体外受精の局所麻酔は卵の数が少ない人におすすめです


体外受精の採卵の際に局所麻酔を利用するとよいのは、卵の数があまり多くない人です。
部分麻酔のため全身に麻酔の影響が及びにくく、全身麻酔と比べて安価な特徴があります。

麻酔が全身に作用しないため、麻酔後の管理も楽だといえるでしょう。
もともと卵子の数が少ない方は、全身麻酔で管理する必要はなく、局所麻酔で十分対応できます。
局所麻酔は本人の意識があるタイプで、注射を刺すときの痛みのみを感じます。

体外受精の麻酔方法には3種類あります

体外受精の採卵時に使用する麻酔は、静脈麻酔・局所麻酔・スプレー麻酔の3種類です。
それぞれ麻酔の効き方が異なるため、適切な麻酔を選ぶ必要があります。
静脈麻酔は寝ているときに採卵できるタイプです。

全身に麻酔が作用し、本人に意識がなく、痛みに弱い人や採卵が怖い人などに向いています。
卵の数が多ければ採卵にも時間がかかるため、静脈麻酔がおすすめです。
局所麻酔は部分的に麻酔が効くタイプです。

本人に意識はありますが、痛みは注射を打つときの痛みのみのため、採卵で痛みを感じることはありません。
卵の数がそれほど多くない方に選ばれています。
スプレー麻酔は一番簡単な方法で、注射を用いません。

卵が1~3個の場合は、簡単なスプレー麻酔でも対応が可能です。
どの麻酔を使うかは卵の数や、排卵誘発の方法によっても変わってきます。
採卵では多くの場合、局所麻酔か全身麻酔です。

どちらも入院が不要で、採卵してから数時間ほどで帰宅できます。
採卵自体はもともと痛みが少ない人が多く、どちらの麻酔でも痛みを感じにくいといえます。

採卵時の痛みは人それぞれなので、医師としっかり相談しましょう


体外受精の採卵では、痛みがどのくらいなのか気になるのではないでしょうか。
採卵には細い針を用いるため、麻酔がなくても痛みを感じない人もいます。
そのため局所麻酔をすればまったく痛みはないといってもよいでしょう。

採卵は腹部にメスを入れることはなく、細い針を膣内から通して行われます。
多くの方が麻酔で痛みがないと感じるとはいっても、痛みの度合いは人それぞれで、痛みに弱い人もいます。

使う針の種類や、医師の技術面でも痛みは変わってしまうため、不安な方は医師によく相談するようにしましょう。
採卵時のリスクで最も気を付けなければならないのが、針を刺すときの出血です。

今は針が細くなり体の負担が軽減できるよう作られているため、昔と比べ出血量は減っています。
麻酔に関しては採卵後数時間ほど安静にしてから、出血・心拍・血圧・痛みなどを調べたうえで問題がなければ帰宅できます。

静脈麻酔は麻酔から覚醒するまで数時間必要となるため、退院時間は遅くなります。
局所麻酔は鎮痛作用のある薬を直接注射し、鎮静作用がある麻酔ガスを吸うタイプのため、採卵後すぐに帰宅が可能です。

静脈麻酔を選ぶ理由は痛みの怖さです

体外受精の麻酔は最初局所麻酔を選択していても、後から患者さんの希望で静脈麻酔を選択するケースもあります。
静脈麻酔を選択する理由の多くは、痛みに対する怖さです。
何度か採卵を受けている方は、局所麻酔の痛みを理解しており、人によっては痛みが強く感じられ、次回から静脈麻酔を選択するケースもあります。

逆に局所麻酔を選択する人の特徴は、意識があることで採卵の様子がわかるからです。
どのくらい卵子があるのか直接医師に聞くこともできるため、採卵の様子を詳しく説明してもらうことで、患者さんの満足度が高まります。

全身麻酔でもっとも多い合併症は、吐き気・めまい・術後の震え・喉の痛み・声のかすれ・頭痛などです。
中程度のリスクは、歯の損傷・アレルギー症状・血圧の変化・神経障害などです。

重度の障害は22万人に1人で発症数は極めて少ないですが、持病がある方や麻酔アレルギーがある方は注意しましょう。
最後に気になるのが、麻酔自体のリスクです。

局所麻酔の場合は全身に影響を及ぼす可能性が少ない代わりに、手術中の音で精神的な不安感を招く恐れもありますし、患者さんの個人差や麻酔科医の技量によっては、麻酔が効きにくくなってしまう場合もあり得ます。

適切なモニターで患者さんを管理し、安全性に配慮した医療機関を選ぶことが最も重要であると言えるでしょう。

(まとめ)体外受精で局所麻酔はどのような人におすすめ?

1.体外受精の局所麻酔は卵の数が少ない人におすすめです

体外受精で局所麻酔を選択するとよいのは、卵の数が少ない方です。

そのような方は採卵に時間もかからず、全身麻酔は不要なため、部分麻酔で対応できます。
局所麻酔は全身麻酔と比べ費用が安く、全身への影響がないタイプです。

2.体外受精の麻酔方法には3種類あります

体外受精では静脈麻酔・局所麻酔・スプレー麻酔が利用されています。

卵の数が多いまたは痛みに弱い方は静脈麻酔、卵の数がそれほど多くない場合は局所麻酔、卵が数個の場合はスプレー麻酔を使うとよいでしょう。
多くの場合は静脈麻酔か局所麻酔です。

3.採卵時の痛みは人それぞれなので、医師としっかり相談しましょう

体外受精の採卵に使う針は細く、体への負担が軽減されるようになっています。

麻酔がなくても痛みを感じない人もいるため、局所麻酔をすればほぼ痛みはないといえるでしょう。
痛みに弱い方や心配な方は、医師に相談して麻酔を決めてください。

4.静脈麻酔を選ぶ理由は痛みの怖さです

静脈麻酔を選ぶのは、怖くないからという理由が多く、局所麻酔を選ぶ人は術中に内容を聞くことができ、満足感が高まるという理由が多いです。

どちらを選ぶかは人それぞれですが、患者さんを正しくモニターし、管理している医療機関であることが重要です。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小山寿美江医師
こやま すみえ/Sumie Koyama

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経歴
1999年 琉球大学医学部医学科卒業
2000年 東京医科大学病院救急救命センター
2001年 東京女子医大病院腎センター
2003年 緑風荘病院 血液浄化療法センター
2006年 昭和大学病院産婦人科
2009年 昭和大学病院産婦人科 助教
2010年 東京衛生病院産婦人科
2012年 木場公園クリニック勤務
木場公園クリニック 分院 院長
2016年 六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本生殖医学会 生殖医療専門医
日本抗加齢医学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本受精着床学会
アメリカ生殖医学会

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院長 小山寿美江医師