体外受精の治療中に抗生物質を服用しても心配ないといえます


体外受精の治療中に抗生物質を服用しても心配はありません。
風邪などをひいたときに出されることもありますが、肺炎予防などの目的もあるので、大丈夫です。

また体外受精の治療の際に、抗生物質を使用することは多いです。
採卵時の副作用としての感染予防のために抗生物質の投与を行います。
抗生物質の服用について心配な場合は、医師に聞いてみるといいでしょう。

採卵後の感染症のリスクを予防するために抗生物質が投与されることがあります

体外受精の採卵はとても重要な役割を担います。
子宮内から卵子を取り出し、体外で精子と合わせて受精させ、それを子宮に戻します。

採卵時に細菌が骨盤内に感染するリスクも考えなければなりません。
注意したいのが、骨盤内感染症です。

それを予防するため、採卵前には膣洗浄は抗生物質を投与し、消毒が行われます。
とくに卵管水腫やチョコレート嚢腫などを起こしたことがある場合は、感染症になるリスクが高いので注意が必要です。

また採卵後は安静にしていることが大事です。
仕事などをすると体に負担となるので、仕事は休んで家でゆっくりしている方がいいでしょう。
帰宅後は身体の状態にも注意が必要です。

このときにも抗生物質が処方されることもあるので、必ず服用するようにしましょう。
少量の出血であれば問題ないと思われますが、もし出血が多い、下腹部の痛みが強い場合は、病院にすぐに連絡をしましょう。
抗生物質は医師の指示に従い、きちんと服用することが大事です。

抗生物質は細菌感染症に有効な薬といえます


体外受精の採卵後などにも処方される抗生物質ですが、どのような働きがあるか、知っておくと安心です。
抗生物質は、細菌感染症に有効とされている薬剤です。

微生物が作った細菌を殺菌したり、増殖するのを抑えたりする役割があります。
病院などで抗生物質を処方されることも多いと思いますが、抗生物質が処方されるのは細菌感染症に対する疾患だけです。
抗生物質と合成抗菌薬を含め、抗菌薬と言います。

ウイルスや真菌など、細菌以外の感染症に対しては、抗真菌薬や抗ウイルス薬が処方されます。
抗菌薬には、細菌の一番外側の細胞壁を破壊し細菌を殺菌する細胞壁合成阻害薬をはじめ、タンパク合成阻害薬、DNA合成阻害薬、葉酸合成阻害薬、さらに細胞膜透過性障害などがあります。

またウイルスに作用する抗ウイルス薬は、帯状疱疹や水疱瘡、単純ヘルペスウイルス、HIV感染治療薬などがあります。
抗ウイルス薬は、ウイルスの合成を阻害したり、感染者の免疫を高めたりする働きがあります。

体外受精の治療中は医師の指示に従うとともにリラックスして過ごしましょう

医師から処方される抗生物質は、指示通りに服用するなど、健康には十分に配慮しなければなりません。
採卵後は安静にするなどといったことも大事です。

また気になるのは胚移植後、どのような生活をすればいいのか?ということではないでしょうか?
着床するためには、日常生活においても注意したいことがあります。

まず移植当日は入浴や水泳などはしてはいけません。
胚移植時、膣内に傷をつけている可能性もあり、その場合、水やお湯につかると感染症のリスクが高まるのです。
当日はシャワーだけにしておきましょう。

タンポンなども雑菌が繁殖しやすく、感染症になりやすいので使用は控えましょう。
抗生物質があるから大丈夫、と思わず、してはいけないと言われたことは守るようにしましょう。

また激しい運動や体を酷使するような運動は控えましょう。
自転車などで長距離を移動するのもNGです。
自転車の振動が子宮収縮を引き起こす可能性もあるのです。

飲酒や喫煙も控えましょう。
過度な飲酒や喫煙は血流が悪くなったり、ホルモンバランスを乱してしまったりします。
血流が悪くなると、子宮に十分な酸素や栄養が送れなくなり、成長を妨げてしまいます。

とくにタバコを吸っている人は、禁煙をするといいでしょう。
注意しなければならないこともありますが、神経質になりすぎず、リラックスして過ごすことが大事です。

(まとめ)体外受精の治療中に抗生物質は服用してもいい?

1.体外受精の治療中に抗生物質を服用しても心配ないといえます

抗生物質は肺炎予防などの役割もあり、風邪などをひいたときに出されることもあります。

体外受精の治療中は感染予防のために投与されることもあるので、心配はないでしょう。

2.採卵後の感染症のリスクを予防するために抗生物質が投与されることがあります

体外受精の採卵のときに注意したいのが、骨盤内感染症です。

それを予防するため、採卵前には膣洗浄は抗生物質を投与し、消毒が行われます。
また採卵後は抗生物質が処方されることもあるので、必ず服用するようにしましょう。

3.抗生物質は細菌感染症に有効な薬といえます

体外受精の採卵後などにも処方される抗生物質は、細菌感染症に有効な薬剤です。

微生物が作った細菌を殺菌したり、増殖するのを抑えたりする役割があります。
ウイルスや真菌など、細菌以外の感染症に対するものは、抗真菌薬や抗ウイルス薬と呼ばれます。

4.体外受精の治療中は医師の指示に従うとともにリラックスして過ごしましょう

胚移植後どのような生活をすればいいのか?というと、感染症になるリスクがあることは避けること、過度な運動・喫煙・飲酒も控えて、健康な生活をするとともに、リラックスして過ごしましょう。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小山寿美江医師
こやま すみえ/Sumie Koyama

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経歴
1999年 琉球大学医学部医学科卒業
2000年 東京医科大学病院救急救命センター
2001年 東京女子医大病院腎センター
2003年 緑風荘病院 血液浄化療法センター
2006年 昭和大学病院産婦人科
2009年 昭和大学病院産婦人科 助教
2010年 東京衛生病院産婦人科
2012年 木場公園クリニック勤務
木場公園クリニック 分院 院長
2016年 六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本生殖医学会 生殖医療専門医
日本抗加齢医学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本受精着床学会
アメリカ生殖医学会

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院長 小山寿美江医師