体外受精の受精卵が着床しない原因は胚にあることが多いです


何度も体外受精による受精卵を移植しているにも関わらずなかなか着床しないという場合、原因の多くは胚の質にあると言われています。
もっとも重要な胚の染色体に異常があると着床しませんが、日本では染色体の異常を調べる着床前診断が特定の方を除いて行われていません。

そのため妊娠の原因を特定しづらくなっている現状があります。
しかし原因は胚ばかりではなく、子宮や免疫にあることもあります。

着床しない原因は胚の質・子宮内膜の状態などがあげられます

何度移植しても着床しない時は卵子の質を考える必要がありますが、そのためには排卵誘発の仕方を見直すことです。
排卵誘発の方法には多くの種類があるため、その方にあったやり方を選択することがポイントになります。

現在続けている排卵誘発からより自分の体にあった方法へ切り替えられるよう医師と相談しましょう。
その他の方法として卵管内移植があり、左右どちらかの卵管が通っていて子宮内膜の厚さが8mm以上あればGIFT法やZIFT法などで着床から妊娠できる可能性があります。

それから子宮内膜がなかなか厚くならないために着床しないと考えられる時は、胚移植の方法を凍結杯移植にしてみることです。
排卵誘発を行ったあとは排卵誘発剤の影響から子宮内膜が厚くなりにくいこともあります。

その時は一度受精卵を凍結させておきその間子宮を休ませて回復をはかり、その後移植をする形です。
この2つの原因ではなくてもなかなか着床しない場合があり、原因不明ということもあります。

その場合は子宮鏡検査で子宮内を調べ、そこに小さなポリープがあったり不規則に子宮内膜が発育したりがないか調べましょう。
もしあれば検査できれいにすることで着床率アップが期待できます。

着床しない原因は卵子である割合が年齢上昇とともに高くなります


体外受精による胚移植後に着床できなかった理由については、35歳未満とそれ以上で原因ごとの割合が大きく違ってきます。
まずあげられる着床しない原因のひとつである卵子の質異常は、35歳未満では3~4割程度で子宮内膜やその他の因子によるものもそれぞれ同じような割合となっています。

しかし35歳以上と比較した時、卵子の質異常は全体の7割以上を占めているのです。
ちなみにその他の原因についてはそれぞれ同じくらいの割合でわかれています。

この数字からすれば、年齢があがるにつれて卵子の質低下は避けられず着床しにくくなることは明らかです。
採卵をする時にはより良質な胚を選んでいるものの、見た目での評価しかできないために質自体は異常があるということもあります。

卵子の質を上げるにはバランスよい食事です

忙しい生活をしていると栄養バランスに偏りが生じやすくなり、加工食品やインスタント食品を食べることも増えるでしょう。
しかし加工食品やインスタント食品を多くとる食生活では必要な栄養素がとりづらく、食べているのに栄養失調ということにもなりかねません。

健康な体があって卵子の質も高められるので、体を作る元になる食事は加工食品やインスタント食品の量を減らし栄養バランスよくとることを心がけましょう。
ですが栄養バランスのとれた食事を心がけるにはどうすればよいかわからない方もいるのではないでしょうか。

その場合は難しく考えず、食品のいろどりを気にしてみましょう。
ここでのポイントは赤・白・黄・緑・黒の食品をバランスよくとることです。

とくに卵子の質を上げるために心がけたいのはビタミン・亜鉛・鉄分の摂取で、これらは不足しがちな栄養素のため積極的にとっていきましょう。
逆にさけたいものとしてはトランス脂肪酸があり、不妊にも影響があるとの発表もアメリカでされているほどです。

トランス脂肪酸を含むマーガリンやショートニングを使ったお菓子、植物油脂を高温似て加工したスナック菓子などはできるだけ控えましょう。

(まとめ)体外受精で何度移植しても着床しないのはなぜ?

1.体外受精の受精卵が着床しない原因は胚にあることが多いです

体外受精での受精卵を何度移植しても着床しない場合、胚の質に原因があると言われています。

胚の染色体に異常があるとまず着床することができません。
この異常を発見する着床前診断は国内では一部にしか行われないため、原因を特定することが難しいでしょう。

2.着床しない原因は胚の質・子宮内膜の状態などがあげられます

体外受精の受精卵の移植を繰り返してもなかなか着床しない時は卵子の原因を考え、排卵誘発法を見直してより自分にあった方法を試しましょう。

卵管内移植法や凍結杯移植を選択する方法もあります。

3.着床しない原因は卵子である割合が年齢上昇とともに高くなります

体外受精した受精卵がなかなか着床しない原因の割合は、35歳を境に大きく違っています。

35歳未満では卵子の質低下の割合が3~4割程度ですが、35歳以上になるとその割合は7割を超えるほどになっているのです。

4.卵子の質を上げるにはバランスよい食事です

忙しい毎日を送っているとつい加工食品やインスタント食品に頼りがちですが、これでは必要な栄養素をとりづらく健康な体づくりが難しくなるでしょう。

そのため毎日の食事では、赤、白、黄、緑、黒の食材をまんべんなくとるようにすることをおすすめします。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

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院長 小松保則医師