体外受精で胚移植までにかかる時間は1~2か月ほどです


まず体外受精の採卵を行うには、採卵の前の周期から準備が必要になるので、体外受精のスケジュールが立ってから胚移植まで1~2か月ほどかかることになります。
しかしうまく採卵できないなどの状態になればまた期間は延長します。

そして体外受精のスケジュール中に受診すると血液検査があり採血検査のため1時間ほど、採卵の場合は10~15分ですが麻酔を使用する場合は午前中半日ほどかかることになります。

排卵の周期を考慮するため採卵までには時間がかかります

採卵をするまでには検査が行われますが、まず月経周期の2日目または3日目に採血検査によるホルモン検査と超音波で卵巣や子宮の状態を確認し、その周期で治療が進められるかチェックします。

もし卵胞のサイズがばらついていればピルを服用してそろえることもあり、エコー検査では小さい卵胞がいくつあるかを数えます。
ここでは左右の卵巣の中にある小さな卵胞を合計して数え、その数値が卵巣の年齢になります。

卵巣の数が少ない、十分でないと判断されたときは、卵子を増やす目的で排卵誘発剤が使われるのです。
卵巣の刺激は内服薬や注射で行われますが、注射のたびに通院する病院と自己注射をすすめられるところがあります。

しかし卵巣刺激の方法は一律で決まっているわけではなく、その人の年齢や過去の採卵結果、生理周期などあらゆる条件に基づいてもっとも適した方法が取られるので、担当の指示を守るようにしましょう。
その後の診察は生理の7~10日目で、さらにその次はその2~3日後になります。

この診察では超音波を使って卵胞サイズを測ります。
採卵が近づいたら採血をしてホルモン検査を行い、具体的な採卵日が決定され、誘発に必要な内服薬や注射の種類や量を決めますが、自然周期を利用する採卵では排卵が起こらないよう抑制剤が使われることもあるのです。

それから採卵の前々日には最終的な卵子の成熟を促す目的で、夜間23~24時に点鼻薬または注射を使いますが、時間は厳守しましょう。
また採卵前日21時以降は飲食しないよう指示があります。

採卵は麻酔を使う場合は半日は必要です


採卵自体は10~15分ほどで終了しますが、採卵時に針をさす痛みがあり、人によってはとても強く感じられることがあるため、麻酔を使用するクリニックも多くなっています。

採卵に局所麻酔または全身麻酔を使用した場合は特に回復室で休み、午前中に採卵を行った場合は昼ごろに病院から出られるようになります。
具体的な採卵方法は、経膣超音波を使って卵巣の位置を確認しつつ、細い針を使って膣壁から腹腔内に通していき卵胞を刺してその中にある卵子を採ります。

もし卵胞数が少なければ麻酔なしでの治療も可能ですが、痛みの感じ方については個人差があるため、事前に相談したうえでどうするかを決めることになります。

そして体外受精の場合、採卵した卵子に精子の動きが良ければふりかけて受精を促し、翌日電話で受精したかどうかを確認してもらうよう指示をしているクリニックもあります。
受精が確認されたら胚盤胞になるまで待ち、その後に胚移植をしますが胚移植は準備も含めて2~3時間ほどです。

より多くの卵子を採卵するために自分でできることがあります

体外受精を成功させるためのポイントのひとつにできるだけ多くの卵子を採卵することがあります。
少しでも多くの卵子を望むのであれば、若いうちの採卵がおすすめですが、ただし年齢だけで若ければ必ずしも卵子になる卵胞の数は多いとは言い切れません。

日常生活の中で身体に大きな負担をかけるようなこと、たとえば慢性的な疲労や過度のストレス・睡眠不足・喫煙や過剰な飲酒があれば、卵胞の数に影響があることも考えられます。

とくに十分な睡眠は体内で活性酸素の働きを抑えるメラトニンの分泌されるために必要で、卵子の酸化予防にも役立つと言われています。
具体的には、メラトニンが卵子の酸化を防ぐほかに卵胞を保護し質を高めて受精率や妊娠率をアップするとも言われているのです。

また卵子の質があがることで体外受精による妊娠成立の確率があがれば、胚移植までに必要な時間をより短くすることにもつながるでしょう。

(まとめ)体外受精の胚移植をするまでにかかる時間とは?

1.体外受精で胚移植までにかかる時間は1~2か月ほどです

体外受精で胚をつくるための卵子の採卵には、前周期からの準備が必要になるため1~2か月ほどかかります。

そして体外受精スケジュールのなかでの受診には1時間ほど、採卵の場合は10~15分ですが麻酔を使うと午前中半日は必要です。

2.排卵の周期を考慮するため採卵までには時間がかかります

採卵までには何度も検査を受ける必要があり、まずは月経周期の2日目または3日目にホルモン検査と超音波によるチェックを受けます。

その後は生理7~10日目、さらに次はその2~3日目に受診をします。
採卵前々日になったら最終的な卵子の成熟を促します。

3.採卵は麻酔を使う場合は半日は必要です

痛み緩和の目的で麻酔を使うクリニックが増えていますが、麻酔を使った場合には休む時間を含めて半日ほどかかります。

うまく受精し胚盤胞ができた場合、胚移植には準備も含めて2~3時間ほど必要です。

4.より多くの卵子を採卵するために自分でできることがあります

できるだけ多くの卵子を採卵するためには、よく睡眠をとって卵子の質を良い状態で維持することです。

日常生活では疲れすぎや過度のストレス・睡眠不足を避け、1度の採卵での胚移植から妊娠成立までを目指してみましょう。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
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院長 小松保則医師