体外受精での採卵後は、翌日からほぼ普段通りの生活で問題ありません


採卵後は、1、2時間安静にし医師から今後のスケジュールなどの説明を受ければ、そのまま帰宅することができます。
ただ採卵時に麻酔を使用している場合などは眠気やだるさが残っている場合もあるので、車の運転は避けた方がよいでしょう。

翌日からは、今までと変わらない生活をしても問題はありません。
仕事や家事・育児なども平常通りに行えますが、身体に負担がかかりすぎないように気を付けましょう。

採卵後は、激しい運動を控えるなど身体を労わりましょう

採卵後の生活については、普段通りで問題ありません。
ただし採卵は膣から卵巣に向かって針を刺し、卵胞液と卵子を回収しているため、少なからず卵巣には傷ができています。

そのため採卵日当日はもちろんですが、ジョギングなどの激しい運動や夫婦生活は念のためしばらく控えて、卵巣を休ませることが大事です。
またお風呂も湯船につからないで簡単にシャワーを浴びる程度に留めておきましょう。

買い物などで重いものを持ったり、長時間立ちっぱなしだったりなど身体に大きく負担のかかる家事や作業はしばらくは控えたほうが無難です。
ここでムリをすると、次に受精した胚を卵巣内に戻す、胚移植を行う時に身体が万全ではなくなってしまうので、十分注意しましょう。

また卵子を人為的に採取したので、次回の月経がいつなのか気になる人もいるでしょう。
本人の体調や一人一人異なる月経周期によるので、一概には言えませんが、大体採卵日から1、2週間できます。

ホルモン剤を用いると、ホルモンバランスが乱れて周期ズレることもあるため、少し様子をみてあまりに遅いようなら主治医に相談してみましょう。

腹痛や出血がひどい場合は、早めに医師の診察を受けることが大事です


採卵時に卵巣に針を刺しているため、個人差はありますが、麻酔を使っていても切れたら下腹部にチクチクという痛みや違和感を感じる人もいます。
また子宮内が傷ついていると出血が見られることもあります。

さらに咳をしたり排便時に力むと、腹圧がかかって痛みが強くなるというケースもあります。
しかし出血や腹痛などは時間が経てば自然と、少しずつ収まっていくのでほぼ問題ないと言えますが、何日も続くようなら医師の診察を受けましょう。

また体調不良が続く場合は、採卵前に排卵誘発剤を使用するので、その副作用として、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の可能性があります。
OHSSは過剰に卵巣が刺激を受けて卵胞が一気に発育してしまうことで、卵巣が腫れあがるため、腹水や吐き気などの症状が現れます。

軽症であれば、水分摂取など様子を見ます。
状態によっては、輸液や腹水を血管へ移すための薬の投与などの治療が必要となります。
早期発見・処置を行えば、妊娠も可能だとされているので採卵後の体調の変化には十分注意しましょう。

採卵後は受精・移植・妊娠判定という流れになっています

体外受精において、採卵後は成熟した卵子を選んで精子と受精させる媒精が行われます。
未成熟の卵子は体外で成熟すれば、その後媒精できます。

培養液を入れた容器に卵子1つと複数の精子を入れ、温度・湿度などを卵管内と同じ環境になるよう設定します。
そして卵子と精子が自然に受精するのを待ちます。

媒精してから、約20時間経過すると卵子と精子それぞれ特有の核ができるので、採卵後の翌朝に核があるかを確認します。
卵子精子由来の核がそれぞれ1つずつある、正常な受精卵は胚と呼ばれます。

胚はその後細胞分裂を繰り返して、どんどん増えていきます。
クリニックによって多少違いがありますが、採卵から2、3日目の受精卵を初期杯、もしくは5~7日目を胚盤胞と呼びます。

そして初期胚もしくは胚盤胞を子宮へと移す胚移植が行われます。
胚移植は、1回の体外受精につき1個の移植と日本産婦人科学会指針で決められています。
胚移植後は、2週間後に血液検査を行い妊娠しているかの判定が下されるという流れになっています。

(まとめ)体外受精の採卵後の過ごし方とは?

1.体外受精での採卵後は、翌日からほぼ普段通りの生活で問題ありません

体外受精での採卵後は、2時間程度安静にしていれば帰宅できますが、麻酔使用の場合は車の運転は控えたほうがよいでしょう。

また翌日からも普段通りの生活でとくに問題なく、仕事や家事・育児も行えます。

2.採卵後は、激しい運動を控えるなど体を労りましょう

採卵日の当日から数日間は、激しい運動は控えて体に負担をかけないようにすることが大事です。

さらに入浴もシャワーで済ませるようにと指示する病院もあります。
気になる次の月経は、個人差はありますが、一般的に1、2週間後にくるとされています。

3.腹痛や出血がひどい場合は、早めに医師の診察を受けることが大事です

体外受精では、子宮内に針を刺すので下腹部痛や出血が見られることもあります。

長期間続くようなら、医師の診察を受けましょう。
またお腹の張りや吐き気などの症状があると、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の可能性があるので体調の変化に注意して下さい。

4.採卵後は受精・移植・妊娠判定という流れになっています

体外受精では採卵後、卵子と精子を受精させる媒精が行われます。

その後、受精卵は胚となり子宮内に戻す胚移植を経て、2週間後に血液検査により妊娠判定を行うという流れになっています。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
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院長 小松保則医師