体外受精中は適切な範囲の性交は問題ないとされています


体外受精で妊娠したあとの性交については、問題がないといわれています。
衛生面や女性の体調に気を配る必要はありますが、流産のリスクが高くなるといったことはないといえます。

胚移植後に関しては控えた方がよいともいわれています。
出血がみられる人や、切迫流産などの可能性がある人も控える必要があります。

採卵前の性交については、医師によっても意見が分かれます。
まずは医師と相談したうえで日常の性交について考えるようにしましょう。

胚移植後の性交は避けたほうがよいとされます

胚移植後の性交は避けたほうがよいといわれています。
明確な理由ははっきりとしていませんが、胚移植直後の性交によって妊娠率が低下したというデータの報告もあります。

胚移植後の性交の影響で、子宮が収縮してしまい血流が悪くなる、移植した受精卵が排出するなどの可能性があるともいわれています。
また胚移植を行う際に、子宮頚管を満たす子宮頚管粘液を一度取り除いています。

通常よりも子宮へ雑菌が入りやすい可能性があり、炎症を起こす原因になるかもしれません。
病院によっても、胚移植後の性交を控えるようにしていることがあります。

確証はなくても妊娠できなかったときに後悔しないよう、移植後の性交は控えるのが無難だということもできます。
無事に着床したあとも、妊娠の判定が出るまでは時間がかかります。

検査で妊娠が分かる前の初期に性交をしても問題がないともいわれていますが、体外受精を行う病院によっては控えるように指導していることがあります。

体調が不安定になったり、出血が見られたりする時期でもあるため、ムリな性交は控えた方がよいかもしれません。
医師と相談したうえで行ったほうがよいでしょう。

体外受精中の性交はムリせずに行いましょう


男性の精子に関して、一定の性交が行われたほうが新鮮な精子が作られ受精しやすくなると考えられています。
禁欲すると精子が濃く妊娠しやすいという考え方もありますが、実際に禁欲期間が短いと妊娠確率が高くなったというデータも報告されています。

そのため、体外受精の治療中であっても性交を控える必要がないという考えがあります。
ただし体外受精の治療中には女性はホルモン剤を使用することで体調が悪くなることがあります。

体調が悪い状態に無理な性交をすることは女性の負担となります。
ストレスが掛かることは妊娠の妨げとなるので注意しましょう。

また採卵前の数日は性交を控えるように指導している病院もあります。
採卵日が近くなってきたら、性交は控えた方がよいと考えられます。

性交の有無が直接妊娠に影響がなかったとしても、妊娠できなかったときに後悔してしまう人もいるようです。
不安はストレスにも繋がり良くないので、性交に関する不安があれば医師と相談したうえで行っていくとよいでしょう。

妊娠中の性交は問題ありません

妊娠期間中の性交に関して、お腹の赤ちゃんに影響があるのではないかと思われがちです。
しかし妊娠中の性交は行っても問題がないといわれています。

性交を行ったことで、早産や流産を引き起こすこともないと考えられています。
妊娠中、子宮口は閉ざされているため、性交によって男性の性器が赤ちゃんに直接触れて危害を与えることはないといえます。

ただし避妊の必要がないからと、コンドームを付けないのは良くありません。
女性の身体は妊娠によってデリケートな状態になっており、感染症などになりやすいと考えられます。

雑菌が膣内に入り炎症を起こすと、赤ちゃんに影響が出る可能性もあります。
母体や赤ちゃんを守るため、コンドームの使用は必須といえます。

また精液には陣痛を促す成分が含まれていて、子宮を収縮させるかもしれません。
陣痛を引き起こすほど強いものではないとされますが、安全面を考えるならコンドームの着用が必要になります。

基本的に妊娠中の性交は問題ないとされていますが、医師から切迫早産や切迫流産の可能性があるといわれている場合、お腹が張っている場合、出血がある場合などは控えるようにしましょう。

妊娠中は女性の体調や気分が変化しやすい時期です。
ムリに性交する必要はないので、性交をすることが母体の負担とならないようにすることが大切です。

(まとめ)体外受精中に性交しても良い?

1.体外受精中は適切な範囲の性交は問題ないとされています

性交については、妊娠中は特に問題がないといわれています。

ただし採卵前については医師によって意見が異なるので、医師に確認したほうがよいでしょう。
胚移植直後は、性交を控えた方がよいと考えられています。

2.胚移植後の性交は避けたほうがよいとされます

胚移植後の性交で、妊娠率が低下するともいわれています。

明確な理由ははっきりしていないものの、胚移植後は性交は避けたほうがよいでしょう。
妊娠初期は問題ないともされますが、体調が不安定になりやすいのでムリしないことが大切です。

3.体外受精中の性交は無理せずに行いましょう

男性の精子は一定の性交があったほうが妊娠しやすいといわれています。

体外受精中、控えるように言われていなければ性交を行ってよいと考えられます。
不安な点は、医師と相談することが大切です。

4.妊娠中の性交は問題ありません

妊娠中、性交を行うことは問題ないといわれています。

母体や赤ちゃんのため、衛生面に気を付けて行うことは必要と考えられます。
ムリに行う必要はなく、負担とならないようにするのも大切です。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小山寿美江医師
こやま すみえ/Sumie Koyama

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経歴
1999年 琉球大学医学部医学科卒業
2000年 東京医科大学病院救急救命センター
2001年 東京女子医大病院腎センター
2003年 緑風荘病院 血液浄化療法センター
2006年 昭和大学病院産婦人科
2009年 昭和大学病院産婦人科 助教
2010年 東京衛生病院産婦人科
2012年 木場公園クリニック勤務
木場公園クリニック 分院 院長
2016年 六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本生殖医学会 生殖医療専門医
日本抗加齢医学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本受精着床学会
アメリカ生殖医学会

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院長 小山寿美江医師