のことです。
グレードが小さい数字の方が良い受精卵と判断され、妊娠の確率が高くなると期待されます。

そして胚の凍結を行う場合もグレードが参考にされるので、一定以上のグレードのある胚を選び保存することになります。
その後、子宮へ戻す時はグレードの高い受精卵から戻していきます。

グレードが高いほど妊娠成功率が高いという評価です

体外受精をし受精卵が成長を進める過程を観察していくなかで、その様子からグレードが決定されます。
まずは培養器の中で、ある程度培養を続けます。
そうしなければグレードを見分けることは難しいからです。

そして採卵後大体2~3日でグレードを判断することになります。
グレードを決定するポイントにはさまざまなものがありますが、一部をあげておくと、発育が順調に進んでいる・卵球の大きさがそろっている・フラグメントがない・見た目の形がよいなどです。

これらのポイントを総合評価して決定されたグレードは、数字が小さいほど質がよいと判断され、よりグレードが高く質のよい受精卵から子宮へ戻して妊娠を待ちます。
しかしできた胚の中で一番よいと評価された受精卵で妊娠しない場合も、反対にグレードは低かったけれど妊娠することができた場合もあるのです。

したがってどのグレードの受精卵を戻して妊娠にチャレンジしても可能性はあることになります。

排卵誘発してよりグレードの高い卵子を得る方法もあります


1回の採卵で複数の卵子を採取し体外受精をしても、全ての卵子が妊娠に結びつく可能性が同じとは限りません。
グレードをつけて妊娠の可能性を判断し、その中から質のよい受精卵から順番に戻していきますが、グレードの高い受精卵があまりなかった場合などは再び排卵誘発を行って新しい卵子を採取する方法もあります。

また自然な排卵では1個しか排卵されませんが、排卵誘発をすると複数の卵子が採卵できるより質のよい卵子を採取する可能性が期待されます。
それに年齢を重ねるほど卵子の質が衰えていく心配もあるので、高齢で体外受精による妊娠を望む時にはグレードの高い受精卵を得るためには、排卵誘発をもう一度するという方法も選択肢の中に入れてはいかがでしょうか。

とはいっても、グレードが低いと評価された受精卵での妊娠確率は0ではなく、凍結保存の目安とされるグレード3も10%ほどは妊娠する可能性があるのです。
この点も合わせて考えて再び排卵誘発して採卵するか、既にある胚を移植するかを検討しましょう。

質のよい卵子でグレードの高い受精卵を目指しましょう

卵子のもととなる細胞は生まれた時から既に持っているため、卵子となって排卵された細胞もその方の年齢分経過した細胞ということになります。
すると簡単に考えれば30代の時より20代の時の方が卵子は若く質がよいと言えますが、実年齢がそのまま卵子の年齢とは限りません。

人によっては20代や30代でも卵巣機能が低下して早くに閉経してしまう方もいるからです。
そのため自分自身が持っている卵巣機能などを知っておくことも、グレードの高い受精卵を得るには必要なポイントになります。

そして不妊の心配があれば早めにクリニックを受診して、卵巣機能などを知っておくことをおすすめします。
ちなみに一般的に妊娠適齢期と言われている時期は20代から徐々に卵子の質はさがり数も減っていくのです。

ですが年齢が若ければ必ず妊娠しやすいとは言い切れず、それでおも月経不順などの治療を施すことで妊娠の可能性が上がることは期待できます。
もし避妊をせず過ごしているカップルで1年ほど経過しても妊娠しなかった場合は一度クリニックでカウンセリングや診察を受けてみてはいかがでしょうか。

(まとめ)体外受精は受精卵のグレードで妊娠率が変わるの?

1.体外受精での妊娠する確率は受精卵のグレードとも関係があるといえます

受精卵のグレードを決める基準は内容が細かくなっており、発育が順調・卵球のサイズがそろっている・フラグメントがないなど見て決定され、小さい数字になるほど質のよい受精卵を表します。

胚を凍結保存する時にもグレードを参考にして保存します。

2.グレードが高いほど妊娠成功率が高いという評価です

グレードの判断は採卵後2~3日くらいに行われます。

グレードをわけるポイントには、順調な発育・卵球サイズが均等・フラグメントがない・見た目のきれいさなどがあります。

3.排卵誘発してよりグレードの高い卵子を得る方法もあります

複数の卵子を採卵して受精卵にしても全て質が同じとは限らず、グレードの高い物から移植し妊娠を待つことになります。

順番に移植していくか、または新たに排卵誘発して質の高い卵子を得ることを期待するかは年齢や希望などを照らし合わせて判断しましょう。

4.質のよい卵子でグレードの高い受精卵を目指しましょう

卵子をつくる細胞は生まれた時から持っており、排卵された卵子はその方の年齢数だけ経過した細胞です。

すると20代よりも30代の方の卵子の方が老化の可能性は高く、受精卵でのグレードも下がりやすくなるため、不妊が心配なときは早めに受診しましょう。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

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院長 小松保則医師