体外受精のスケジュールはさまざまです。


体外受精のやり方はさまざまな方法があるため、スケジュールも人によって違います。
完全自然排卵周期法、クロミフェン法、hMG/rFSH法、アゴニスト法、アンタゴニスト法など種類によって変わります。

アゴニスト法にも開始する時期によって、ショート法、ロング法、ウルトラロング法と分かれており、ウルトラロング法は数か月前から通院が必要です。
どの治療法を選ぶかによってスケジュールは変わってくるため、事前にチェックしてから利用する必要があります。

大まかなスケジュールを確認する必要があります

体外受精のスケジュールはやり方によって多少異なりますが、大体の流れを把握しておくと、通院しやすいでしょう。
まず治療前に一度来院し、体外受精のやり方の説明を受けます。

同時に子宮や卵巣の状態を診察し、今後の治療方針を医師と話し合って決めましょう。
具体的な体外受精の治療方法が決まったら、月経の最初のほうから月経が終わって数日くらいまで、排卵促進剤を使用します。

事前に卵巣を刺激する薬を使用する治療内容もあります。
薬は飲み薬、注射から選択します。

飲み薬は作用が穏やかで、副作用が少ないのが特徴です。
その代わり、年齢とともに卵巣機能が低下して効果が得られないときもあるため、その場合は注射を選択します。

排卵促進剤は飲み薬、注射、点鼻薬から選択が可能で、同じように飲み薬のほうが体への負担は少ないです。
排卵日になったら採卵を行います。

この際に男性側も来院が必要で、採精を行い質の高い精子が選びだされます。
男性の場合はクリニックで採精する場合と、自宅で採取してから持ち込む方法から選択が可能です。

その後数日ほど培養が行われ、胚移植の流れとなります。
胚を移植した後は黄体管理が必要です。

胚移植後は自身で行うことも可能で、医師とよく相談しながら決めましょう。
次回の月経予定日くらいに妊娠判定を行い、一連のスケジュールは終了です。

アゴニスト法のショート法が短いタイプです


体外受精のアゴニスト法では、治療期間によりショート法、ロング法、ウルトラロング法の3タイプがあります。
この中でも一番治療期間が短いのが、ショート法です。

ショート法は、月経1日目から点鼻薬の使用を続けます。
月経が終わっても続ける必要があるため、医師の指示に従ってください。

月経3~6日目にはFSH/HMG注射を開始します。
同時に、血液検査、心電図検査、抗生剤の皮下テストなど、必要な検査も行われます。

注射の回数は卵胞の育ち方によって変わり、診察や超音波検査で卵胞のサイズを測る検査が必要です。
排卵日前には、hCGホルモンの注射があります。

前日には下剤を服用し、夜9時以降の飲食は禁止です。
採卵当日は2時間程度の安静が必要となるため、時間に余裕をもって来院してください。
その後培養士により受精確認があり、胚移植の日程が決まります。

胚移植当日も2時間程度の安静が必要となるため、余裕をもってスケジュールを立てておきましょう。
妊娠判定日は、移植から14日くらいです。
当日は尿検査と診察が必要となります。

治療期間を短くしたい人向けはHMG-MPA法です

体外受精でスケジュールの関係上、来院回数を少なくしなければならない人に向いているのが、HMG-MPA法とよばれる方法です。
FSH/HMG注射と内服薬を兼用するタイプで、内服薬が安価であるという特徴があります。

来院期間が短く、遠方から来院される方にも適した方法です。
月経3日目からFSH/HMG注射を打ち、同時に内服薬も兼用します。

排卵日前に卵胞チェックが行われ、排卵日が決まったら採卵のために来院が必要です。
アゴニスト法やアンタゴニスト法と異なるのは、高温期に黄体ホルモン補充の治療がないことです。

そのためもっとも来院期間が短く、仕事などで忙しい方に向いています。
自己注射を用いることで、来院回数を少なくできます。

最初から下垂体ホルモンを抑制せず、アゴニスト法に比べて卵胞が育ちやすいのが特徴です。
万が一OHSS(卵巣刺激症候群)のリスクがある場合でも、hCGを用いないでアゴニスト点鼻薬を使うこともできます。
デメリットは新鮮胚移植が使えないことで、凍結胚移植を考えている方に向いている治療法です。

(まとめ)体外受精のスケジュールとは?

1.体外受精のスケジュールはさまざまです。

体外受精のやり方にも種類があるため、人によってスケジュールは異なります。

通院回数が少ないタイプから、数か月前から来院が必要なタイプまで選択可能です。
受診する回数や使う薬剤などを考慮しながら決めましょう。

2.大まかなスケジュールを確認する必要があります

体外受精を受ける場合は、大まかなスケジュールを確認しておくとよいでしょう。

月経が開始してから注射や飲み薬などの治療が開始され、排卵日に採卵・採精がおこなわれます。
胚移植の後は黄体管理が必要で、次の月経予定日くらいに妊娠判定します。

3.アゴニスト法のショート法が短いタイプです

体外受精のアゴニスト法で、最も治療期間が短いのがショート法です。

月経開始日から点鼻薬、月経3~6日目には注射を開始し、排卵日前にhCG注射、排卵、胚移植という流れです。
採卵や胚移植後は安静が必要なため、余裕のあるスケジュール管理が必要です。

4.治療期間を短くしたい人向けはHMG-MPA法です

スケジュールにより来院回数を減らしたい方は、FSH/HMG法を選びましょう。

月経3日目からFSH/HMG注射と内服薬を兼用し、高温期の黄体ホルモン補充がいらないタイプです。
自己注射も選択できるため、さらに来院する回数を減らすことも出来ます。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
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院長 小松保則医師