ピルを服用し生理がこない状態にし卵巣を休ませて体外受精成功率を高めます


体外受精では採卵するため排卵を誘発するので卵巣にその分負担をかけることになります。
そのためピルを使って生理のこない状態にしておくと排卵も抑制されるため、卵巣を休めてあげることができるのです。

これまで体外受精を何度行っても成功しなかったり卵子の質が低下してきていたりするとピルによる排卵の抑制が選ばれることがあります。
またピルを使う方法とあわせて卵子の質をアップさせる方法に取り組んでみましょう。

質の高い卵子で体外受精するためにピルを使うことがあります

ピルと言えば低用量のものは避妊薬としてよく知られていることから、妊娠を望む方にとっては逆の働きをもつ薬というイメージがあるかもしれません。
確かにピルはホルモン剤であり、飲むことで体に妊娠していると勘違いをさせて排卵を抑制する働きを持った薬です。

体外受精の治療中にわざわざ飲むということは、排卵を抑えることに意味があると考えられるためです。
体外受精では卵胞から卵子をとって選別し、より質が高いと思われる卵子使って体外受精が行われるため、とる卵子の数は可能であれば1~複数個になります。

そして確実に採卵するために排卵誘発が行われるため、自然な排卵周期とは違った状態で排卵を起こすことになり、体に負担がかかるのです。
疲れた卵巣にまた排卵誘発を行って採卵しようとしても卵子の質が下がってしまうことがあります。

または何らかの原因で卵子が妊娠しにくい状態にある時行われる治療がピルの服用で排卵を抑制することです。
排卵が抑えられるということは卵胞が育つこともいったんお休みになり、卵巣で卵子が作られる働きが止まることでピルを飲んでいる間に卵巣を休めて、次に排卵誘発した時に質の高い卵子が育つよう促すことができると言われています。

ピルはホルモンの分泌を調整する薬です


ピルは世界中で使われている薬であり、避妊を目的とするならドイツでは女性の約60%が服用しているほどの薬です。
避妊が目的の場合では低用量ピルが用いられており、そのホルモン分泌を調整する働きで妊娠している状態にし排卵を抑制します。

その他の働きとして子宮内膜の増殖を抑えて生理痛を和らげることなどがありますが、長期的に服用しているとピルを飲まなくなってから排卵するまで時間がかかることもあります。
このこともあり、体外受精治療中に積極的にピル服用をすすめない場合も考えられるでしょう。
しかし卵巣を休める意味で体外受精の治療中にピルの服用を行う時は、担当医による総合的な判断が行われるため、信頼のおける医師と一緒に考えて進めていくと安心です。

排卵しやすい体作りの方法があります

体外受精の成功率を上げるための方法としてピルを使う時にはあわせて生活習慣も改善して、質の高い卵子がつくられる体作りをしましょう。
そのポイントは食事・運動・体を温めることです。

食事では栄養バランスのよい食事をとるようにし、加工食品やインスタント食品は控えめにしましょう。
肥満改善のためにダイエットする時でも、無理な食事制限によるダイエットをすると必要な栄養素が不足してホルモン分泌のバランスが崩れやすくなり排卵にも影響することがあります。

それから適度な運動は体内の血流をよくし、骨盤へ十分な血液が流れることで栄養や酸素が行き渡り卵巣の働きも良くなると期待されます。
それに体を動かすと気分転換や集中による充実感を得られることからストレス解消にも役立ち、ストレスが軽くなるとホルモン分泌に関わる視床下部の働きもスムーズになるため質の高い卵子が排卵されるようになるでしょう。

体を温めることもポイントで、夏場でもエアコンの効きすぎには注意し職場などで温度調整が難しい時はカーディガンをはおったりひざ掛けをしたりして体を冷やさない工夫することも大切です。
冷たいものばかり口にしている時は温かいものをとるように心がけ、シャワーで済ませることが多ければたまには湯船でお湯につかって体を温めることをおすすめします。

(まとめ)ピル服用で生理こないことの体外受精でのメリットは?

1.ピルを服用し生理がこない状態にし卵巣を休ませて体外受精成功率を高めます

排卵誘発をして採卵をする体外受精では体に負担がかかるため、卵子の質が落ちることもあります。

その場合卵巣を休めて卵子の質を良くするためのピルで生理の来ない状態を作る方法をとるケースもあるのです。

2.質の高い卵子で体外受精するためにピルを使うことがあります

ピルは避妊薬としてのイメージを持たれている薬で、排卵抑制の働きを持っています。

体外受精治療中に排卵を抑えることで卵巣をよく休ませて質の高い卵子ができるよう促すことができると言われています。

3.ピルはホルモンの分泌を調整する薬です

ピルは世界でも広く使われている薬で、避妊や生理痛の緩和などあらゆる目的で使われています。

ピルを辞めてからしばらく排卵がないこともあるため、卵巣を休める目的で使う時は総合的な判断で担当医によって決定されるのです。

4.排卵しやすい体作りの方法があります

体外受精を成功させるために質の高い卵子の排卵を促しましょう。

そのためにはピルを使うと同時に栄養バランスのとれた食事をし、適度に体を動かして血流アップとストレス解消、そして体を温めることを実践していくことがおすすめです。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

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運営クリニック 六本木レディースクリニック
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院長 小松保則医師