体外受精は安定期に入ってから報告する人が多いといえます


一般的に妊娠12週をすぎると流産することが少なくなるため、この時期以降に周りの人への妊娠報告をする方が多いといわれています。
妊娠12~15週が安定期と呼ばれており、つわりからも解放されています。

体調も良くなり、妊娠が安定することから、妊娠の報告をする人が増える時期です。
妊娠12~15週とは胎盤が完成する時期で、妊娠初期の流産のリスクが減ります。

安定期まで待つ理由は体外受精だからとは限りません

体外受精での妊娠報告は、安定期まで待つ方が多いのは理由があります。
その理由は体外受精を利用する方は、高齢出産となる方も少なくないからです。

年齢が高くなると体外受精の成功率が低下し、流産の割合が増加するため、安定期に入るまで妊娠はまだ確定していないと考える方もいます。
体外受精などの高度生殖補助医療に対し、妊娠率や流産率を比較した数値を見ると、確かに年齢とともに数値が上昇しています。

妊娠率より流産率のほうが上がる年齢とは、39歳前後です。
30歳では妊娠率が39.8%・流産率は17.3%で妊娠率のほうが高くなっています。
35歳では妊娠率が36.1%・流産率は21.0%です。
それが39歳になると妊娠率が27.4%・流産率は30.5%と逆転しています。

流産とは妊娠22週前に妊娠が終了することで、切迫流産は安静に過ごせば妊娠が可能です。
自然妊娠と体外受精の流産率を比較してみると、自然妊娠が15%・体外受精は20%でやや上昇する程度です。

この数値は人の手が加わるから流産率が高まるのではなく、一般的に体外受精を利用される方は高齢出産となりやすいことからのリスクだといえるでしょう。
体外受精だけの理由で、妊娠報告を安定期まで待たなければならないというわけではありありません。

体外受精で安定期に入ってから注意したいことがあります


体外受精では安定した妊娠がひとつのゴールとなります。
しかし妊娠はまだ始まったばかりですから、無事に出産できるために日常生活のことに注意するようにしましょう。

とくに体外受精の方は高齢出産の方が多く、流産のリスクをできるだけ取り除く対処が必要です。
流産の原因は51%が染色体異常となっており、それ以外の多くは原因不明です。

実際には流産の原因はよくわかっていない部分もあるため、体外受精を受けた方本人も体調を整えるようにしましょう。
安定期に入る妊娠12週までは、子宮を冷やさないようにしながら、血流を整える対策が必要です。

妊娠13週を超えると安定期に入り流産のリスクが少なくなります。
同じように子宮への血流を阻害することは避けて、お腹の張りに注意してください。

妊娠23週以降は赤ちゃんの成長に必要な栄養補給が必要となります。
体外受精で高齢出産となる方は、安定期に入るまでは長距離の移動を避けるのが無難です。
合わせて立ちっぱなしの仕事や、長時間座る法事などでも注意してみましょう。

冷えやすい環境での職場復帰は、血流を悪くし赤ちゃんへの酸素や栄養補給がいきわたらない可能性があります。
これらの対策は医学的な根拠はありませんが、できるだけ流産を防ぐために対処できることです。

安定期に入ったら妊娠生活を楽しめます

体外受精で妊娠され安定期に入ってくると、つわりが終わる時期です。
妊娠12週ではまだつわりがある人もいますが、そろそろおさまってきて、つわりで食欲がなかった方も食事が美味しくなります。

安定期には胎盤も完成して、気分が良ければ少しずつ運動ができるようになります。
出産にはある程度の筋肉を付けておきたいため、ウォーキングなどを取り入れて、体を動かすようにしましょう。

妊娠中でも取り組みやすいのが、マタニティスイミングやマタニティヨガです。
呼吸の使い方もマスターできて、妊娠中のスポーツとして取り組みやすいでしょう。

産院でも妊婦さん専用のエクササイズやヨガ教室などを開いています。
出産に必要な体力づくりが覚えられ、同じころの妊婦さんと知り合うチャンスです。

多くの場合は安定期から参加をすすめており、参加できるものがないか調べてみてください。
最近は夫婦一緒で参加できるマタニティスクールもあります。

安定期に入れば旅行を楽しめるようになります。
ゆったりと過ごせる旅行プランが向いており、子どもが生まれる前に旅行を楽しむことが可能です。

(まとめ)体外受精の妊娠報告は安定期になってから?

1.体外受精は安定期に入ってから報告する人が多いといえます

妊娠の報告は安定期とも呼ばれる、妊娠12~15週の頃にする方が多いといわれています。

この頃には胎盤ができあがり流産のリスクがなくなります。
これは体外受精だからというより、一般的な方も同じことです。

2.安定期まで待つ理由は体外受精だからとは限りません

体外受精を受けた方が、妊娠報告を安定期まで待つ理由は、体外受精だから流産率が高まるということではありません。

高齢出産となる方が多いためです。
年齢によるリスクを考慮したうえで、時期を決めるとよいでしょう。

3.体外受精で安定期に入ってから注意したいことがあります

体外受精は妊娠してゴールというわけではありませんから、安定期に入っても体を整える対策をしてみましょう。

高齢出産となる方は流産のリスクが高まるといわれているため、冷えを防ぎムリをしないことが大切です。

4.安定期に入ったら妊娠生活を楽しめます

体外受精で妊娠され安定期に入ったら、マタニティスポーツや旅行が楽しめるようになります。

つわりがおさまり、胎盤も完成して体調が良いと感じられるはずです。
ムリは禁物ですが、妊娠中の生活を楽しんでみましょう。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
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院長 小松保則医師