体外受精の採卵で変性卵が含まれることは年齢などが原因です


体外受精のために採卵をしますがその時に変性卵が含まれることもあり、これは体質や年齢が関わっています。
そして年齢があがるにつれて変性卵の割合が多くなるとも言われています。

しかし変性卵があったとして妊娠の可能性が全くなくなるわけではありません。
体質は日頃の生活習慣も大きく関わっているものなので、生活習慣の改善により変性卵の減少を目指すことも期待されています。

変性卵は年齢や体質によってできる可能性があります

妊娠しやすいと言われる年齢は、女性ホルモンの分泌が盛んになる20~30代で、この頃は正常な卵子の割合も高くなり、比較的に体外受精の成功率も高くなる年代です。
しかし年齢が上がるにつれ徐々に成功率は下がっていき、40代では全くできないわけではないものの難しくなってくるでしょう。

これは女性ホルモンの分泌も40代に入ると徐々に減ってくることと関係があり、その結果、変性卵の割合が上がってきてしまいます。
また体質によっても変性卵が起こりやすくなる場合があり、体質は日頃の生活習慣が大きく関係していることもあるのです。

普段不規則な生活をしていて夜きちんと睡眠がとれなかったり、栄養バランスの偏った食事や脂・糖質の摂りすぎがあったりすると、体調を崩しやすくなる場合もあり、すると健康的な体とは言えなくなるかもしれません。
他に生活習慣として喫煙や飲酒を続けていても、健康的な体の維持が難しくなるので、変性卵の割合に影響が出てくる可能性があります。

変性卵が多くても妊娠した人はいます


何度も採卵しても変性卵ばかりで前に進めないという人もいますが、その場合は、かかっている病院でまた別の方法を使っての不妊治療が進められていくはずです。
経験と実績が豊富で不妊治療を得意とするクリニックにかかり、相談をしてみましょう。

妊娠を目指すには正常な卵子が必要になるため、変性卵ばかり続いたとしてもあきらめず採卵をしていきますが、卵子をつくり出している自分の体にも目を向けてみましょう。

体が軽く、動きやすい健康な状態にあるでしょうか?
仕事などで毎日がとても忙しく、ストレスも抱え込みやすい環境にあると、心身ともに疲れてしまうため不健康になりやすくなるのです。
こういった日頃のあらゆる要因が変性卵の割合を高めている可能性は、全くないとは言い切れません。

そのため治療をしながら心と身体をよく休められる工夫をしてみましょう。
仕事においても不妊治療を続けやすい立場にしてもらったり、サポートが受けられるようにしたりすることがおすすめです。
このような工夫を続けていった結果、変性卵ばかりだった人のなかにも妊娠できた人はいるためチャレンジする価値はあるでしょう。

変性卵を減らすために日頃からできることがあります

変性卵が多かったけれど妊娠できたという人のなかには、日頃の生活習慣を改善したことで体質が変わり、正常な卵子が採卵できたおかげで体外受精が成功したというケースがあります。
体質が原因の場合は、日頃の生活習慣がその体質をつくり出している可能性があるため、健康的なものに変えていくことをしてみましょう。

まず食事においては脂や糖質のとりすぎに注意して、栄養バランスのとれた食事を規則正しくとります。
葉酸など妊娠に役立つと言われる成分の含まれたサプリメントを利用するときは、担当医に相談してからにすると使用している治療薬などとの影響を心配せず安心して使うことができるでしょう。

それから十分に睡眠をとって心身を休めるために、夜更かしはせず早めに寝ることも実践しましょう。
普段から寝る時間が遅く眠りにくいときには、適度な運動を定期的に行うようにすると心地よい睡眠になりやすく、睡眠の質が上がることも期待できます。

疲れた体の回復は眠っている間に行われるので十分な睡眠がとれていないと体の機能に影響が出ることもあり、変性卵が増える可能性もあるのです。

(まとめ)体外受精の採卵で変性卵が含まれる原因は?

1.体外受精の採卵で変性卵が含まれることは年齢などが原因です

体外受精で採卵をした時に変性卵が多い場合、原因は年齢が高いか体質によるものと考えられるでしょう。

しかし変性卵が含まれていたとしても妊娠が全くできないわけではなく、体質改善をすれば変性卵の減少が期待されます。

2.変性卵は年齢や体質によってできる可能性があります

年齢と共に妊娠しやすさが下がっていくように、変性卵の割合は年齢と共に高くなっていくと言われています。

それから体質によっても変性卵ができやすくなり、喫煙やお酒の飲みすぎ、脂や糖質の多い食事も原因になる可能性があります。

3.変性卵が多くても妊娠した人はいます

変性卵が続いたとしても、治療を続けるうちに正常な卵子を採卵でき妊娠に至ったという人はいます。

そのためには、治療を続けながら、心と身体をよく休められる環境で過ごすことを心がけましょう。

4.変性卵を減らすために日頃からできることがあります

日頃の生活習慣を改善することで変性卵が多くても妊娠につながったケースはあります。

改善のポイントは脂と糖質をとりすぎず、栄養バランスの良い食事と適度な運動、十分な睡眠をとって心身を休養させることです。



仕事や趣味を続けながら、無理のない不妊治療を

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
住所 〒106-0032
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院長 小松保則医師