体外受精での妊娠によるダウン症の確率は自然妊娠の時の確率と同じです


体外受精での妊娠によるダウン症の確率は、自然妊娠の時のダウン症の確率と同じです。
すなわち受精の仕方によってダウン症のリスクが上がるということはないと言えます。

ダウン症のリスクは、卵子や精子の質と関係していることが多いとされています。
受精の仕方に関わらず、ダウン症のリスクを下げるためには、卵子や精子の質を上げる努力をすることが大切です。

ダウン症のリスクの高低に、受精の方法は関係ありません

体外受精や人工授精、不妊治療などの情報を得ようとインターネットなどを検索すると、様々な不安をあおるようなリスクについて書かれた内容が見つかります。
その中の1つに「体外受精での妊娠はダウン症のリスクが高い」というものもあり、目にしたことがある方も多いのではないでしょうか?

ダウン症のリスクは、実は、体外受精での受精の場合でも、自然妊娠で受精した場合でも大きな違いはなく、受精の仕方によってダウン症が発症するというものではないことが分かります。

不妊については原因が解明されていない部分も多く、そのため様々なポイントにおいて誤解されがちな部分があります。
噂がひとり歩きしてしまうことも珍しくないのです。

体外受精による妊娠はダウン症の確率が高いということについても同じことが言えます。
インターネットなどで目にする信ぴょう性の疑わしい内容に心を乱すよりも、不安がある場合は主治医に直接尋ねてみることをおすすめします。

不妊治療は治療方針や進め方など、患者と医師との信頼関係が非常に重要になります。
日ごろからちょっとした疑問なども積極的に解決しておくようにしましょう。

ダウン症のリスクは卵子や精子の質が関係しています


ダウン症は先天性の染色体異常により発症します。
通常よりも染色体の数が多い場合に症状として起こり、ほとんどの場合は通常2本である21番染色体が3本あるという状態です。

他には、染色体が他の染色体と結合してしまっていたり、2本である染色体が1本しかなかったりする場合などもあります。
まれではありますが一口にダウン症と言っても、様々なタイプがあるのです。

卵子や精子が作られる際に、何らかの異常が起こることが原因ではないかと考えられていますが、染色体がそのような異常を起こす原因を特定するのは非常に難しく、根本的な治療についてもまだ確立していません。

母体の年齢別では、20代では0.1%未満、35歳以降は0.3%、40代では1%程度の割合でダウン症を発症しているというデータがあります。
年齢が高くなる=ダウン症の確率が上がるというよりも、年齢が高くなることで、卵子の質が低下してしまうからではないかという見方の方が、現実に近いでしょう。

ダウン症のリスクの高低は、受精の仕方や年齢よりも、卵子や精子そのもの質が関係していると考えられます。

リスクを下げるために卵子の質を向上させましょう

ダウン症の確率は受精の仕方によって大きく違いがでるわけではないため、受精の仕方を変更する必要はありません。
卵子の質が低下することにより、ダウン症のリスクが上がるとされているため、卵子の質を向上させる努力をしたいものです。

質のよい卵子のためには、まずはホルモンのバランスを保つことが重要とされています。
ホルモンのバランスを保つには、規則正しい生活や栄養バランスの取れた食事など、基本的な生活レベルの向上が関わってくるとでしょう。

良質なタンパク質や、葉酸を含むビタミンやミネラルを十分に摂ること、適正なカロリー摂取などを心がけましょう。
喫煙している人は禁煙をし、過度のアルコール摂取を避けることなども基本です。

また女性の場合、体質と体の冷えには深い関係があるとされています。
昔から冷えは万病の元というように、体を冷やさないようにすることも大切でしょう。

また生活に軽いジョギングなどを取り入れて、適度な筋肉量を保つのも効果的と言われています。
軽いスポーツを適度に行うことは、ストレス発散にもなるためおすすめです。

(まとめ)体外受精での妊娠はダウン症の確率が上がる?

1.体外受精での妊娠によるダウン症の確率は自然妊娠の時の確率と同じです
体外受精だからダウン症の確率が上がるということはなく、ダウン症のリスクは体外受精の場合でも、自然妊娠の場合でも同じだと言えます。

ダウン症のリスクを下げるためには卵子や精子の質を見直してみましょう。

2.ダウン症のリスクの高低に、受精の方法は関係ありません

体外受精だからと言って、ダウン症のリスクが高くなってしまうということは無いです。

ダウン症の確率は自然妊娠の場合と殆ど変わりありません。
ダウン症のリスクと受精の仕方は無関係であると言えるでしょう。

3.ダウン症のリスクは卵子や精子の質が関係しています

ダウン症は染色体の異常により引き起こされることが分かっていますが、なぜ起こるのかという部分はまだ不確かで、根本的な治療も確立されていません。

卵子や精子の何らかの異常が関係していると考えられており、質を向上させることが大切です。

4.リスクを下げるために卵子の質を向上させましょう

ダウン症のリスクを減らすには、卵子の質を向上させることがポイントです。

質のよい睡眠・バランスの取れた食事・禁煙や禁酒など、基本的な生活習慣の見直しをしてみましょう。
また妊娠期は体を冷やさないようにすることも大切です。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小山寿美江医師
こやま すみえ/Sumie Koyama

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経歴
1999年 琉球大学医学部医学科卒業
2000年 東京医科大学病院救急救命センター
2001年 東京女子医大病院腎センター
2003年 緑風荘病院 血液浄化療法センター
2006年 昭和大学病院産婦人科
2009年 昭和大学病院産婦人科 助教
2010年 東京衛生病院産婦人科
2012年 木場公園クリニック勤務
木場公園クリニック 分院 院長
2016年 六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本生殖医学会 生殖医療専門医
日本抗加齢医学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本受精着床学会
アメリカ生殖医学会

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院長 小山寿美江医師