体外受精の着床痛は敏感な人だとあるといわれています


受精卵が子宮内膜に潜り込むことを着床といいます。
このときに着床痛があるかは、よくわかっていない部分が多いのです。

体外受精での受精も同様のことで、人知れず行われており、よほど敏感な人でなければ着床痛は感じないといってもよいでしょう。
ただ着床時に下腹部の痛みを実感する方はおり、これが着床痛なのかは明らかになっていません。

精子と卵子が出会うことで受精が行われます

体外受精の着床痛があるかの前に、卵子と精子が出会い、受精する仕組みを理解しておきましょう。
精子は卵管へと進んでいき、排卵されるのを待っています。

もし精子が到着した以前に排卵したとしても、卵子は12時間生きることができるため、この瞬間に出会うことができれば受精することが可能です。
精子は2~3日生き続けることができ、卵管の中で排卵を待つことができます。

卵子が1つなのに対し、精子が何億もの数があるのは理由があります。
精子は子宮内で死滅することがほとんどで、卵管までたどり着けるのは数百匹まで減少します。

卵子の周りには透明帯と呼ばれる殻があるため、それを破って中に入らなければなりません。
その殻を破るのに多数の精子の酵素が必要で、1匹だけでは到底卵子の中に入り込むことはできないのです。

たった1匹が卵子の中に入り込むために、多数の精子が必要となります。
精子が入り込むと尾が取れ、受精することになります。
一度精子が卵子の中に入り込むと、透明帯が変化し、それ以外の精子は中に入ることができなくなります。

着床痛は受精から7日目以降に表れるといえます


体外受精で着床痛があるかは、着床の仕組みを理解するとわかりやすいでしょう。
卵子と精子が出会い受精すると、子宮におりてきます。
3~7日までは子宮の内側に浮かんでいて、まだ着床していません。

それが7日目になると、受精卵の周りに絨毛と呼ばれる根が生えてきて、根を使って子宮内膜に潜り込もうとします。
妊娠するうえで重要となるのが、3~7日に子宮内に漂うことです。
おりてくる速度が遅ければ、卵管内で着床し、子宮外妊娠になります。

逆に子宮から外に出てしまっても、着床することはできません。
妊娠にそなえている時期には、子宮内膜が厚くなり、受精卵が着床しやすくなります。
体外受精でも子宮内膜の厚さを気にするのはこのためで、十分な厚さがなければ着床しにくいのです。

一度子宮内膜に入り込んだ受精卵は、子宮内膜を溶かし内部に入っていこうとします。
すると母体の血液から栄養や酸素をもらうことができ、赤ちゃんへと成長することができます。

これが着床で、着床痛があるときはこのときに痛みを感じることを示しています。
体外受精を利用した方は、この時期に下腹部痛がなかったか考えてみましょう。

着床時にはさまざまな身体の変化がみられます

体外受精で受精卵が着床すると、着床痛以外にもさまざまな身体の変化が現れてきます。
着床痛は科学的にはよくわかっておらず、痛みを感じるのは個人差があります。

そのため、痛みがないからといって、妊娠していないとはいえないのです。
次のような症状がある場合は、妊娠している可能性が高いといえるでしょう。

受精卵が着床した時期は、まだ次の月経も来ておらず変化は現れません。
何日かすると、胸の張り・軽い吐き気・下腹部痛・倦怠感・腰痛・頭痛などの症状が起こることがあります。

胸が張ってくるのは、妊娠すると絨毛からhCGというホルモンがつくられ、エストロゲンやプロゲステロンの分泌を促すからです。
着床時に気にして欲しいのが、妊娠6週まである着床出血です。

7割の人が経験するともいわれており、軽い出血がみられるなら、それが着床出血の可能性があります。
少量の血が混じる人や、茶色いおりものが増える人などさまざまです。

生理より量が少なく、期間も短いなら、妊娠している可能性が高いといえるでしょう。
着床出血は生理と間違える人もいますから、注意してみることです。

(まとめ)体外受精でも着床痛はあるの?

1.体外受精の着床痛は敏感な人だとあるといわれています

体外受精での着床痛は、敏感な人でなければ起こらないといえます。

受精卵が子宮内膜に潜り込む仕組みは詳しくわかっていない部分も多く、着床痛も詳しいメカニズムはわかっていません。
その時期に下腹部が痛くなる人はいますが、着床痛かはわからないのです。

2.精子と卵子が出会うことで受精が行われます

体外受精の着床痛を理解するなら、卵子と精子が出会うメカニズムを理解しておきましょう。

精子は卵管へと進み排卵を待って、受精します。
多数の精子があるのは、卵子に透明帯という殻があるためで、多数の精子の酵素により、たった1匹の精子が入り込みます。

3.着床痛は受精から7日目以降に表れるといえます

着床とは、受精卵が子宮におりてきて、子宮内膜に入り込むことをいいます。

絨毛を使って子宮内膜の奥に入り込み、母体の血液から栄養や酸素をもらいます。
これには受精から7日ほどかかるとされており、着床痛があるとすれば、その頃に感じるはずです。

4.着床時にはさまざまな身体の変化がみられます

体外受精で受精すると、着床痛以外にも症状が出やすくなります。

胸の張り・軽い吐き気・下腹部痛・倦怠感・腰痛・頭痛などの症状です。
着床時に軽い出血がみられる場合は、妊娠の可能性があるといえます。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

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院長 小松保則医師