不妊の原因としてピックアップ障害が疑われる場合は体外受精を勧められることがあります


一口に不妊と言っても、様々な原因が考えられます。
不妊は原因と思われるものを見つけてそれに対処を施していくことが基本の進め方ですが、ピックアップ障害が疑われる場合、体外受精をすすめられることがあります。

ピックアップ障害となる原因も様々なものがあるのですが、なか卵管采が上手く機能していない場合などは体外受精で妊娠できる場合があり、効果的と言えるでしょう。

ピックアップ障害がある場合は体外受精が有効な手段となるケースがあります

不妊の原因は人それぞれで、多くの場合は1つの原因だけでなく、様々なものが関係しあって不妊を起こしています。
また不妊に対するストレスなどから、より一層不妊状態を深刻にさせてしまうことなどもあり、原因を特定するということは非常に難しいものです。

ピックアップ障害が不妊の原因として疑われる場合、医師はまず、ピックアップ障害を起こしている原因を探ります。
薬などで対処出来る場合は、薬を処方されますが、そうでない場合は、体の機能面での問題が考えられます。

多くの場合、医師は体外受精をすすめるでしょう。
ピックアップ障害を起こしている原因も様々ですが、中でも卵管采が上手く機能せずに卵子を取り込めないことが原因となっている場合は、卵子を取り込む変わりに、人工的に採卵をして体外受精させた受精卵を移植することで妊娠できることがあります。

ピックアップ障害自体に関しても、原因が不明という場合が多々ありますが、その際も何らかの原因で卵子が上手く卵管を通り抜けられないことが多く、体外受精でサポートすることによって、妊娠に結びつく可能性があります。

ピックアップ障害は原因を特定することができません


ピックアップ障害とは、何らかの理由があり、卵管采が排卵された卵子を上手く卵管を通って子宮の方へ取り込めない現象のことを言います。
ピックアップ障害を起こす原因は実はまだ解明されていない部分が多くあり、これからの医療の課題でもあります。

ただ、すべてが解明されていないというわけではなく、例えば、クラミジアなどに感染した場合に卵管が炎症を起こし、癒着し卵管が閉鎖してしまっていることがあるということは、1つの原因として分かっています。

またピックアップ障害は不妊治療と同じく、その人それぞれに原因や状況が異なるとされています。
クラミジアによる炎症の場合は、薬を処方することで症状が軽くなったり、手術で改善させたりすることも可能です。
しかしそういった解明された原因以外の場合は、対処が難しくなります。

たとえば卵管采と呼ばれる卵子を吸い上げる器官の機能が何らかの原因で上手く作動していない場合や、卵管や卵管采が他の臓器と癒着してしまっていることなどが挙げられるでしょう。
原因は分からずとも、卵子が卵管を通り子宮へたどり着けないことは事実であり、人工的に採卵を行う体外受精はその現象に対処できる治療法というわけです。

ピックアップ障害と診断されても妊娠できる可能性はあります

卵子が上手く取り込まれないことをピックアップ障害と言いますが、卵子が取り込まれないという事実だけをクローズアップすると、妊娠できないのでは?と不安になる方も多いものです。

しかし実際、クラミジアなどが原因で起こるピックアップ障害の場合は、薬や手術などでその病気に対する対処を行うことで自然妊娠が可能になるケースもあります。
クラミジアなどが原因でない場合でも、排卵誘発剤を用いてより多くの卵胞を育て、卵管采が卵子をピックアップしやすい環境を作ることで、妊娠につながることがあります。

ただし不妊治療は年齢的な問題もあるため、自然妊娠を待つよりも人工的に体外受精を行ったほうが早くに妊娠できる可能性が高いものです。
そのため採卵し体外受精した受精卵を移植するという方法が多く採用されています。

とくに年齢的な問題がある場合には、排卵を行う回数そのものも非常に重要になってくるため、ピックアップ障害が疑われる場合には、医師は妊娠できる可能性を考えて、積極的に体外受精をすすめることが多いでしょう。

(まとめ)ピックアップ障害があると体外受精をした方が良い?

1.不妊の原因としてピックアップ障害が疑われる場合は体外受精を勧められることがあります

不妊の原因は特定が難しいものですが、中でもピックアップ障害が原因として疑われる場合、体外受精をすすめられることがあるでしょう。

卵管采が上手く機能してないことが原因でピックアップ障害を起こしている場合は、体外受精で妊娠できることがあります。

2.ピックアップ障害がある場合は体外受精が有効な手段となるケースがあります

不妊の原因は様々で、特定をすることは非常に難しいものです。

ピックアップ障害が疑われる場合には、体外受精を試みることがあります。
体の機能面が原因で起こるピックアップ障害であれば、体外受精で妊娠するケースもよくあります。

3.ピックアップ障害は原因を特定することができません

ピックアップ障害を起こしている原因は、いまだ全て解明できてはいません。

ですが卵子が卵管を通り抜けられないというピックアップ障害の状態に対しては、採卵を行い体外受精を行うことで対応が可能だとされているのです。

4.ピックアップ障害と診断されても妊娠できる可能性はあります

ピックアップ障害でも妊娠できる可能性はあります。

場合によっては自然妊娠が可能になることもありますが、より妊娠の可能性が高いとされている体外受精を行うというケースが多いでしょう。



仕事や趣味を続けながら、無理のない不妊治療を

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
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院長 小松保則医師