アンタゴニスト法とは体外受精の際の卵巣刺激法のうちのひとつです


体外受精を行う際には、卵巣刺激法でもって未成熟な卵子が排卵されないように卵子の排卵時期をコントロールします。
アンタゴニスト法とは、体外受精児の卵巣刺激法のうちのひとつで、2006年に正式に日本でも導入されました。

他の卵巣刺激法に比べて投薬期間が短くて済むほか、これまでの卵巣刺激法では得られなかったメリットのある方法です。

体外受精時にはアンタゴニスト法で排卵時期をコントロールすることがあります

体外受精を行う際には、排卵時の卵子の成熟度合いが非常に重要になります。
排卵誘発剤で卵巣を刺激して、卵子が十分に育つように促しながら、未成熟なままの卵子が排卵されないようなコントロールを同時に行うことを卵巣刺激法と言います。

卵巣刺激法にはいくつかの方法がありますが、その中でもGhRHアンタゴニスト製剤を注射する方法をアンタゴニスト法と呼びます。
GhRHアンタゴニスト製剤は自分で注射する場合と、クリニックで注射してもらう場合がありますが、自分で注射をするケースが一般的です。

アンタゴニスト法で治療する場合は、事前に注射の打ち方なども教えてもらえるので安心です。
アンタゴニスト法は、日本では2006年に正式に導入された方法で、採用しているクリニックも増えてきました。

ショート法やロング法といった従来の方法を選ぶのか、アンタゴニスト法を選ぶのかは医師の判断によりますが、従来の方法では得られなかったメリットも多く報告されているというのは魅力の一つです。

アンタゴニスト法を希望する場合は、自分に合っている治療法かどうかを聞いて、合っているようであれば希望する旨を伝えましょう。

投薬期間が短く、卵巣過剰刺激症候群を起こしやすい人にも向いています


アンタゴニスト法は、日本では2006年に導入された比較的歴史の浅い治療法です。
どのようなメリットがあり、日本でも導入されるようになったのでしょうか?

従来のショート法やロング法は、排卵誘発前から1日数回に分けて点鼻薬を使用する必要があり、精神的にも負担が大きいものです。
アンタゴニスト法の場合は、卵子の発育具合をチェックして、成長しはじめた頃から採卵までの期間のみで済むため、投薬期間が従来の治療法よりも短くて済むのが最大のメリットです。

アンタゴニスト法に加えて、点鼻薬を併用することも可能です。
アンタゴニスト法は体外受精時だけでなく、自然排卵や低卵巣刺激法による治療の際にも使うことができます。

そのため、多嚢胞性卵巣症候群や、卵巣過剰刺激症候群を起こしやすい人でも使用できるというのも大きなポイントです。
はじめからアンタゴニスト法を採用しているクリニックもあれば、シート法やロング法で結果が伴わなかった場合に、アンタゴニスト法を行うというクリニックもあります。

副作用は軽いアレルギー症状がみられる場合があります

アンタゴニスト法とは体外受精時において、メリットの多い卵巣刺激法ですが、これまで自分が使ったことのない薬を使う場合は、副作用が出るのでは?と心配になる人も少なくありません。

GnRHアンタゴニスト製剤を注射することで出る副作用としては、軽いアレルギーのような症状が報告されています。
具体的には、注射した部分が赤くなったり、注射を指した部分がかゆくなったりするなどの症状が出る場合があります。

通常、これらの症状は一時的なもので、時間の経過と共に症状が軽くなることが知られています。
かゆみの場合は、注射をした直後から数十分程度感じられることがあると言われています。

中には強烈なかゆみを感じたと言う人もいますが、ほとんどの場合は、副作用を生じないか生じた場合でも軽いケースで終わります。

体外受精のアンタゴニスト法の時だけでなく、どのような薬でもその時の体調やその直前に食べたものなどの影響は受けやすく、場合によっては強い副作用が出ることもあるため、注射した後しばらくの間は様子を見て注意するようにしましょう。

(まとめ)体外受精を行う際のアンタゴニスト法とは何?

1.アンタゴニスト法とは体外受精の際の卵巣刺激法のうちのひとつです

体外受精の際には排卵時期をコントロールする卵巣刺激法という処置があり、そのうちのひとつがアンタゴニスト法です。

他の刺激法にはないメリットもあることから、アンタゴニスト法を選ぶ医師が増えています。

2.体外受精時にはアンタゴニスト法で排卵時期をコントロールすることがあります

体外受精時の卵巣刺激法にはいくつかの種類がありますが、そのうちのGhRHアンタゴニスト製剤を注射する方法をアンタゴニスト法と呼びます。

従来の卵巣刺激法では得られなかったメリットも報告されており、採用しているクリニックも数多くあります。

3.投薬期間が短く、卵巣過剰刺激症候群を起こしやすい人にも向いています

アンタゴニスト法は従来の卵巣刺激法よりも投薬期間が短くて済むため、精神的な負担が軽くなります。

多嚢胞性卵巣症候群や、卵巣過剰刺激症候群を起こしやすい人でも使うことができます。

4.副作用は軽いアレルギー症状がみられる場合があります

GnRHアンタゴニスト製剤の副作用は、赤みをおびることや、かゆみが感じることがあるとされています。

これらの副作用は一時的なもので、時間の経過によって軽減していくとされていますが、おかしいな?と思ったらすぐに医療機関を受診しましょう。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
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院長 小松保則医師