体外受精自体がきっかけではなく高齢などの要因が出産のリスクになります


体外受精による妊娠での出産は自然妊娠よりも多少リスクがあると言われますが、これは年齢が高齢であることや多胎などが要因となっており直接体外受精がリスクの原因になるわけではありません。

体外受精を選択する人では年齢が比較的高いことから出産のリスクもあがるため、体外受精は出産リスクがあがるように見られてしまうところがあります。

体外受精によって妊娠することは出産の直接のリスクにはなりません

体外受精は、卵子と精子をとりだして体外で受精させ胚盤胞をつくり子宮内へ戻し着床を待つ方法です。
この流れの中には、採卵の準備のための期間や必要があれば治療を行うなどあらゆる手間をかける必要があります。

しかし体外受精のさまざまな治療を行った結果、妊娠することができたのなら、その後は妊娠した人の身体の状態や環境などが出産に対してどのようなリスクとなるのかが決まってきます。

そのため、自然妊娠でなかったから出産にはリスクがあるため必ず帝王切開にしなければならないなどの制限があるわけでもありません。
実際体外受精で妊娠し出産をした人では、順調な経過をたどり自然分娩で出産をしたという人も多くいます。

ですがそのためには、体外受精以外にその人自身が抱えるリスクについて考慮する必要があります。
そして体外受精とそれにともなう治療は、少しでも妊娠しやすくするためのものであり、出産のリスクをともなってまで行われる治療はまずないと言えます。

出産リスクは年齢や多胎などが要因になります


出産のリスクは、自然妊娠や体外受精での妊娠といった妊娠の方法よりも、妊娠する人が持つ要因の方がつながりやすくなっています。
たとえば40歳に迫るような年齢になってから体外受精を行って出産をしようとするのであれば、年齢が出産のリスクになるのです。

体外受精を行うにしても、年齢の上昇につれて卵子の数は減り採卵しにくくなる傾向にあることから、妊娠に対するリスクもあがると言えるでしょう。
それから多胎は双子以上の胎児を妊娠した場合ですが、多胎の場合は単胎よりも流産の可能性があがり、一卵性双生児で障害を抱える場合はどちらの子にもある可能性が高いです。

ちなみに一人でも多く子どもが欲しいと考えれば双子が嬉しいと思うかもしれませんが、その分母体にも胎児にも負担がかかります。
早産や未熟児で生まれる可能性はありますが、健康な双子の赤ちゃんとして誕生している子もいます。

クリニックのなかには望んで双子にしたいカップルの意見を受けて、一卵性双生児にのみ対応しているところもありますが、そのような選択ができる場合は、出産リスクだけでなくその後の生活のリスクについてもよく考えたうえで希望を出すことがおすすめです。

出産リスクを下げるには年齢がカギになります

少しでもリスクを少なくし妊娠出産の可能性を上げるには、不妊かもしれないと思ったときの早めの相談がおすすめです。
クリニックでは、不妊についての相談をするとすぐに体外受精がすすめられるわけではなく、その人やカップルに合わせた方法が提示されます。

年齢が若く健康な状態であればタイミング療法など自然妊娠に近い状態の方法からスタートすることになるでしょう。
これまでに何度か不妊治療に取り組んできているのであれば、さらに進んだ方法が提示されるはずです。

ちなみに体外受精の妊娠成功率は年齢が若いほど少ない胚移植回数で成功しており、出産もリスクが低くなっています。
一般的には健康な男女が避妊なく継続して性交を行っているにも関わらず妊娠しない場合が不妊にあたるとされており、これに当てはまるようならクリニックへ相談してみましょう。

しかしこれより短期間でも不妊の心配を感じる場合にはやはりクリニックへかかってみることがおすすめです。
体外受精など不妊治療には時間がかかるため、年齢が高いほど早めに踏み切ることが出産リスクを下げることにつながるでしょう。

(まとめ)体外受精での妊娠は自然妊娠より出産リスクが高い?

1.体外受精自体がきっかけではなく高齢などの要因が出産のリスクになります

体外受精での妊娠出産の場合、自然妊娠と比較してややリスクは上がるもののそれほど大きな差ではありません。

体外受精を選択する人では年齢が高い人がく出産にリスクをともなうことが考えられるため、体外受精は出産リスクが高いように見られてしまうのです。

2.体外受精によって妊娠することは出産の直接のリスクにはなりません

体外受精には採卵の準備や受精卵ができるまでなどあらゆる時間をかける必要はありますが、体外受精から妊娠し自然分娩に至った人も少なくありません。

その人自身がもつリスクに配慮した方法で出産することが安全性を高めます。

3.出産リスクは年齢や多胎などが要因になります

体外受精を選ぶ人は高齢であることが多く、出産のリスクが高くなる傾向にあります。

採卵できる卵子の数も年齢と共に減ることから年齢は大きな要因です。
双子以上の多胎も早産や未熟児などになりやすいことから出産リスクをともないます。

4.出産リスクを下げるには年齢がカギになります

少しでも出産リスクを下げたいと思うのなら、年齢が若いうちに不妊治療に踏み切りましょう。

1年間避妊なしに性交しても妊娠に至らない場合が不妊とされていますが、それより短期間でも不妊が気になる時は早めにクリニックへ相談することです。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
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院長 小松保則医師