体外受精で桑実胚を移植することを桑実胚移植といいます


受精卵が細胞分裂を繰り返し、16個から32個まで分裂した状態を桑実胚といいます。
見た目が桑の実のように見えることから、桑実胚と呼ばれています。

体外受精では受精卵を培養させて胚移植を行いますが、桑実胚の状態で移植することを桑実胚移植といいます。
初期段階で移植する初期胚移植より、着床率が高いといわれています。

桑実胚まで分裂した受精卵を移植することを桑実胚移植といいます

取り出した卵子と精子を受精させた後、受精卵を培養させてから胚移植を行います。
初期の段階で行うのを初期胚移植、初期胚より成長した桑実胚を移植することを桑実胚移植と呼びます。

さらに培養して、胚盤胞まで成長させて行うのが胚盤胞移植です。
自然妊娠では桑実胚まで成長したころに子宮内にたどり着くといわれているため、桑実胚移植は自然なタイミングの胚移植だといわれています。

初期杯移植に比べると、着床の可能性が上がるとも考えられています。
さらに胚盤胞移植は桑実胚移植よりも妊娠率が高くなるとされます。

もともと胚移植は初期杯移植が主流でした。
それは受精卵を培養する技術の問題であり、技術の発達により桑実胚移植や胚盤胞移植が増えたようです。

しかし実際のところ桑実胚移植のデータはあまり多くありません。
病院によっては桑実胚移植を行っていないこともあります。
それぞれの病院や医師によって治療方針が異なるので、桑実胚移植を考えている場合はきちんと医師と相談するとよいでしょう。

桑実胚とは受精卵が16個から32個まで分裂した状態です


卵子と精子を受精させると、受精卵になり、受精卵は細胞分裂を繰り返しながら成長していきます。
分裂した細胞はそれぞれ割球と呼ばれます。

1個の受精卵が2個の割球へ、2個の割球が4個へといったように受精卵は分裂を繰り返して成長していくのです。
不妊治療においては、細胞分裂が均等に行われている胚ほど、状態が良いといわれているのです。

桑実胚は受精卵の成長段階の一つを指して呼ばれるもので、割球が16個から32個の状態を指します。
その見た目が植物の桑の実に似ていることからそう呼ばれるのだそうです。

ちなみに自然妊娠の場合は、受精卵は桑実胚の状態で子宮までたどり着くとされています。
そして分裂を繰り返してきた割球が、くっつき始めた状態を胚盤胞と呼びます。

桑実胚から胚盤胞まで成長すると、外側を覆う外細胞塊と、胎児の本体となる内部細胞塊などが作られていきます。
女性が妊娠するとき、受精卵が実際に子宮内に着床するのは、胚盤胞まで成長してからだといわれています。

桑実胚移植とほかの移植を比べるとメリット・デメリットがあります

胚移植は、受精卵の成長が進んでいる状態ほど着床率が高いといわれていて、初期胚移植に比べると桑実胚移植は着床率が高くなると考えられています。
しかし桑実胚移植を行うためには、まず桑実胚まで培養させる必要があります。

ただ体外受精の場合、培養段階で必ずしも桑実胚まで成長するとは限りません。
思うように受精卵が培養できないと、胚移植そのものが行えない可能性があります。

そのため着床率は桑実胚移植のほうが高くても、1回の採卵で妊娠までたどり着く可能性は、初期胚移植と桑実胚移植ではあまり変わらないという考えもあります。
胚盤胞移植と桑実胚移植を比べた場合、胚盤胞移植の方が、着床率が高いようです。

しかし胚盤胞までしっかりと成長しなれば移植を行えませんし、培養に掛かる時間が長くなるため費用がかさんでしまうというデメリットもあります。
また胚盤胞移植は桑実胚移植よりも一つの胎盤を共有する双子の発生率が低いともいわれています。

この辺りは、桑実胚移植そのものの症例が少ないためまだ研究段階の部分ではあるでしょう。
一概に初期杯移植がよい、桑実胚移植がよい、胚盤胞移植がよいと判断することはできません。
それぞれのメリット・デメリットも確認したうえで医師と相談して決めるとよいでしょう。

(まとめ)体外受精の桑実胚移植とは?

1.体外受精で桑実胚を移植することを桑実胚移植といいます

受精卵を桑実胚まで細胞分裂させてから行う胚移植を桑実胚移植と呼びます。

見た目が桑の実のような状態なので、桑実胚と呼ばれています。
初期胚移植よりも着床率が高いといわれています。

2.桑実胚まで分裂した受精卵を移植することを桑実胚移植といいます

桑実胚移植とは、桑実胚まで培養した受精卵を移植する方法です。

自然妊娠の過程では、桑実胚まで成長したころに子宮にたどり着くとされています。
病院によっては、桑実胚移植を行っていないこともあるので事前の確認が大切です。

3.桑実胚とは受精卵が16個から32個まで分裂した状態です

受精卵は細胞分裂を繰り返しながら成長していきます。

その途中段階で、16個から32個まで分裂した状態を指して桑実胚と呼ぶのです。
自然妊娠では桑実胚まで育った段階で、受精卵は子宮にたどり着くとされています。

4.桑実胚移植とほかの移植を比べるとメリット・デメリットがあります

桑実胚移植は、着床率が高いと言われていますが、可能性で言えば初期胚移植と変わらないという話もあります。

胚盤胞移植・桑実胚移植・初期胚移植、それぞれのメリット・デメリットなどを踏まえ、専門医と話しあうことで体外受精を成功へと導きましょう。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

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院長 小松保則医師